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春にもぴったり。アンソニー・フィリップスから辿るアコースティカルなプログレ探求♪

スタッフ増田です。

プログレというとエレキギターやシンセサイザーをめいっぱい使ったダイナミックなイメージがありますが、そんな中でアコギやフルートなど「昔ながら」の楽器を用いたフォーキーなサウンドは逆に新鮮に感じることがありますよね。

今回はそんな牧歌的でアコースティカルなサウンドを特徴とするプログレ・グループを集めてみました。

まずはGENESIS脱退後にクラシック・ギターを本格的に学んだという、アンソニー・フィリップスの1stソロからどうぞ。

ANTHONY PHILLIPS/GEESE AND THE GHOST

この繊細で格調高いアコギ、英国の気品をそのまま音にしたかのようなロマンとファンタジーがいっぱいに詰まった名品ですよね。

優美な調べだけでなく、英フォーク/トラッド特有のピリッとした荘厳さもあって全く飽きさせません。

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CELESTE/CELESTE

リリカルでアコースティカルなイタリアン・プログレ・グループといえばCELESTE。

アコギを基調としたたおやかな演奏をベースとしながらも、その上を覆うメロトロン、シンセ、フルートなどによる壮大な幻想美が圧倒的。

中世ヨーロッパから神話的世界観へとイマジナティヴに広がっていくサウンドが素晴らしすぎます。

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MONTEFELTRO/IL TEMPO DI FAR LA FANTASIA

イタリアからはこちらもご紹介。透明感いっぱいのギターやピアノが彩る、どこまでもファンタスティックさ溢れるアンサンブルが素晴らしい…。

LOCANDA DELLE FARTEあたりが好きならたまらない、92年リリースのイタリア叙情派プログレ名作。

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HARMONIUM/L’HEPTADE

次はカナダ・ケベックから。フォーキー・プログレの代表的グループ、HARMONIUMの76年作3rd。

従来のフォーク・タッチをベースに本作ではオーケストラも導入し、スケールの大きいサウンドを聴かせています。

なおかつ古いヨーロッパ映画を思わせるお洒落で哀愁の漂うアレンジもグッド。

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BLOQUE/EL HIJO DEL ALBA

ジャケが似てますが、こちらはスペイン。

絶え間なく胸を打つ、泉のように溢れ出る美旋律。ソリーナやメロトロンが柔らかに空間を広げ、ギターが優しくリリカルなフレーズを紡ぐ…。

ロマンチックなジャケット通りの音を収めたスパニッシュ・シンフォ名品です。

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JACKSON BANTON EVANS & FRIENDS/LONG HELLO

こちらはVAN DER GRAAF GENERATORのメンバーであるDAVID JACKSON、HUGH BANTON、GUY EVANSらが制作した74年作。

ピーター・ハミルがいないVDGGなんて!と思われるかもしれませんが、でもこれが英国らしい叙情性と陰影が彩る素晴らしいインスト名品なのです…。

VDGGのイメージは抜きにして、ぜひご一聴あれ。

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YESTERDAYS/HOLDFENYKERT

次は新鋭の作品をご紹介!こちらはハンガリーのシンフォ・グループによる06年作。

フォーキーなアコギに穏やかなフルート、そしてメロトロンがいっぱいに広がる、朝の草原のように清涼感に満ちたアンサンブルが極上。

アンソニー・フィリップスに通ずる牧歌性とファンタジックさを感じさせる絶品フォーキー・シンフォです。

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HOSTSONATEN/SPRINGSONG(2009)

FINISTERREやLA MASCHERA DI CERAの中心人物Fabio Zuffantiによるイタリアのプロジェクト・グループ。

この【四季】シリーズは、00年以降の伊プログレの最高峰ですよね。

その中でもこちらの『SPRINGSONG』は、ヴィバルディの世界を彷彿させるリリカルでたおやかな名品!

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ERIS PLUVIA/DIFFERENT EARTHS

91年に名作を残したイタリアのバンドによる2016年復活作。

繊細なタッチとちょっぴりトラッドな香りが魅力のリード・ギター、優しい歌声の穏やかなヴォーカルと優美なメロディ。

陰影と詩情に満ちたサウンドから浮かび上がる幻想世界が実に味わい深い逸品。

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ANCIENT VEIL/I’M CHANGING

そんなERIS PLUVIA在籍のマルチ・ミュージシャンと、現HOSTSONATENの管楽奏者による伊シンフォ・デュオもご紹介。

95年にデビュー作をリリースした彼らですが、それから22年ぶりに発表した17年作2ndが本作。

まろやかで幻想的なアコースティックギターの響きを生かしたアンサンブルに優美なシンセサイザーがカーテンを引く、柔らかく心地良いフォーキー・シンフォニック・ロック!

