2019年9月9日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
そろそろ、温かい紅茶が恋しくなる季節ですね。カップから伝わる温度、茶葉の香ばしい香り…
イギリスの人たちは本当に良く紅茶を飲むそうですが、しょっちゅう紅茶の良い香りに包まれているなんて、良い文化だなと思います。
香り高さはイギリスの音楽でも同じで、再生したとたん「英国らしさ」が広がる作品は数多くあります。
今日はそんな「香り高い」英国のSSWをカケレコ棚から探してみました。
英国を代表するSSW、71年の2タイトルを収録。
英国的としか言いようの無い心に染みるメロディー、繊細なヴォーカル、優雅なストリングス・アレンジが絶妙に合わさった至極の名曲揃い。
室内楽的な格調高さとリリシズムがあわさったサウンドは、寒い冬の朝に飲む紅茶のようになんとも優しく暖かみがあります。
スコットランド出身の夫婦デュオ、70年作の1st。
サウンドは、2nd~3rdあたりのフェアポート・コンヴェンションに近い雰囲気の英フォーク・ロック。
聴けば聴くほど心に染みる味わい深いメロディーと、優雅なストリングスやピアノによる英国然とした格調高いアンサンブルはかなりの完成度です。
英ヨークシャー地方出身のSSW、フィリップ・グッドハンド=テイト。
母親がピアノ教師だったため、フィリップも自然とピアノを弾き音楽に親しむようになったそうです。
60年代初めからソングライターとして活躍し、やがてソロに転向。レーベルメイトだったことから「第二のエルトン・ジョン」などと称されました。
こちらは70年ソロ1st。独特のしゃがれたボーカルが妙に心地よいです。
米ルーツ・ミュージックの影響を受けたコク深いサウンドながらも、英国的リリシズムに溢れた作品です。
英国のSSW、P.C. KENT名義で発表した69年作に次ぐ、セプテンバー・プロダクション制作の71年2nd。
ジャケットからして、アル・スチュワート、イアン・マシューズ、ピート・デロあたりのファンはたまらないですよね!
音も憂いと翳りと叙情たっぷりです。
セプテンバー・プロダクションつながりで、こちらを。
グリムズやプレインソングで活躍した英いぶし銀SSW/ギタリスト、70+71年作。
繊細に一音一音を綴るギター、優しく落ち着いた歌声、芳醇でメロディアスながらも決して主張しすぎないピアノやオルガン……
どこを切っても心にじんわり染み込んでくる、枯れた味わい深さでいっぱいです。
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クリムゾンとの因縁(!?)で知られる彼が、クリムゾン参加以前に吹き込んだ69年1st。しみじみとした味わいを感じさせるサウンドはこれぞ英国SSWですね。
英リヴァプール出身、現在でも活動を続けるSSW。
繊細に紡がれるギター、線の細いボーカルがじんわりと沁みてきます。
いかがでしたでしょうか。音楽の秋、少しでもお気に召す作品が見つかれば幸いです。
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60年代よりソングライターやバンドメンバーとして活躍、70年代に入ってからは「ポスト・エルトン・ジョン」という触れ込みでソロ活動を活動した英SSW。70〜73年の1st〜4thアルバムを収録した21年ボックスセット。注目は2ndアルバムで、のちにCAMELを結成するアンディ・ラティマー、アンディ・ウォード、ダグ・ファーガソンらがバックの演奏を務めています。あまりに英国的な淡く格調高いサウンドが染みる名品揃いのナイスなボックス!
リヴァプール・シーンやグリムズやプレインソングでの活動でもソロでも英ロックのファンにはお馴染みのいぶし銀SSW。73年の3rdソロ。プロデュースは、サンディ・ロバートソン。米ルーツへの憧れからこぼれ落ちる英国的な陰影に富んだ叙情美やシニカルなタッチや牧歌性。郷愁と緊張感とのバランスが絶妙で、これぞ英国フォーク・ロック/SSWと言えるサウンドを堪能できます。リチャード・トンプソン、名ペダル・スティール奏者B.J.Cole、イアン・マシューズ、ニール・イネスなどによる、アンディ・ロバーツにも負けないいぶし銀のアンサンブルも聴き所。
69年発表の1stソロ。キング・クリムゾン「リザード」への参加で有名ですが、本作で聴けるのはクリムゾンの面影など微塵も感じない英SSW然としたサウンド。決してうまくはないが味のあるヴォーカルと和やかなメロディーに心温まります。弦楽器、ピアノ、フルートによる洗練されたアレンジが印象的。
英SSW、71年のデビュー作。変則チューニングによる流麗かつ格調高いギター・アルペジオ、ちょっとヘロンを彷彿させる穏やかで優美なヴォーカル&メロディ。室内楽的な凛とした雰囲気と木漏れ日の牧歌性とが絶妙にブレンドしたサウンドが持ち味。録音時、20才だったのが信じられない思慮深さに満ちた逸品です。
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