2019年3月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
今週は、「速弾きギタリスト」というテーマで、facebookに投稿してまいりました。
どうぞご覧ください。
月曜日の今日は、アルヴィン・リーです。
ウッドストック・フェスティヴァルでの圧倒的な速弾きギター・プレイが有名ですね。
アルバムはテン・イヤーズ・アフターの68年作をピックアップ。2作目にしてライヴ盤ということで、よっぽどライヴの評価が高かったことが伺えます。
音楽好きの両親の影響から、幼いころからジャズやブルースを聴いて育ったアルヴィン・リー。
ジャズの奏法を取り入れた猛烈なピッキングが、ライヴ盤ならではの臨場感たっぷりに味わえます。
それにしてもよくこんなに指が動きますね…。つらないのだろうかと心配になってしまいます。(みなと)
本日ご紹介するのは皆様ご存知三大ロック・ギタリストのひとり、ジェフ・ベック。
彼を「速弾きギタリスト」と呼ぶかどうかは正直賛否の分かれる所ではありますが、少なくともその後の数多の「速弾きギタリスト」の誕生に多大なる影響を与えたことは間違いないでしょう。
中でも名盤と呼ばれるのが全曲インストで構成された75年作『BLOW BY BLOW』。
マハヴィシュヌ・オーケストラのジョン・マクラフリンに影響され、当時人気が高まっていたフュージョン路線にシフトした本作。
中でも速弾きが印象的な楽曲といえば「Scatterbrain」ですが、複雑でテクニカルなリフを繰り返しつつも決して無機質になることなく、華やかで多彩な表情を見せるギター・プレイが本当に素晴らしいですよね…。
かのジミー・ペイジに「ギタリストの教科書」と言わしめたのも納得の歴史的名盤です。(増田)
3人目は、弱冠20才にしてリターン・トゥ・フォーエヴァーに抜擢された押しも押されもせぬギターヒーロー、アル・ディ・メオラ。彼の77年作2nd『ELEGANT GYPSY』をピックアップしましょう。
フルピッキングによってまるでマシンガンのように弾き飛ばす豪快な速弾きが持ち味で、メインフィールドはジャズ/フュージョンながら当時のロック・シーンに与えた影響は計り知れません。
そんな驚愕の速弾きが聴けるのが代表曲でもある「Race with Devil on a Spanish Highway」。
ラテン・フレイヴァー漂う官能的なフュージョン・パートと、歪んだ音で息つく暇もなくスリリングな速弾きを繰り出すギターに耳を奪われる、ほぼハード・ロックなパートが強烈に対比される名曲です。
そんなギターと難なくユニゾンするバリー・マイルズのキーボード捌きもまた超絶ですね。
サンタナ・ファンにも響くものがありそう。
しかし更に驚くべきは、フラメンコ・ギターの名匠パコ・デ・ルシアと共演する「Mediterranean Sundance」かもしれません。
アコギでこの速さ、もう笑うしかありません。(佐藤)
本日は英国のテクニカル・ジャズ・ロック・バンドBRAND Xの超絶ギタリスト、ジョン・グッドソルをご紹介いたしましょう。
英国ジャズ・ロック界が誇る速弾きギタリストと言えばSOFT MACHINEのジョン・エサリッジ、同じくソフツに在籍したアラン・ホールズワース等が有名ですが、このジョン・グッドソルもそんな二人に劣らぬ技巧の持ち主。
ジャコ・パストリアスにも匹敵するフレットレス・ベースの使い手パーシー・ジョーンズ、そして当時GENESISと掛け持ちしていたとは微塵も思えぬフィル・コリンズによる目が回りそうなほど凄まじいリズム隊…。
そこにグッドソルのギターもスピーディーに絡んでくるのですが、しかし決してゴリゴリと前のめりに畳み掛けるのではなく、ファンキーなカッティングやなめらかなフレージングを駆使してアンサンブル全体にスッと馴染むようなプレイをしているのが印象的。
このどこか「奥ゆかしさ」すら感じる職人気質なギター・プレイ、これこそ英国的な味わいと言えるのではないでしょうか。(増田)
最後にご紹介するのが、アメリカ出身のギタリスト、スティーヴ・モーズ!
