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70sプログレ・ファンも要注目の、ビッグネームをゲストに迎えた新鋭プログレ特集!

スタッフ佐藤です。

2000年代変わらずの活況を見せている新鋭プログレ・シーンですが、
それだけに、膨大な作品の中で一体どれから聴けばいいのやら…と思ってらっしゃる方も少なくないかも知れません。

そんな時に、知っている/聴いたことのあるミュージシャンの存在というのはやはり頼もしいもの。

そこで、今回は往年より活躍するプログレ・ファンにはお馴染みのミュージシャン達がゲスト参加する新鋭プログレ作品をセレクトしました!

これらの作品をきっかけに新鋭プログレへの入門を果たしていただければ嬉しく思います♪


ROME PRO(G)JECT / V: COMPENDIUM OF A LIFETIME

GENESISを土台としながらも、その土台をチャーチ・オルガンをはじめとするキーボード群で分厚く塗り込めていくような濃密なキーボード・シンフォには、毎度ながら圧倒されます。

S.HackettやD.Jacksonらゲストの熱演にも注目!

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SAMURAI OF PROG/OMNIBUS: THE EARLY YEARS

ゲスト陣の豪華さで言えば、まずこのグループをご紹介しないわけにはいきません。

フィンランドで発刊されていたプログレ・ファンジンの企画から活動をスタートした、フィンランド/イタリア/アメリカ出身の3人からなるシンフォ・グループ。往年のプログレをカバーした1st&2nd、オリジナル曲中心の3rdをセットにしたボックスをピックアップ。

圧巻は毎作登場するゲスト・ミュージシャン達で、ENGLANDのRobert Webb、TFKのRoine StoltとJonas Reingold、NATHANMAHL~CAMELのGuy LeBlanc、GLASS HAMMER~YESのJon Davison、ハンガリー新鋭YESTERDAYSの中心メンバーBogati-Bokor-Akos、FONDERIAのkey奏者Stefano Vicarelli、KENSOの清水義央、GLASS HAMMERのギタリストKamran Alan Shikoh、現ANGLAGARDのLinus Kase、アルゼンチン新鋭JINETES NEGROSのkey奏者Octavio Stampaliaなどなど世界各国より腕利きが大挙して参加。さすがスーパープレイの連続にもう興奮しっぱなしです!

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MOTIS / JOSQUIN MESSONNIER

メロトロン、ソリーナ、ローズ、ハモンドなど、ヴィンテージ・キーボードがこれでもかと溢れるファンタスティックなフランス新鋭!

フランスらしいエレガントな音運びもたまんないなぁ。あのアトールのVoアンドレ・バルザーもゲスト参加!

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ALEX CARPANI / MICROCOSM

D.Jackson、T.Travis、D.Cross、J.Davisonらが参加!

幕開けはクリムゾン「Starless」のカバーで、コズミックでハイセンスな音響空間と、原曲本来の虚空を彷徨うような切ない旋律が違和感なく一体となっていて素晴らしい~!

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GLEB KOLYADIN/GLEB KOLYADIN

ロシア新鋭IAMTHEMORNINGのkey奏者によるソロデビュー作。

ドラムはキング・クリムゾンのGavin Harrison、ベースはスティーヴ・ハケット・バンド他のNick Beggs、ヴォーカルはマリリオンのSteve Hogarth、フルート&サックスはタンジェント~ソフト・マシーンのTheo Travis、さらに1曲ではJordan Rudessも参加したまさに鉄壁の布陣。

これだけのメンツが集まった中でさえ、一際輝きを放つのが本人の目が覚めるようにシャープでテクニカルなピアノ/キーボードのプレイ。「鮮烈」という一言が似合う逸品!

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LEGACY PILOTS/CON BRIO

ドイツのマルチ・ミュージシャンによる往年のプログレ愛に満ちたプロジェクトなのですが、Marco MinnemannにSteve Morse、Steve Rotheryなどゲストが凄い!EL&PやRUSHやMARILLIONへの憧憬がモダンながらも暖かく透明感あるサウンド・メイクで綴られていて、胸にジーンと来ます。

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NAD SYLVAN/BRIDE SAID NO

ハケット・バンドやAgents Of Mercyで活躍するスウェーデンのヴォーカリストによる17年作!フィル・コリンズ度100%と言えるそっくりヴォーカルに改めて驚愕…。ハケット、ロイネ・ストルト、トニー・レヴィンほか豪華ゲスト陣にも注目ですね!

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ELLESMERE/FROM SEA AND BEYOND

Robert Berry、Trey Gunn、David Jackson、ARENAのKeith More、NICE~ROXY MUSICのDavy Olist他を従えた強力作!

70年代テイスト溢れるサウンドで人気の高いイタリア新鋭TAPROBANのメンバーによるユニットで、歴戦の名手達と息ぴったりに展開するスケール大きなシンフォニック・ロックがお見事!

