2017年7月27日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ新鋭
こんにちは、スタッフ佐藤です。
直近で入荷した新作の中から「これはっ!」というオススメ作品をご紹介するこのコーナー。
今回のおすすめ新作は『KOTEBEL / COSMOLOGY』です。
本作は、現スペイン随一の実力派と言える名シンフォニック・ロック・バンドKOTEBELによる7作目となる17年作。
前12年作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』は世界的な音楽アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を受賞するなどバンドにとって転機となった作品でしたが、5年ぶりとなった今作も前作に匹敵する緻密にして壮大な音世界が待っています。
クラシックの確かな素養を背景に持つテクニカルかつ端正な音運びに軽やかなジャズ風のタッチも織り交ぜたしなやかなピアノがまずもって絶品!
前作でもサウンドの要を担った女性ピアニストAdriana Plazaの技巧が光ります。そこにスペインらしさを感じさせるエキゾチックな旋律を奏でるフルートと熱くエモーショナルなギターが絡み合って構築されていくサウンドは、初期BANCOを彷彿させる重みとロマンティックさが漂う風格溢れるもの。
ここぞという場面で噴き出すアグレッシブなオルガンやメロトロンのプレイにも痺れるし、変拍子満載ながらも抜群の安定感を誇るリズム・セクションも素晴らしい。
30分超の組曲をはじめどの曲も細部まで緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされたアンサンブルで隙なく聴かせますが、時にはラテン気質の熱情がたぎる劇的な展開も待っていて、その静的なパートと動的なパートを絶妙に組み合わせたサウンドが大変に魅力的です。
今作も期待を裏切らない傑作!
「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」のベスト・インストゥルメンタル・アルバム部門を受賞した前作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』も素晴らしい作品ですので、ぜひチェックしてみてください☆
【関連記事】
00年代以降のプログレ・シーン屈指の実力派バンド、スペインのKOTEBELが、世界的なアワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」インストゥルメンタル・アルバム部門を受賞しました!
ヴェネズエラ出身のkey奏者を中心に結成されたスペインの新鋭シンフォニック・ロック・バンド、06年作。
90年代末にデビューしたスペインのシンフォニック・ロック・バンド、2012年作の6th。アコースティック・ピアノ奏者とエレクトリック・キーボードとのダブル鍵盤奏者編成が特徴で、次々とスリリングに切り返す変拍子の中を、ピアノが硬質なタッチのフレーズを繰り返し、シンセがシンフォニックに広がります。クラシックの確かな素養を感じさせるテンションみなぎる演奏は、イタリアのバンコにも比肩。ドラムも特筆で、手数多くシャープなスティックさばきは、初期クリムゾンでのマイケル・ジャイルスや往年のイタリアン・プログレを彷彿させます。テクニカルかつドラマティックなプログレのファンは必聴の傑作。特にバンコのファンは是非!
盤質:全面に多数傷
状態:良好
1枚は傷あり、1枚は傷多め、側面部に折れ・若干スレ・軽微な圧痕あり
現スペイン随一と言える名シンフォニック・ロック・バンドによる7作目となる17年作。前12年作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』は世界的な音楽アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を受賞するなどバンドにとって転機となった作品でしたが、5年ぶりとなった今作も前作に匹敵する緻密にして壮大な音世界が待っています。クラシックの確かな素養を背景に持つテクニカルかつ端正な音運びに軽やかなジャズ風のタッチも織り交ぜたしなやかなピアノがまずもって絶品!前作でもサウンドの要を担った女性ピアニストAdriana Plazaの技巧が光ります。そこにスペインらしさを感じさせるエキゾチックな旋律を奏でるフルートと熱くエモーショナルなギターが絡み合って構築されていくサウンドは、初期BANCOを彷彿させる重みとロマンティックさが漂う風格溢れるもの。ここぞという場面で噴き出すアグレッシブなオルガンやメロトロンのプレイにも痺れるし、変拍子満載ながらも抜群の安定感を誇るリズム・セクションも素晴らしい。30分超の組曲をはじめどの曲も細部まで緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされたアンサンブルで隙なく聴かせますが、時にはラテン気質の熱情がたぎる劇的な展開も待っていて、その静的なパートと動的なパートを絶妙に組み合わせたサウンドが大変に魅力的です。今作も期待を裏切らない傑作!
ヴェネズエラのシンフォニック・ロック・グループ。99年の2nd。美しく舞い上がるフルート、優美なチェロ、リリカルなピアノによるクラシカルで格調高いパートを中心に、シャープな変拍子ドラムやハード・エッジなギターによる緊張感溢れるパートをセンス良く織り交ぜた、鮮やかな曲展開が聴き所。テクニック、アレンジ・センスともに抜群で、完璧に構築された精緻なアンサンブルは全く隙がありません。全てが必然と思わせる1音1音の豊かさ。これはかなり素晴らしい作品です。名作。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!