2019年2月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
19日より開催中のカケレコ新品セール、お楽しみいただいているでしょうか。
まだチェックしてないという方は、是非この週末にチェックしていただければ嬉しく思います。
https://kakereco.com/list.php?f=1&sa=sale
それでは、まだまだオススメ作品がたくさん残るセール対象タイトルの中から、「これはっ!」というものをジャンル別でご紹介してまいりましょう!
今回はちょっぴりディープな作品をメインに取り上げますよ☆
ウィッシュボーン・アッシュばりの哀愁ツイン・リードをイエスばりのクリアなファンタジーで包み込んだアンサンブルをバックに、イタリアン・ロックばりにヴォーカルが熱く歌い上げちゃう。スペインにこんなムフフンなグループが居たとは!
抑制を効かせたエモーショナルなギターはイタリアのフォルムラ・トレに通じてるし、ハード&ジャジーに畳みかけるところはパトゥなんかが頭に浮かぶし、この旧ユーゴのグループ、非情に洗練されてて素晴らしい!
フランスのカルプ・ディアンがクリムゾンではなくイエスを指向したら…なんてディープすぎる例えをしても伝わらないかもですが、ずばりアルゼンチンが誇るシンフォニック・ロック名作!
えぇ、これ2016年作なの!?70年代・80年代の発掘盤と言われて誰も疑わないだろうなぁ。アンジェやモナ・リザなど往年のフレンチ・プログレへのオマージュ溢れまくり。
イエスのヴォーカルとしても活躍するJon Davison在籍の米シンフォ・バンドによる2014年作!イエスやカンサスの持つ爽快なファンタジー、そして、ジェントル・ジャイアントばりのコーラス・ワークやリズムのキレを持ち合わせた快作!
まるで古代ローマの情景が眼前に浮かんでくるようなスケール大きなシンフォニック・ロックが圧巻。S.ハケット、D.ジャクソン、D.クロス、往年の名手たちのプレイも素晴らしい18年作!
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レインボー加入前にやってたバンドはホンキートンク・ピアノがノリノリのロックンロール・バンド。バンドが存続してたらピアノロックの名盤になっていたかもしれないのになあ…
ドクロジャケで有名な1stも名盤ですが、こちらの2ndも負けてませんよ!汗臭く土埃舞うような力強いリフはそのままに、よりソリッドに磨かれたギターに滲み出るブルージーな哀愁。非常に「味」のあるサウンドな、テキサス産サイケ・ハード好盤!
71年のデビュー以降ジャーマン・ハード・プログレの雄として君臨してきた名バンドによる、ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた17年作。結成50年間近のバンドとは思えない瑞々しい感性と、ベテランらしいどっしりと貫禄ある演奏が一体となった重厚な力作。
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艷やかで神秘的でいて、たゆたうような軽やかさもあるフュージョン・アンサンブルが心地良いなあ。緻密に紡がれた歌ものフレンチ・ジャズ・ロックの名品。
感性溢れる素晴らしいアートワークに包まれた80年リリースの名作。テクニカルなジャズ・ロック・サウンドと南米らしいメロウネスが見事に融合した、スピネッタ本領発揮の一枚!
ジミヘンのジャズ・ロック・カヴァー!?一体どんな洒脱なサウンドに・・・と思いきや、タイトなリズム隊に対してギターはやっぱりジミヘン直系の激情たぎるプレイを披露していてカッコイイ。スペース・ロック・ファンにもおすすめ。
インドネシア恐るべし。リターン・トゥ・フォーエヴァーから80年代以降のクリムゾンまでを飲み込みつつ、フラワー・キングスのロイネ・ストルトばりのイマジネーションで包み込んじゃうセンス。オススメですよ~。
現アルゼンチンのジャズ・ロック・シーン、素晴らしい新鋭が次々と登場しています。このグループも良くって、温かみあるローズ・ピアノの音色と妖艶な女性ヴォーカルが印象深い歌ものジャズ・ロックの秀作!
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ブルー・アイド・ソウル meets 米国東海岸ヘヴィ・サイケ!熱くセクシーな歌声とジム・モリソンみたいな鬱屈したシャウトを響かせる男性ツイン・ヴォーカルもカッコ良いなあ。
例えるならば、ソフトでメロウなジェファーソン・エアプレイン。60年代ナッシュビルの田舎の体育館で、熱気ムンムンな彼女らのギグを見ているような気分になります。
こちらはなかなか、ユニークな作品です。冒頭からサイケデリックに変態させられてしまった、アメリカ民謡のコラージュ・カヴァーが炸裂…!VAN DYKE PARKSの「SONG CYCLE」のサイケ・ロック・オペラ版?
艶のあるハスキー・ボイスと、デュアン・オールマンみたいな豪快なスライド・ギターがたまらん!アレサ・フランクリンにも楽曲提供したNYのSSW、72年2nd。
「CCRの弟分」としてデビューしたカリフォルニア出身カントリー・ロック・バンド。ヌケ良く爽やかでいて、ちょっぴり郷愁を誘うサウンドがたまらない愛すべき逸品!
