2018年1月21日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: フォーク
こんにちは。スタッフみなとです。
皆様は「歌もの」作品を聴くとき、アーティストの歌唱力は重視されますでしょうか。
しっかりと訓練を積んだプロの歌手は、「ここ!」というポイントにぴたりと収まって、ぞくぞくさせられますよね。
反対に、あまり歌は巧くないんだけど、何故か心に残る歌手というのもいますよね。
以前、オペラ歌手の錦織健さんが雑誌で言っていたのですが、
雑音分子が欠かせないロックボーカルは「感性」、タイトな音程でメロディラインがしっかりしているプログレのボーカルは「理性」だと。
う~んなるほど!と膝を打ちました。
今回は、どちらかというと前者の、やや素人くさい(失礼)、だけど何故だか味のある「感性」的な女性ボーカルの作品を探してみようかと思います。
英女性SSW、ギリアン・マクファーソン71年の唯一作。
透き通って清涼感あるボーカルが本当に気持ちいいのですが、しばらく聴いていると、声の伸びなどがやや頼りなく素人風。
だけどそこが逆にいいんです!完璧でないからこその美です。
マーク=アーモンドの面々やロバート・カービー、ストローブスのデイヴ・カズンズなど熟練のミュージシャンが参加しており、フォークというより洗練されたポップスのようなアレンジです。
教師をしながら歌を歌っていた英国の女性SSW、71年の唯一作。
ジャケに写るまさに田舎教師風(失礼)のジャネットが非常に好印象です。
何のてらいもない、純朴なボーカルがただただ染み入ります。きっと皆に好かれる、歌う教師だったのでしょうね。
英国のフォーク・シンガー、マリー・リトル71年作。
ちょっとかすれた、舌足らずなボーカルについ親しみを持ってしまいます。
アルバムの前半と後半でガラッと印象が変わります。A面はトラッドで、B面はジョニ・ミッチェルやボブ・ディランなどのカバーをしています。
洗練とは真逆の、生成色をした作品です。
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