アートワークは、ヒプノシス名義の「トリック・オブ・ザ・テイル」「静寂の嵐」などを手がけたイラストレーターColin Elgieによるもの。

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BABA YOGA/L’UOMO PROGRESSIVO

GOBLIN REBIRTHに参加するkey奏者によるプロジェクトなのですが、「地中海音楽+OPUS AVANTRA+Franco Battiato」と言える、先の読めないエキセントリックな音楽性に翻弄される快作。

OSANNAのLino Vairetti、JUMBOのAlvero Fella、RRRのLuciano Regoliなどレジェンドバンドのフロントマン達も名唱を披露!

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FISH ON FRIDAY/QUIET LIFE

80年代より活動するベルギーのベテラン・スタジオ・ミュージシャンが組んだデュオ・ユニットがこのFISH ON FRIDAY。

4thとなった本作でも相変わらずの気品ある幻想的なサウンド・プロダクションが冴える高品質プログレ・ポップを聴かせます。

お馴染みとなったNick BeggsやARENA~FROST*のJohn Mitchell、そして長年の彼らの憧れだったアラン・パーソンズ御大が1曲でレコーディング参加&プロデュース/エンジニアリングを担当!

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YUKA AND CHRONOSHIP/SHIP

ゲスト参加のソーニャ・クリスティーナによる物悲しい歌声で幕を開ける32分の組曲がもうとんでもない完成度!もとより海外での評価が高い彼らが、世界でもトップクラスのプログレ・バンドであることを証明した18年作4th!

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NETHERLAND DWARF/MOI MOI

うさぎのジャケがファンタスティック~。音も70年代プログレへのオマージュや北欧新鋭とのリンクも感じさせるシンフォニック・ロック。これが日本のソロ・プログレ・ミュージシャンによる11年作で、KAIPAのHans Lundinがゲスト参加してるって?

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DIALETO/LIVE WITH DAVID CROSS

ブラジルのインスト・プログレ・グループが名手デヴィッド・クロスをフィーチャーしてクリムゾン・ナンバーを披露しまくってるって!?クロスの哀愁溢れるヴァイオリンのプレイを全編にフィーチャーしたアレンジで聴かせる「STARLESS」の素晴らしさときたら!

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DEWA BUDJANA/SURYA NAMASKAR

フレットレスの名手ジミー・ジョンソン、言わずと知れたトップ・ドラマーのヴィニー・カリウタとの強力トリオで制作された、インドネシア出身ギタリストによる7th!東南アジアらしいオリエンタル要素を織り交ぜたフュージョン・タッチの色彩感覚溢れるプレイがお見事です。

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DEWA BUDJANA/ZENTUARY

その彼が17年に放った9thでは、トニー・レヴィン、ゲイリー・ハズバンド、ジャック・デジョネットというジャズ・シーンの大物を迎え、オリエンタル・テイストたっぷりのジャズ・ロックを展開!ずばりパット・メセニーにも比肩するセンス!

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  • YUKA & CHRONOSHIP / SHIP

    YUKA(船越由佳)を中心にベテラン・ミュージシャンたちが集結したジャパニーズ・プログレ・バンド、18年作

    98年にSSWとしてデビューした船越由佳(Key/Vo)を中心に、元SENSE OF WONDERのベース田口俊をはじめ、経験豊富なベテラン・スタジオ・ミュージシャン宮澤崇(G)、田中一光(Dr)によって09年に結成されたグループ。2018年作4thアルバム。何と言っても冒頭に配された、7つのパートからなる32分超の組曲が圧巻!ゲスト・ヴォーカルのSonja Kristina(カーヴド・エア)による物悲しい歌唱で幕を開け、ゴリゴリとアグレッシヴに弾きまくるギターと清廉で輝かしいトーンのシンセサイザーが絡み合いながら高みに上り詰めていく、あまりにスケールの大きなサウンドは息を呑むほどの素晴らしさです。組曲ではギターがリードするハードかつテクニカルに突き進むパートが多いのですが、常にキーボードが幻想的な色合いを付与しているのが印象的で、YESに通じるファンタジックで映像喚起力に満ちた世界観が全編にわたって広がります。終盤ではギターに負けじとK.エマーソンばりのスリリングで緊張感あるシンセのプレイで畳みかける展開も待っており、その目くるめく構成美には舌を巻くばかりです。John Wettonが歌う予定だったというケルティックな美しさを持つ最終曲は、伊豆田洋之(ピカデリー・サーカス)がヴォーカルを務めており、繊細なハイトーンが神秘的なサウンドにマッチしていて実に感動的。海外プログフェスへの参加や、前作が英CHERRY REDよりリリースされるなど、もとより海外での評価が高いバンドですが、ここにきて一段と凄まじい完成度に達しています。ただ一言、傑作!

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