2019年2月4日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
先月、アメリカの女性シンガー、CLYDIE KINGが亡くなりました。
ハンブル・パイ、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランなど、数多くの名盤にバック・コーラスとして参加し、多くのアーティストから信頼を寄せられていた クライディ・キング。
訃報を聞いたボブ・ディランは
“She was my ultimate singing partner. No one ever came close. We were two soulmates.”
とツイートしていました。
さて今回は、クライディが参加した作品をピックアップしてまいります。
まずは彼女の歌唱をお聴きください!
何て力強い歌声なんでしょうか。思わず体が揺れてしまいますね!
それでは、クライディの生涯を少し振り返ってまいります。
1943年、テキサス州ダラス生まれ。
母親は早くに無くなり、姉に育てられたクライディ・キング。教会でゴスペルを歌っていた子供の頃から才能に溢れ、8歳の時にはテレビのタレント・ショーにも出演していたそうです。
50年代に家族とともにロサンゼルスに引っ越し、56年にはレコーディングを開始。
71年に発表したシングル「’Bout Love」は、R&Bチャートで45位に達するスマッシュ・ヒットとなりました。
66年にはレイ・チャールズのバッキング・ボーカル・グループ、RAELETSに参加。
RAELETSに3年間在籍したあと、様々な作品にセッション・シンガーとしてその力強い歌声を提供していきました。
さて、それではクライディが参加したアルバムを聴いてまいりましょう。
非常に沢山のアルバムに参加しているので、以下はほんの一部です。
♪Crazy Love
♪Tumbling Dice
♪Black Coffee
♪Sweet Home Alabama
♪You’re No Good
♪The Bitch Is Back
♪Let’s Begin
ここからは、クライディのソロ作を2枚、聴いてまいります。
キーボードにビリー・プレストン、ギターにデヴィッド・T・ウォーカーなど豪華メンバーが参加。
グルーヴィーなリズム、跳ね回るピアノ、圧巻のキレとスピード感でうねるワウ・ギター。そして、独特なトーンの熱いシャウト・ヴォーカル!
疾走感のあるソウル・ビートの中、軽快なワウ・ギター・カッティングとホーン・セクション、ソウルフルかつ陽気な彼女の歌声が炸裂!
ロサンジェルスの一流セッション・マンがしっかりとサポートし、AOR的なメロウさも増した充実作。
CLYDIE KINGは本当に沢山の作品に参加しており、ミュージシャンから引っ張りだこだった事が想像されます。
ここからは、彼女が参加したマイナーな作品をピックアップいたします。
イギリスで言えばフランキー・ミラーあたりを彷彿させる、ソウルフルなカナディアン・ホワイト・ソウル・シンガー、71年作。
タイト&グルーヴィーなリズム、温かいトーンの歪みが最高にカッコ良いギター、軽快にローリングするピアノ、そしてエネルギッシュ&エモーショナルなシャウト!
元バーズのジーン・クラークのソロ作『NO OTHER』やゴードン・ウォーラーのソロ作をはじめ数多くの作品のプロデュースや楽曲提供で活躍した名ミュージシャン、73年作。
クラプトンのソロ曲にも通じるフォーキー&ブルージーな楽曲、ホーンが入る軽快かつリラックスしたムードの楽曲まで、アクのないグッド・メロディに溢れた佳曲ぞろいです。
カリフォルニア生まれ、映画/演劇の作曲家としても名高いSSW、73年の唯一作。
アメリカでしか生まれ得ない珠玉のオーケストラル・ポップ作品。
ピアノ弾き語り中心のアメリカのSSWによる78年作の3rdアルバム。
この繊細なワビサビ感は、日本人の琴線にビシバシと触れてきますね。
繊細な歌声とまるで映画のフィナーレのようなドラマティックなアレンジ。
いかがでしたでしょうか。
本当に素晴らしい、パワフルなボーカルですね。
HUMBLE PIE、ROLLING STONESのバッキング・コーラスで知られる、女性ファンキー・ソウル・ロック76年ソロ3作目!CLYDIE KINGは、RAY CHARLESのRAELETTSのメンバーであり、ロック・フィールドにおいても、更にSTEELY DAN、BOB DYLANと言った、大物ロック・アーティストのバッキング・コーラスに参加して来た、実力の持ち主。今作も疾走感のあるソウル・ビートの中、軽快なワウ・ギター・カッティングとホーン・セクション、ソウルフルかつ陽気な彼女の歌声が炸裂!ロサンジェルスの一流セッション・マンがしっかりとサポートし、AOR的なメロウさも増した充実作。フリー・ソウルSSWのファンから、ソウルフルなサザン・ロックのファンにはストライク・ゾーンを行く一枚と言えるでしょう。
ストーンズやハンブル・パイでもバック・コーラスで参加した黒人女性シンガー。73年作の2nd。前作の延長線上にあるグルーヴィーなソウル/スワンプ・ナンバーが魅力的なのは言わずもがな、あれ、これ本当にクライディーのヴォーカル?と思ってしまうコケティッシュな歌唱が印象的な洗練されたポップなナンバーまで、シャープでいてしなやか、南部コクがありつつも色彩豊かな、センス抜群のサウンドが堪能できます。R&B〜ソウル〜スワンプのファンはもちろん、キャロル・キングのソウル寄りのナンバーが好きなSSWファンも是非!メロディ、良いです!