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DAVID MARNAY/RESONANCE

こちらはフランスのギタリストによるソロ・アコースティック・ギター作なんですが、一音一音に繊細な感性が宿るようなアコギの腕前は、アンソニー・フィリップスを想起させる素晴らしさ。

休日にゆったりとリラックスして耳を傾けたい一枚です。

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US AND THEM/SUMMER GREEN AND AUTUMN BROWN

こちらは北欧スウェーデンの男女デュオによる2015年作2nd。

まるで、ヴァシュティ・ブニヤンをアンソニー・フィリップスがプロデュースして、演奏をアングラガルドがつとめた感じ!?

英国のリリカルさと北欧の幻想性が融合した美麗なるアシッド・フォークの逸品。

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EDDIE MULDER/IN A LIFETIME

FLAMBOROUGH HEAD、LEAP DAYなど数々のシンフォ・グループで活躍するオランダのギタリスト、17年3rd。

ハケットやアンソニー・フィリップスばりの格調高く繊細なアコギが紡ぎ出すリリカルなメロディ、そしてそれを優美に彩るフルートやシンセ。

思わず息を呑んで聴き入ってしまう、珠玉のギター・インスト・アルバム。

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  • ANTHONY PHILLIPS / GEESE AND THE GHOST

    77年ソロ1st、これぞ英国という叙情と格調に満ちた傑作!

    ジェネシスの初代ギタリストとして活躍し、70年代後半以降はソロ・ミュージシャンとして英国的叙情性に満ちた質の高い作品をリリースしてきた彼の、記念すべき77年1stソロ。ジェネシスのメンバーであるマイク・ラザフォード、フィル・コリンズらが参加。フィリップスによる丹念に爪弾かれるアコースティック・ギターの調べを、ゆったりとおおらかに流れるシンセとリリシズムに満ちたフルートの音色が彩るスタイルを軸とした、アコースティカルな手触りのシンフォニック・ロックを聴かせます。アコースティック楽器主体の演奏ですが、中世トラッド色とよりアカデミックなクラシック的要素の両方が違和感なく一体となった、たおやかな牧歌性とともに格調高くも瑞々しい英国然とした音色が印象的。ジェネシス脱退後にクラシック音楽とクラシック・ギターを本格的に学んだというその成果が遺憾なく発揮されています。演奏のみならず組曲「Henry」におけるハイレベルな楽曲構築性なども彼の豊かな才能を証明しており聴き所。3曲あるヴォーカルナンバーは、1曲でフィリップス、2曲でコリンズがヴォーカルを取っており、特にコリンズによるヴォーカルナンバーは、ジェネシスとは趣の異なる繊細で素朴な味わい深さが大変魅力的。清冽な小川の流れ、風にそよぐ木立、一面に広がる田園など、英国丘陵地帯の情景がイマジネーション豊かに立ち上がってくるような名品です。

    • ECLEC32482ESOTERIC

      ボックス仕様(各CDはペーパーケース入り)、2CD(本編CD+ボーナストラック収録CD)+DVD-A(5.1chミックス音源/NTSC方式・リージョンフリー)の3枚組、デジタル・リマスター

    • VP432CDVOICEPRINT

      デモ音源やシングル・バージョン音源やスタジオ音源などを収録したDISC2を含む2枚組仕様、デジタル・リマスター

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      若干側面部に色褪せあり

    • VP432CDVOICEPRINT

      デモ音源やシングル・バージョン音源やスタジオ音源などを収録したDISC2を含む2枚組仕様、デジタル・リマスター

      盤質:傷あり

      状態:良好

      1390円

      1112円
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    • ECLEC32482ESOTERIC

      ボックス仕様(各CDはペーパーケース入り)、2CD(本編CD+ボーナストラック収録CD)+DVD-A(5.1chミックス音源/NTSC方式・リージョンフリー)の3枚組、デジタル・リマスター

