2018年1月22日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
スタッフ増田です。
予報が的中し、関東は見事なまでに大雪ですね。
ここ寄居でも昼過ぎから降り出したのですが、今や積もりに積もってまるで雪国のよう。昨日までとは全く違う白一色の風景に驚きを隠せません。
さてこんな雪の日は、やっぱり牧歌的で暖かみのあるフォーキーな音楽を聴きたくなってしまいますよね。フォーキーで暖かいプログレと言ったらやっぱりジェスロ・タル!
という訳で今回は、ジェスロ・タルを彷彿とさせる牧歌的トラッド感のある作品をピックアップいたしました。
ちょっぴり個性的な作品が集まってしまいましたが、それもまたご愛敬…?ヨーロッパの童話に出てくる森のような、不思議な世界をお楽しみ下さい。
まずはコチラ。後にスタックリッジでも活躍する管楽器奏者が在籍したグループ、70年作2nd。
例えるならば、VDGGのピーター・ハミルとジェスロ・タルのイアン・アンダーソンとキンクスのレイ・デイヴィスの3人がセッションした感じ!?
愛らしいフルートに象徴される牧歌性と、アクの強いヴォーカル等のアンダーグラウンド臭が混ざり合ったサウンドは個性たっぷり。
70年代初期から活動するオランダのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンド、79年唯一作。
アコギやマンドリン等の弦楽器に愛らしいフルート、リコーダーを加えたトラッド・テイスト溢れるパートはフェアポート・コンヴェンションを彷彿とさせますが、そこへ何故か突如飛び込んでくるファズ・ギター。
個性的ではありますが、全体としては牧歌的な雰囲気に包まれていて微笑ましく聴けます。
こちらはユーライア・ヒープにイアン・アンダーソンが加入したような感じ!?
00年にデビューしたノルウェーの新鋭プログレ・グループ、2014年作3rd。
コシのあるギターとヴィンテージなキーボードによる叙情的ハード・ロックを中心に、フルートによるトラッド感あふれる旋律やプログレッシヴな転調を取り入れたりと、とにかく「アツい」サウンドに仕上がっています!視聴ぜひ。
こちらもノルウェーの新鋭プログレ・バンド、17年作4th。
初期ジェスロ・タル影響下のダークなトラッド感覚に、ゴングばりの奇怪さ、北欧プログレ本来のミステリアスさを混ぜ込んだサウンドはまさしく孤高!
一度踏み入れたら抜け出せない、暗く深い森の如き一枚です。
最後はイタリアの新鋭グループ、15年デビュー作!
どことなくキーフを想起させるジャケ通り、まさしく70年代愛溢れまくりのハード・ロック・サウンドは素晴らしいの一言ですが、さらに特徴的なのがイアン・アンダーソンばりに躍動するフルート。
英語詞ですがいかにもイタリアらしい歌情を感じさせるヴォーカルも良いし、フォーキーなアコギをフィーチャーした叙情パートもグッド。これはオススメです!
あのジム・モリソン亡き後にドアーズに誘われたというヴォーカル&ギターのHoward Werthと後にSAMMYやSTACKRIDGEでも活躍する管楽器奏者Keith Gemmellを中心にロンドンで結成され、69年にデビューしたグループ。カリスマと契約し70年にリリースされた2ndアルバム。力強いHowardのヴォーカルとKeithのぶいぶいとむせぶサックスやフルートをフィーチャーしたアクの強いアンダーグラウンド臭と牧歌性とがごちゃ混ぜとなったサウンドはデビュー作で既に完成されており、本作もその延長線上にあるサウンドが印象的。まるで、VDGGのピーター・ハミルとジェスロ・タルのイアン・アンダーソンとキンクスのレイ・デイヴィスの3人がセッションした感じ!?ファミリーとかブロドウィン・ピッグとかパトゥとかそのあたりのバンドに通じる愛すべき英国臭がぷんぷん。ソングライティングはデビュー作から磨きがかかった印象で、アンサンブルのアクとともにフックに富んだメロディがいい塩梅です。これは名作!
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