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カケレコスタッフの日々是ロック2/25:一筋縄ではいかないソロ・シンガー達による、プログレッシヴな名盤をピックアップ!

スタッフ増田です。

プログレの名作というと、バンド名義の作品や、有名バンドで活躍したミュージシャンのソロなどが浮かびますが…。

ソロをメインとして活動するシンガー、いわゆるシンガーソングライター作品にも、一筋縄ではいかない作風を詰め込んだプログレッシヴな名盤が多数存在します。

今日はそんな一癖も二癖もあるソロ・シンガー作品をカケレコ棚よりご紹介!

ZAKARRIAS/ZAKARRIAS

まずは71年に英DERAMよりリリースされたこちらの名盤。フォーキーなサウンドを基本としながらも、ベースが唸る強烈なヘヴィ・プログレが炸裂したりと強烈なインパクト!只者ではなさそうなジャケ写真通り、一筋縄ではいかないプログレッシヴ・フォークを聴かせる唯一作。


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MIGUEL ABUELO & NADA/NADA

次は先日入荷したばかりの、アルゼンチンのSSWが亡命先のフランスでリリースした73年作をご紹介。ハード・ロック/サイケ/アシッド・フォーク/プログレなどが渾然一体となった、万華鏡のような音世界を繰り広げるドラマチックな名作!

EMMANUEL BOOZ/DANS QUEL ETAT J’ERRE

プログレッシヴな作風で知られるフランスの「異端」シンガー、MAGMAのDidier Lockwoodなど参加の79年作。内容は、コスミック大戦の最前線に放り投げられたような、壮大なスペース・ロック・オペラ!?

GIANNI D’ERRICO/ANTICO TEATRO DA CAMERA

次はイタリア。キーボーディストとしても類まれなる才能を持ったカンタゥトーレによる75年作。多彩なキーボード群による重厚なアンサンブルと哀愁いっぱいのメロディーによるドラマティックなサウンドを聴かせます。本作録音直後に事故で他界してしまったのが惜しまれる、プログレッシヴなカンタゥトーレ名品。

MIGUEL RIOS/AL – ANDALUS

スペイン・ロック・シーンのパイオニアとして名高いシンガー、MIGUEL RIOSもプログレッシヴな作品で有名ですね。ハード・ロッキンな熱気とエキゾチックな熱情が混ざり合うサウンド、これぞスパニッシュ・ロックの醍醐味!TRIANAやMEDINA AZAHARAが好きなら是非チェック!

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  • EMMANUEL BOOZ / DANS QUEL ETAT J’ERRE

    前衛的な作風を持つフランスの異端シンガー、79年作4th、MAGMAのDidier Lockwoodなど参加

    元々はシャンソン系を得意とした歌手としてスタートし、時代に反応するようにプログレッシブな作風へ化学変化を起こしたアーティスト。本作は、MAGMAのDidier Lockwoodなどフレンチ・ロックを代表するプレイヤーが大挙して制作された74年2nd。William Shellerによる大胆なオーケストレーションを取り入れ、バンド陣に加えてオーケストラやコーラスを従え、一気にプログレッシブ・ロックの世界に足を踏み入れた1枚であり、EMMANUEL BOOZの演劇的に吠えるボーカルは同郷ANGEのようなシアトリカル・ロックのような迫力に満ちた素晴らしいものです。よりロック色を押し出した4thと並びフレンチ・プログレッシブ・ロックの名盤です。

  • ZAKARRIAS / ZAKARRIAS

    ジャケのイメージ通り一筋縄ではいかないプログレッシヴ・フォーク、71年唯一作

    71年にDERAMから発表された、謎のシンガー/マルチ・ミュージシャン唯一のアルバム。その正体はオーストリア出身のSSW、Robert Haumerで、QUATERMASSのkey奏者Peter RobinsonやHENRY COWなどで知られる管楽奏者Geoff Leighらが参加して制作されています。ヘヴィに唸りをあげるベースが印象的なハード・ロック調の楽曲で始まったかと思えば、繊細なアコースティック・ギターとフルートが美しい内省的な楽曲もあるなど、なかなか一筋縄ではいかないアルバムです。ベースにあるのはアコースティックを基調とするフォーキーなサウンドながら、緊張感漂う空気はプログレッシヴ・ロック・ファンを唸らせるものでしょう。

  • GIANNI D’ERRICO / ANTICO TEATRO DA CAMERA

    惜しくも早逝したイタリアのSSW/キーボーディスト、プログレッシヴな作風の75年唯一作

    EQUIPE 84の「SACRIFICIO」への参加で知られるキーボーディストのソロ。75年作。多彩なキーボード群による重厚なアンサンブルと哀愁いっぱいのメロディーによるドラマティックなサウンドが印象的。イタリア的な歌心とプログレッシヴなサウンドとの融合による作品は数多くありますが、本作は、その中でもトップクラスの完成度を誇る作品。本作の録音完了後すぐに事故で他界。GIANNI D’ERRICO一世一代の傑作です。

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