      盤質:未開封

      状態:良好

  • YESTERDAYS / HOLDFENYKERT

    ハンガリー、メロトロンとフルートをこれでもかとフィーチャーした必殺シンフォニック・ロック!06年作

    ハンガリーのグループ。06年のデビュー作。たおやかなアコギをバックにフルートがリリカルに舞い、溢れんばかりにメロトロンが鳴らされる!極めつけは、流れるように美しいメロディとスッと入ってくる美声の女性ヴォーカル!全体的に柔らかな音像でハードさは無いものの、タイトなリズム隊のせいか、演奏はダイナミズムに溢れています。全員がテクニック抜群ですが、特にアコギ奏者はかなりの腕前で、格調高くリリカルなリードは必聴。ファンタスティックなシンフォニック・ロックとして一級品の傑作。本当に素晴らしいです。

    • SCR1010SEACREST OY

      ペーパーケース仕様、新装ジャケット&オリジナル・オーディオでの2014年新規リイシュー盤。バンドサイトでは、MUSEA盤と異なる06年にハンガリーでリリースされた音源で、LPのようなアナログのフィーリングを最大限に活かし、アコースティックやメロトロンが魅力的に響くようにミックスされているそうです

  • CELESTE / CELESTE

    76年発表、イタリアン・ロック随一のメロトロン名盤にして素朴な歌心にも溢れる珠玉のイタリアン・シンフォ

    単発ながら素晴らしい作品を残したイタリアのプログレッシブ・ロックグループの76年唯一作。ゲスト・プレイヤーにPICCHIO DAL POZZO のAldo De Scalziを迎えて製作され、メロトロンの名盤としても知られるその内容は、ファンタジックなフォーク・ロック風の牧歌性が素晴らしい優美なサウンド。フルートやヴァイオリン、ギターが彩るフォーキーな音楽性を基本にメロトロンやアナログ・シンセサイザーが神秘的な広がりを加味しています。ほとんどリズム・セクションを廃した作風とシンセサイザー・サウンドの効果もあって、ジャーマン・ロックなどにも通じる浮世離れした浮遊感を持っていることが個性的ですが、やはり優美なメロディーには確かなイタリア叙情を感じます。

    • AMS254CDAMS

      紙ジャケット仕様、18年リイシュー、デジタル・リマスター、ボーナストラック3曲

      レーベル管理上、若干の汚れがある場合がございます。ご了承下さい。

  • HOSTSONATEN / SPRINGSONG(2009)

    01年作の09年リメイク盤、タイトル通りの春の陽光が目に浮かぶ叙情派シンフォの逸品

    FINISTERREやLA MASCHERA DI CERAの中心人物Fabio Zuffantiによるプロジェクト・グループ。特筆すべきは、ニューレコーディングで、生のメロトロン、ムーグ、ベースが全編に加えられ、オリジナルのファンタスティックなサウンドが一層魅力的に響いています。丁寧に紡がれるアコギ・アルペジオをバックに、フルートやヴァイオリンがうららかに舞い、キーボードが柔らかくファンタスティックに広がる。そして、分厚く鳴らされるメロトロン!プログレ/シンフォ・ファンなら号泣もののサウンドがここにあります。文句なしの名作。

    • AMS153CDAMS

      紙ジャケット仕様、02年の名作「SPRINGSONG」の、リマスター、ニューミックス、ニューレコーディングが施された09年リメイク盤、ボーナス・トラック1曲

  • MONTEFELTRO / IL TEMPO DI FAR LA FANTASIA

    92年リリース、詩情溢れるイタリアン・シンフォニック・ロックの逸品、最高に気持ちの良いサウンドです!

    イタリアのグループ、92年作。爽やかなトーンの中にヴィンテージな温かみが溢れたキーボードが美しくそして夢見心地に柔らかく広がる。そこにSteve Hackettからの影響が感じられる繊細なタッチのギターがリリカルなメロディを奏でる。そして、LOCANDA DELLE FATEあたりを彷彿とさせる手数が多くシャープかつ歌心に溢れたリズム隊が引き締める。クラシックの確かな素養をベースに、コテコテにはならず、どこまでもクールにそしてファンタスティックに音を紡いでいます。ずっと浸っていたいと思わせる最高に気持ちの良いサウンド!CAMEL、GENESIS、LOCANDA DELLE FATEが好みであれば気に入るでしょう。良いグループです。