現ディープ・パープルのメンバーとして活躍していることで、今や多くのロック・ファンに知られる存在となった彼ですが、キャリア初期の70年代よりディキシー・ドレッグス(ドレッグス)というプログレ/フュージョン・バンドで活動しています。
圧倒的な演奏テクニックを生かして、ジャズ/カントリー/ハードロックを織り交ぜた多彩なプレイを聴かせる名手で、どんなサウンドにも対応可能なオールラウンダー。
もちろん速弾きも得意としており、フレーズセンスの良さも相まった「華麗」という言葉がぴったり来る見事な速弾きに耳を釘付けにされます。
特にこの81年作『Industry Standard』は、彼の素晴らしい速弾きがたくさん聴けて堪りませんぞ!(佐藤)
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ALVIN LEEが率いたブリティッシュ・ブルース・ロック・バンド、TEN YEARS AFTERの67年発表のデビュー・アルバム。デラム・レーベルからリリースされた今作は、グループが当時ステージで取り上げていたレパートーリーをそのままスタジオに入って、レコーディングしたような内容です。デッカのオーディションに落ち、BBCのラジオ・オーディションにも落ちていた彼等でしたが、ロンドンで行われたオールナイト・コンサートでJEFF BECK GROUPと競演した際に、あのラジオ・ワンの名DJ、JOHN PEELの目に留まることになったのです。 これからたった2年後に、かのウッドストック・フェスティバルに出演したことで一躍ヒーローの座を獲得した若き英雄ALVIN LEE。このファーストでは、まだまだサイケデリックな雰囲気も残したサウンドながら、後のブルース色強いライヴ・バンドの片鱗が見え隠れしています。
紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック6曲、01年デジタル・リマスター、定価2141
盤質:傷あり
状態:
帯有
解説に小さい汚れあり
デジパック仕様、CD+ライヴDVDの2枚組、ボーナス・トラック2曲、DVDはNTSC方式/リージョン2、定価2593+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干経年変化があります
75年作、BECK BOGERT & APPICE解散後に発表された全編インストゥルメンタルで構成された初のソロ・アルバム。変則リズムにカッティング・ギターがファンキーに絡む「You Know What I Mean」、トーキング・モジュレーターを通したギターが引っ張るレゲエ調BEATLESナンバー「She’s A Woman」、George Martinによる優美なオーケストレーションと絡み合う奔放な早弾きギターがかっこいい「Scatterbrain」等々、ヴォーカル不在を感じさせない華々しく表情豊かなJEFF BECKのギターは、Jimmy Pageに「ギタリストの教科書」と言わしめたほど。軽快なリズムを弾き出すMax Middletonによるフェンダー・ローズ・ピアノや、Richard Bailyによる切れ味鋭いドラミングも強力、スリリングなアンサンブルが楽しめます。最も著名なギター・アルバムにして、全ロック・ファン必携の名盤。
イギリスを代表する存在であり、GENESISのドラマーPhil Collinsが参加していたことでも有名なジャズ・ロック、クロスオーヴァー・フュージョングループの76年デビュー作。その内容は技巧的な演奏の連続が素晴らしいスリリングなテクニカル・ジャズ・ロック作品であり、Phil CollinsのせわしないドラムとPercy Jonesの技巧的なフレットレス・ベースによるリズム・セクションの躍動感をベースにし、各メンバーのいぶし銀のプレイが光る名盤です。アメリカナイズされたクロスオーヴァー・フュージョンのフォーマットは用いつつも、やはり英国的な音の深みと陰影を感じさせるサウンドは彼らならではの個性と言えるでしょう。
イギリスを代表する存在であり、GENESISのドラマーPhil Collinsが参加していたことでも有名なジャズ・ロック、クロスオーヴァー・フュージョングループの77年ライブ作。2nd時のメンバーに加えKenwood Dennardをゲストに迎えた楽曲も収録したその内容はスタジオ盤以上のスリリングなアンサンブルで迫る技巧的且つ圧倒的なジャズ・ロックの名盤であり、特に各メンバーの呼吸感まで伝わってくるようなサウンドはとても刺激的なものです。しかしテクニカルな演奏を見せ付けながらもそのハイ・テンションのパフォーマンスはスタジオ作と同様にブリティッシュ然とした気品とウェットな質感を有しているのが個性的です。
イギリスを代表する存在であり、GENESISのドラマーPhil Collinsが参加していたことでも有名なジャズ・ロック、クロスオーヴァー・フュージョングループの77年2nd。デビュー作のメンバーに加えてSUN TREADERのMorris Pertがパーカッションで加入した本作は、前作を上回るテクニカルなサウンドで魅了する1枚であり、Percy Jonesのフレットレス・ベースをはじめ、やはり各人の技巧的なプレイが光りますが、Phil Collinsのボーカル曲で幕を開け、中東風のエスノ・フレーバーをまぶしつつスペーシーに進行するなど楽曲に豊かなバラエティーと個性的な質感が生まれており、グループの最高傑作との評価も高い名作となっています。
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