2019年2月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: サイケ
スタッフ増田です。
オルガンと言えば重厚なハード・ロックやプログレ・・・ですが、時に幻惑的に揺らめき、時にグルーヴィーに鳴り響くサイケなオルガンもまた我々オルガン・ロック・ファンの心を魅了してやみません。
そんなオルガン・サイケといえばやはり筆頭はレイ・マンザレク擁するDOORS。というわけでDOORSを筆頭に、ドライヴィングなオルガンをフィーチャーした米サイケ作品を巡ってまいりましょう!
漂うようなオルガンとギター。力強さを増していくドラムとともに、じわじわと上り詰めていくジム・モリスンのヴォーカル。
1stとともに孤高の世界観を描き出した67年2nd!
ところでDOORSにはこんなフォロワー・バンドがいるのをご存知でしょうか?
ジム・モリソンを彷彿とさせるエロティックなヴォーカルにグルーヴィンなオルガン、どんよりしたダウナーな雰囲気・・・フィラデルフィアでひっそりと生み出された71年自主制作盤。
ブルー・アイド・ソウル meets 米国東海岸ヘヴィ・サイケ!?
熱くセクシーな歌声と、ジム・モリソンみたいな鬱屈したシャウトを響かせる男性ツイン・ヴォーカルのデュエットが特徴的な好グループ!
デトロイトのグループ、サイケ・ファンにはお馴染みの71年作「BUMP」の翌年に録音されながらもお蔵入りとなってしまった幻の2nd。
強烈なオルガンやファズ・ギターが蠢くヘヴィ・サイケ曲、実験精神あふれまくりのサイケ・ポップ曲、どちらも1stを凌駕する素晴らしい完成度・・・。
PROCOL HARUMが米国からデビューしたらこんな感じ?ドライヴィングなオルガンにピアノ、ゲイリー・ブルッカーを思わせるソウルフルなヴォーカル。
R&Bチックなサイケ・サウンドを聴かせつつ、ささくれ立ったファズ・ギターなど米サイケらしい荒々しさもあって良いなあ!
何これ、格好いい!危うい感情を掻き立てるような鋭利でブルージーなギター、ハードに鳴り響くオルガン。陰影に富んだアンサンブルとコーラス!
ジャケのイメージとは裏腹にスリリングで骨太なサウンドを聴かせてくれるオルガン・サイケ隠れた名盤!
USサイケと言いつつ、最後は北欧のスウェーデンから一枚!
ハード・ロック前夜の煙のような空気が充満する中、これでもかと鳴り響くハモンド・オルガンとファズ・ギター。
でも、スウェーデンらしく、ヘヴィさの向こうには透明なリリシズムも感じさせてグレイト!
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