  • BLOQUE / EL HIJO DEL ALBA

    ソリーナやメロトロンが彩り、リリカルなギターが美しい旋律を紡ぐスパニッシュ・シンフォ・プログレ

    80年作の3rdアルバム。ソリーナやメロトロンなど広がり豊かなキーボードを中心に、メロディを丁寧になぞるリリカルなツイン・ギターが絡むスパニッシュ・シンフォ・プログレ。オーケストラ導入によるクラシカルなパート、ギター・リフが引っ張るヘヴィなパート、詩情豊かなアコースティカルなパート、フラメンコ・ギターによるエキゾチックなパートなど、起伏に富んだ展開が見事。南米シンフォにも通ずるたおやかなメロディー・ラインも魅力的。名作。

  • JACKSON BANTON EVANS & FRIENDS / LONG HELLO

    PETER HAMMILLを除くVDGGメンバーらによる74年作、VDGGのイメージとは異なる英国情緒溢れる逸品

    ブリティッシュ・プログレの代表的バンドの一つ、VAN DER GRAAF GENERATORのメンバーであるDAVID JACKSON、HUGH BANTON、GUY EVANSを中心に元VDGGのNIC POTTER他を迎えて作成された74年作。内容はVDGGと比較してより英国らしい格調高さを感じさせる作風で、全体にアコースティカルでたおやかなアンサンブルでまとめあげられています。JACKSONのサックス、フルートも普段の重厚なプレイとは打って変わってリリシズムいっぱいに歌います。PETER HAMMILLの不在もあってなのか、メランコリックではあるものの沈み込むような陰鬱さはなく、ただただ美しい旋律が紡がれていく演奏は絶品の一言。VDGGのもうひとつの顔とも言うべき温かみ溢れる名品です。

  • ANCIENT VEIL / I’M CHANGING

    95年にデビュー作をリリースした伊シンフォ・デュオ、実に22年ぶりとなる17年作2nd、静謐な表現力の高さを生かしロマンティックに紡がれる音像があまりに素晴らしいフォーキーなシンフォの逸品、オススメ!

    95年にデビュー作をリリースしたイタリアのシンフォ・デュオで、メンバーはERIS PLUVIAのマルチ・ミュージシャンAlessandro Serriと、元メンバーで現在はHOSTSONATENで活動する管楽奏者Edmondo Romano。実に22年ぶりとなる17年作2nd。アコースティックギターのまろやかで幻想的な響きを生かしたアンサンブルに、優美なシンセサイザーのカーテンを引いた、柔らかな陰影が耳に心地よく響くフォーキーなシンフォニック・ロックと言える作風を聴かせます。優しげな英詞ヴォーカル、ここぞという場面で劇的に演奏を盛り上げるエレクトリック・ギターも見事。さらに管楽器奏者を擁するだけあって、欧州の神秘的な森をイメージさせる管弦アンサンブルも鮮やかな彩りをもたらしています。全般的に主張の強めなイタリアン・ロック勢にあって、静謐な表現力に長けたロマンティックに紡がれる音像があまりに素晴らしい名品に仕上がっています。おすすめ。

  • ERIS PLUVIA / DIFFERENT EARTHS

    復活第二弾となる2016年作3rd、陰影と詩情に満ちたサウンドから幻想世界が浮かぶ叙情派シンフォの好作品

    弊店でもロング・セラー&ベスト・セラーとなった91年の名作『RINGS OF EARTHLY LIGHT』で知られるイタリアのグループ。2010年の復活作に続く、2016年作の通算3枚目のアルバム。夢想的なアコギのアルペジオ、しっとりと奏でられるピアノやシンセ、そして、リリカルなフルート。ちょっぴり物憂さもあるパストラルな音世界が印象的です。繊細なタッチとふくよかなトーンとちょっぴりトラッドな香りが魅力のメロディアスなリード・ギター、優しい歌声の穏やかなヴォーカルと優美なメロディも特筆。まるで光を操るような陰影に満ちた展開もドラマティックです。詩情に満ちたサウンドに投影されて幻想世界が浮かび上がるような、そんな味わい深い作品です。

