2018年1月29日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: ブルース・ロック
スタッフ増田です。
先週積もった雪もようやく姿を消しつつあると思ったら、またもや今週雪マークが!
まだまだ寒さは続きますが、本日はそんな寒さを打ち消してくれそうな熱いへヴィ・ブルース・ロックを中古棚よりセレクト。
イギリス、本場アメリカからアジアまで!世界各国のへヴィなブルースをお楽しみください。
まずはイギリスから。ジャケを見るとポール・マッカートニーをなぜか思い出しちゃうんですが、実際は、DECCAリリースのヘヴィ・ブルース・ロック!69年1st。
ちょっぴりおどろおどろしいギターやへヴィなベースなどいかにも英国アングラらしい雰囲気を漂わせてはいますが、濃厚なブラスも絡み合うサウンドはかなりの本格派。
まさしくこの季節に合いそうな、哀愁漂うナンバー「Winter Of My Love」をどうぞ。
こちらもイギリス。ジャケもナイスなへヴィ・ブルース71年作2nd。
一言で言い表せば「疾風怒涛」!凄まじく切れ味鋭いギター、ゴリゴリと突き進むベース、猛打するドラム……前のめりまくりのアンサンブルに卒倒間違いなしです。
アメリカからはマイナーながら優れた作品を二品!こちらは72年に録音されつつも長年お蔵入りとなっていた幻の作品。
とはいえ、グルーヴィーなベースにバキッと歪んだリード・ギター、さらにはコクのあるオルガンが躍動感たっぷりに動き回るアンサンブルは文句なしのカッコ良さ!
初期オールマン・ブラザーズなどのブルース・ジャムが好きな方はもちろん、オルガン・ハード好きにもオススメです。
こちらはテキサス産サザン・ロック/ブルース・ロック・バンド、録音は73年ながら78年にリリースされた唯一作。
一曲目のBarrett Strong、というよりはビートルズ「Money (That’s What I Want)」カヴァーからぶっ飛ばしてます!
パワフルなリフはもちろん、これでもかとドライヴしまくりのギター&ベース、そしてヴォーカルの強烈なハイトーン・シャウト!こりゃたまらん!
お次はカナダ、ケベック産のブルース・ロック70年作。
エキセントリックなファズ・ギターとどこか幻想的なハモンド、そしてケベックなのでフランス語のヴォーカル。
ちょっぴり上品な香りを漂わせつつ、繰り広げられるのは濃密なブルース・ロック……これは個性的です。
スコットランド出身のメンバーを中心にドイツで活動したヘヴィ・ブルース・バンド、71年唯一作。
腰の強~いファズ・ギターに、ちょっぴりオジー・オズボーン風の個性派ヴォーカルが織りなすサウンドはなかなか強烈!
ジャーマン・ハードっぽい偏屈さ&アングラ感もたまりません。
ちょっぴり色物(?)が続きましたが、こちらはかなりの本格派ブルース・ロック。
何も知らなければ英国産だと思ってしまうほどですが、なんとAlexis Kornerとも活動したミュージシャン率いるデンマークのグループ70年作!
ブルージーに絡み合うツイン・ギター、ソウルフルに吠えるヴォーカル。ブルース・ロックの旨味たっぷりですね!
最後はなんとフィリピンのグループ73年作!ですが、あのスピード・グルー&シンキのドラマーが参加しており、日本のニューロック・ファンには馴染みやすいはず。
まさしくSG&Sの如きスモーキーなファズ・ギターにへヴィなベース、パワフルなドラムが繰り広げる、もたつくように重厚なアンサンブル。
洗練とは対極にある、熱気ムンムンのへヴィ・ブルースを聴かせてくれる好盤です!
米ブルース・ロック/ハード・バンド、72年に録音されながらお蔵入りとなった幻の作品。腰を揺らすエネルギッシュなビート、バキバキに歪んだブルージーかつアグレッシヴなリード・ギター、そして極めつけは、グルーヴィーに炸裂するオルガン!まるでライヴのように、ギター、オルガン、ドラムが交互にソロを取りながら前のめりに畳みかける4曲目「Blister」は悶絶のカッコ良さ!初期オールマンや『SUPER SESSION』あたりが好みであれば、もうヤられるはずです。おすすめ!
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