2020年3月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ:
スタッフ佐藤です。
ここ数日の急激な冷え込みにはビックリしましたね。
こんな寒い日には、ファンタジックで心温まるようなサウンドが聴きたくなります。
そんなわけで、今日の探求テーマは「ハートフルなプログレ」!
各国からセレクトしてまいりましょう♪
ルネッサンスとムーディー・ブルースを足して二で割って、さらにヴァイオリンも加えちゃうと?
手作りな温かみに溢れたジャケットのイメージ通りのハートフルな音だなぁ。やはり元キャラヴァン。英国的でハートフルで愛すべきソロ作品ですね。
Hansによる透明感いっぱいに広がる幻想のキーボードと、叙情的でありながらシリアスな深みもあるRoineのギターとの対比が見事。ファンタジックさと奥深いドラマ性を備えた北欧シンフォの決定版ですね。
これぞ南米!と言いたくなる、熱量と優美さを併せ持つアルゼンチンの名グループ。イタリアン・ロックを思わせる緩急激しいアンサンブルと、ハートウォーミングなハイトーン・ヴォーカルの組み合わせが至上です。
紛れもない天才なのですが、近寄りがたい感じではなく、ほのぼのハートフルな感じ。あのMOON SAFARIに一人で対抗できる、と言っちゃっても過言ではない、スウェーデンのマルチプレイヤー、圧巻の14年作!
現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENIUMのリーダーによるソロ第3弾!ディケンズの「クリスマス・キャロル」を題材にしたメロディアスで心温まるシンフォニック・ロック名品ですよ♪
よろしければこちらの記事もどうぞ!
【関連記事】
スタッフが日替わりでオススメ作品をご紹介する「日々是ロック」。本日はしっとりと流麗に流れゆくメロトロンが楽しめる作品をカケレコ棚からピックアップ!
現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENIUMを率いるキーボード奏者によるソロ・プロジェクト、19年作3rd。ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』を題材にしたコンセプト・アルバム。MILLENIUMで共に活動するベーシストKrzysztof Wyrwa、度々MILLENIUM作品に参加している女性ヴォーカルKarolina Leszko、MOONRISEのギタリストMarcin Kruczek、人気バンドLOONYPARKのドラマーGrzegorz Fieberという、現ポーランド・シーン屈指の腕利きミュージシャン達を従えたバンドスタイルで制作されています。比較的シリアスと言えた前作までに比べ、題材を反映してか、心温まるようなファンタジックなタッチをメインにした、メロディアスなシンフォニック・ロックが絶品すぎる。派手さはなくとも心地よい躍動感を備えるリズム隊を土台に、まるで歌うように叙情フレーズを次々と紡ぎ出すギター、リック・ライトに似るほの暗く広がるシンセサイザー、そして清涼感の中に円熟味を感じさせる美声の女性ヴォーカルがドラマチックに調和するサウンドは実に感動的。1曲目のインスト・パートを始め、これまでは感じなかったキャメルに近い音作りも新鮮です。演奏はここぞで泣きのプレイを炸裂させるギターが大きくフィーチャーされていて、シンセ、ピアノ、オルガンが淡く繊細なタッチで幻想性を付与します。いつもながら、ソロ作品でもあくまでバンド・アンサンブルの一員に徹してプレイするポジショニングに、いい作品を作ろうというひたむきな姿勢が感じられて素晴らしい。従来作を楽しまれたフロイド・ファンは勿論、ジェネシスやキャメルがお好みの方にもオススメしたい名品です。
スウェーデンを代表する名シンフォ・グループ、Roine Stolt在籍最後の作品となった78年作3rd。前2作で聴かせたクラシカルな格調高さを持ったシンフォニック・ロックと比べ、ジャケットにも表れるより親しみやすいハートウォームなサウンドが主となっています。透明感のある音色を重ね優美な広がりを作り出すキーボード、躍動感とタイトさがバランスするリズム隊、どれも素晴らしいですが、特筆はやはりRoineのギター。のちのTHE FLOWER KINGSに通じるブルージーでエモーショナルな高まりを見せる独自のプレイをすでに披露しており、作品を通じての温もりのあるファンタジックな世界観に対し、叙情的でありながらシリアスで深みもあるギターのタッチが素晴らしい対比を生んでいます。1st、2ndとともに北欧シンフォの最高峰に位置する名作です。
盤質:傷あり
状態:良好
ブックレットに折れあり、若干汚れあり
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!