  • HARMONIUM / L’HEPTADE

    ケベック出身のフォーキーなシンフォ・グループ、オーケストラを導入したスケール大きくドラマチックな作風の76年作3rd、聴き応えのある力作

    ケベックを代表する名バンドとして知られる彼らが、76年にリリースした2枚組の3rdアルバム。センチメンタルなフォーク・ロックを聴かせた1st、メロトロンを大きくフィーチャーした幻想的なフォーキー・シンフォの名盤2ndに続く本作は、従来のフォーク・タッチをベースに、オーケストラを大々的に導入したクラシカルでスケールの大きなサウンドを特徴とします。フォーク・タッチとオーケストラと言うと初期BJHが想起されますが、そのサウンドは深い陰影を湛えたよりウェットなもので、古いヨーロッパ映画の一場面を思わせる言い知れない哀愁が漂ってきて、その味わい深さは格別です。このユーロロックに通じるほの暗い叙情性は、カナダにありながらヨーロピアンな文化を有するケベックらしい音と言えるかもしれません。とは言え、持ち味の感傷的な美しいメロディは健在だし、フランス語の物悲しく繊細なヴォーカル、リリシズム溢れるフルートの旋律からはHARMONIUMらしさが滲み出ています。前2作の作風からすれば異色ではあるものの、アーティスティックな感性に満ちた非常に聴き応えのある力作です。

    • 88985362762SONY

      40周年アニバーサリー・エディション、デジパック仕様、2CD+DVDの3枚組、16年デジタル・リマスター、DVDには77年の未発表ライヴ映像を収録、DVDはNTSC方式/リージョンフリー

      レーベル管理上、デジパックに若干圧痕がある場合がございます。ご了承ください。

  • EDDIE MULDER / IN A LIFETIME

    オランダ、FLAMBOROUGH HEADのギタリストによる17年3rdソロ、休日の昼下がりに最高にマッチしそうな珠玉のアコースティック・ギター・インスト作品

    FLAMBOROUGH HEAD、TRION、LEAP DAYなど、キャメル・タイプのシンフォ・グループの数々で活躍するオランダのギタリスト、17年リリースの3rdソロ。1st、2ndと路線を同じくする、アコースティックギターによる独奏を中心とするインストゥルメンタル・ミュージック作。リリカル過ぎる美しいメロディが次々と紡ぎ出されていく演奏には、思わず息をのんで聴き入ってしまいます。リズムが入りロックっぽい躍動感を伴ったナンバーでは、フルートやエレキギター、キーボードも入りますが、前に出すぎず、あくまでリード楽器であるアコースティックギターのプレイを優美に彩る役割に徹しているのがまた良く、スタンスとしては『ギース・アンド・ザ・ゴースト』のアンソニー・フィリップスに通じます。それにしてもこの情感が零れ落ちんばかりの美旋律、メロディメイカー/コンポーザーとして本当に素晴らしい才能です。ソロ・アコースティック・ギター作品として聴いても一級品の出来栄えを誇る名品。休日の昼下がりに素晴らしくマッチしそうな一枚です。

  • US AND THEM / SUMMER GREEN AND AUTUMN BROWN

    北欧スウェーデンの男女デュオ、2015年作2nd、美麗なるアシッド・フォーク逸品

    北欧スウェーデンの男女デュオ、2015年作2nd。繊細なタッチで紡がれるアコギのアルペジオ、凛としたトーンで奏でられるエレキの単音弾きが折り重なって格調高く絡み合う、柔らかくも透明感あるギター・アンサンブルがまず出色。その背景として、まるでフルートのように柔らかにたゆたう幻想的なキーボードも夢想的でいて気品たっぷり。そして、何より素晴らしいのが「幻想」そのものと言えるような女性ヴォーカル。まるで、ヴァシュティ・ブニヤンをアンソニー・フィリップスがプロデュースして、演奏をアングラガルドがつとめた感じ。美麗なるアシッド・フォークの逸品です。

  • DAVID MARNAY / RESONANCE

    フランス北西部マイエンヌ県出身のギタリストによる16年作、全編ソロ・アコースティックギターで綴られる、アンソニー・フィリップスを想わせる瑞々しく温かなインストゥルメンタル名品

    フランス北西部マイエンヌ県出身のギタリストによる16年作。全編ソロ・アコースティックギターで紡がれる、瑞々しくも木漏れ日のような温かさを感じさせるひたすら美しいインストゥルメンタル・サウンドが印象的です。一音一音に繊細な感性が宿るようなアコギの腕前は、アンソニー・フィリップスを引き合いに出さないわけにはいかない素晴らしさ。随所で聴かせるまるで竪琴のようにまろやかで気品ある音色使いも特徴的で、ニューエイジ的とも言えるサウンドに豊かな表情を生み出しています。リラックスして耳を傾ければ、まさしくジャケット写真そのままの美しい自然情景が眼前に広がってくるような情感あふれる名品です。

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