ミュージシャンズ・ミュージシャンの名ギタリスト。72年作2nd。艶のあるギター、不器用さが逆に心揺さぶるヴォーカルともに絶品。機微に富んだスワンプ・ロック屈指の傑作。Leon russell、Jim Keltnerなどが参加。
デジパック仕様、2枚組、CD+DVD、スリップケース付仕様、ボーナス・トラック6曲、DVD入力方式・リージョン記載なし
盤質:傷あり
状態:並
1枚は盤無傷/小傷程度、若干カビあり
デジパック仕様、2枚組、スリップケース付仕様、デラックス・エディション、24ビット・デジタル・リマスター、定価3670
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に若干色褪せあり
25TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION、スリップケース付デジパック仕様、2枚組、デジタル・リマスター&リミックス
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに色褪せあり・スレあり
25TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION、スリップケース付デジパック仕様、2枚組、デジタル・リマスター&リミックス
盤質:傷あり
状態:良好
71年5月のフィルモア・イースト公演の模様を収録、ハンブル・パイとスティーヴ・マリオットの人気と評価を決定付けた、70年代を代表するライヴ・アルバム。バンドに初のゴールド・ディスクをもたらした大ヒット作(アナログ盤は2枚組でのリリース)。本作をもってピーター・フランプトンは脱退、ソロ・アーティストとして大きな成功を収める。71年作。
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に小さいシミあり
ピーター・フランプトンに代わるギタリストとして、名手デイヴ”クレム”クレムスンが加入、米アルバム・チャート6位をマークした6thアルバム。スティーヴ・マリオットの、かつて以上にブルージーでソウルフルなリード・ヴォーカルを主軸に、勢いと安定感を兼ね備えた圧倒的なパフォーマンスを披露した傑作。72年作。
イギリスを代表するヴォーカリスト/ミュージシャン、スティーヴ・マリオットとハンブル・パイの絶頂期を記録した大作(アナログ盤は2枚組でのリリース)。ホワイト・ソウルの真髄を伝える7thアルバム。女性コーラス・グループ、ブラック・ベリーズを従えたライヴ・テイク3曲ほか全編が聴きどころ。73年作。
メル・コリンズ(サックス)、アンドルー”ルーグ”オールダム(共同プロデュース)らの協力を得て制作されたハンブル・パイの事実上のラスト・アルバム。収録曲の約半数にグレッグ・リドリーの歌唱をフィーチャーした”マリオット&リドリー”の作品ともいうべき1作。75年作。
00602557681901/LC03098(ROCKET)
3枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、ハードカバーブックレット・カード5種付仕様、全51曲
盤質:傷あり
状態:良好
「風に吹かれて」「戦争の親玉」「激しい雨が降る」など代表曲を収録。プロテスト・フォークの傑作。
アメリカン・ロック史上に残る大名曲「Like A Rolling Stone」をはじめ、ディランのエネルギーが満ちあふれた佳曲がずらりと並んだ代表作。Al Kooper、Mike Bloomfieldなど、バックの演奏も冴え渡り、完璧なフォーク・ロックを聴かせる。アメリカン・ロック屈指の傑作。
初期ディランの傑作であり、米フォーク・ロックの傑作であり、アメリカン・ロックの金字塔。ナッシュビルの名うてのスタジオ・ミュージシャンがサポートした豊かなアンサンブルも見事。
3枚組、三方背ケース・帯・約300pのブックレット付き仕様、定価6,311+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
三方背ケースにスレあり
3面開き紙ジャケット仕様、2枚組、Blu-spec CD2、定価2700+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
1枚は盤に傷あり、若干カビあり
デジパック仕様
盤質:傷あり
状態:良好
ケース不良、圧痕あり、トレーにヒビあり、若干トレーのノリ剥がれあり
英国を代表するロック・グループ、71年発表。ローリング・ストーンズ・レーベル設立、初めてリリースされた勝負作。スワンプ・ロックなど米国南部音楽からの影響が表れており、キャッチーで泥臭いロックン・ロールが詰まっています。本作より凄腕ギタリストMick Taylorが加入したことにより、Keith Richardsはリズム・ギターへ専念。彼独特のオープン・チューニングによる図太いリフと、タメの効いたジャジーなドラムで生み出されるグルーヴ、その上を粘っこいヴォーカルと、Mick Taylorによる流麗なブルース・ギターが炸裂!ド迫力のサックス、男臭いコーラスも素晴らしい。70年代STONESサウンドが完成、うねるアンサンブルは万人を躍らせます!
盤質:傷あり
状態:並
若干カビあり・ケースツメ跡あり・小さい破れあり、側面部に色褪せあり
カリフォルニア生まれ、映画/演劇の作曲家としても名高いSSW、73年の唯一作。今作の魅力は、ソフトなバンド・サウンドにストリングスが美しく融合しているところです。オープニング「So Many Things」からして特筆もので、アコースティック・ギターの繊細なアルペジオが次第に勢いを増すと、エレキ・ギターの小気味いいリフとドラム、ベースが一気になだれ込み、ステファンのジェントルなボーカルが響きます。非常に爽快なサウンドです。またストリングスが絶妙のアレンジで配されており、Jim Gordon、Jim Keltner、Larry Carltonなど豪華ミュージシャンを配したバンド・サウンドと一体化して、二ルソンやヴァン・ダイク・パークスを思わせるような、アメリカでしか生まれえない品の良いオーケストラル・ポップとなっています。
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