枯れた中にも憂いのあるヴォーカル、ザ・バンドに通じる芳醇なメロディ。演奏のどこを切っても哀愁がこぼれ落ちます!エリア・コード615をバックに制作した、フォーキー・メロウ・ロックの傑作。
このもったりとしたドラムが醸し出すグルーヴ・・・最高だなあ。全く、ちょっと前までロジャー・ディーンにジャケ描いてもらってたりしたのに。
ポロポロと零れていくようなジャジーなエレキギターと、サイケな浮遊感のあるヴァイオリンが掛け合うアレンジが凄く面白い!神秘的なサイケ・フォーク、69年作。
まるでジェファーソン・エアプレインのグレイス・スリックのバックをキンクスがつとめた感じ。
まるで、ヴァシュティ・ブニヤンをアンソニー・フィリップスがプロデュースして、演奏をアングラガルドがつとめた感じ!?
90年代以降のインドネシアを代表するロック・バンドGIGIのギタリストであるDewa Budjanaの2013年作ソロ。ジョン・マクラフリンをフェイヴァリットに挙げているとおり、フュージョン・タッチの流麗かつゴリゴリとアグレッシヴさもある演奏が印象的。オープニング・ナンバーからキレキレで、シンセが豊かに広がる浮遊感ある「静」のパートとベースが強烈にうねるヘヴィな「動」のパートとを行き交う中を、ギターが多彩な音色を駆使しながら終始テクニカルかつ流れるようなフレーズで畳み掛けます。RETURN TO FOREVERから80〜90年代以降のKING CRIMSONまでを飲み込みつつ、ジャケのイメージ通りのイマジネーションでまとめあげたサウンドはかなりスケールが大きいです。2曲目のアコースティックなナンバーも凄くて、東南アジアらしいエキゾチズムを振りまきつつ、爽やかなポップ・フレイヴァーも感じさせたかと思うと、突如、ギターを中心にリズム隊も一体となってフリーキーに暴れだして、と思ったら、フリーキーさはそのままにイマジネーションも溶け合ってきたり、いや〜、すごいセンス。音のマジシャンぶりは、ちょっぴりフラワー・キングス率いるロイネ・ストルトも頭に浮かびました。インドネシア恐るべし。プログレ・ファンは是非一聴を!
英国北東部はレスターシャー出身の男女3人ずつの6人組クリスチャン・フォーク・グループ。前年のデビュー作に続く77年作2nd。PROFILEからリリースされた原盤は激レア。オープニング・ナンバーから、ピースフルな雰囲気に包まれたアコギのストロークと長閑なドラム、心あらわれる清楚な女性ヴォーカル、ジェントルな男性ヴォーカルが良いなぁ。2曲目のリードを取る女性ヴォーカルはサイケな感じがあって、小川のせせらぎのような優しくフォーキーなアンサンブルとの対比が見事で、まるでジェファーソン・エアプレインのグレイス・スリックのバックをキンクスがつとめた感じで最高だし、3曲目の女性ヴォーカルは凛としていて、厳かなトラッド・フォークで空気が引き締まるし、冒頭の3曲でフィメール・ヴォーカルのファンは卒倒ものでしょう。オートハープやリコーダーによる幻想的でいて親しみやすいアレンジも見事だし、これは英マイナー・フォーク屈指の名品です。
80年代よりTV音楽/映画音楽の分野で活動してきたイタリアのキーボーディストVincenzo Riccaによるシンフォ・プロジェクト、3部作の最終章となる18年作3rd。3作を通じて参加するSteve Hackett、David Jacksonをはじめ、John Hackett、David Cross、Nick Magnusら英国プログレ勢に加え、RANESTRANEやTAPROBANといった現イタリアの実力派バンドからも多数がゲスト参加。何と言ってもこの古代ローマの情景が眼前に広がるかのような荘厳でスケール溢れるシンフォ・アンサンブルの素晴らしいことっ!クラシカルなオルガンと雄大に立ち上がる輝かしいムーグを中心とする堂々たるキーボードに、ハケット兄弟によるリリカルかつ妖艶に舞うフルートと持ち味のエモーション溢れるギターが絡んでいく、冒頭2曲からあまりに劇的な展開の連続にシンフォ・ファンなら息をのんで聴き入っているはず。David Jacksonのサックスが活躍するナンバーでは、OSANNAやIL BALLETTO DI BRONZOを想起させる邪悪さ滲むヘヴィ・シンフォが疾走。鈍い光沢を放つ重々しいサックスと厳粛なキーボード・コラールがスリリングに渦を巻くアンサンブルがカッコよすぎます。David Crossも悠久を紡ぐように格調高いヴァイオリンを披露しており、従来作に増して往年の名手達のプレイが存在感を発揮している印象です。エッジの立ったモダンな音を完全に排し、古代ローマを描いた作品世界への没入感を高めているのも特筆すべき点でしょう。まさに3部作のラストを飾るに相応しい壮大さとドラマチックさ。これはシンフォ・ファンなら必聴の一枚!
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