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【カケレコ中古棚探検隊】渡米後のデヴィッド・アレンの軌跡を集めてみました♪

中古棚の中にデヴィッド・アレンがニューヨークでビル・ラズウェルらと組んだプロジェクト「NY GONG」の「ABOUT TIME」発見。先生のライダーズ・ジャケット最高です。この頃のニューヨークのストリートでライダーズを着ていたのは彼とラモーンズだけでは?それでは、渡米してから音が変容していくデヴィッド・アレンの作品をピックアップしていきましょう☆

NY GONG / ABOUT TIME

1978年に渡米したデヴィッド・アレンが、現地ニューヨークの腕利きミュージシャンであるビル・ラズウェル、フレッド・マー、マイケル・バインホーンらと結成したNY GONG名義の唯一作です。収録曲は、コラボしたミュージシャンたちのパンキッシュな演奏の上にアレンのヴォーカルが乗るものが半分と、当時ビルらの志向していたジャズやファンクを通ってきたアヴァンギャルドなインストが半分の構成となっています。音は最早プログレの範疇ではなく、ジャケットからも窺えるようにパンク、ニュー・ウェイヴのテイストが強いです。特に2曲目や3曲目には、ルー・リードやテレヴィジョン等NYパンクの影響を垣間見ることができます。この後、アレン以外のメンバーはマテリアルを結成、ビルについては売れっ子プロデューサーとなり時代の寵児になっていきます。 

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Daevid Allen / Opium for the People + Alien in New York

1983年作「Alien in New York」とプラネット・ゴング名義の1978年作「Opium for the People」のカップリングです。「Alien in New York」には「ABOUT TIME」と同じくビル・ラズウェルとフレッド・マーが参加しており、「ABOUT TIME」に収められていたような先鋭化した音が収められています。一方、妻であるジリ・スマイスとで作成された「Opium for the People」には、今までのゴングを踏襲する緩い楽曲が収められています。2in1である本作は、ニューヨーク滞在がアレンの音楽へどう影響したのかを聞き比べることができるのでとてもお得です。

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DAEVID ALLEN & KRAMER / Who’s afraid

1992年にはSHIMMY DISC主催者のミュージシャン/プロデューサーであるマーク・クレイマー(KRAMER)と共演しています。ここで奏でられるのは時代を反映したギター・ロック。オルタナ・ミーツ・ゴングといった感じです。メロディアスな曲も多く、デヴィッド・アレンやゴングの音楽に興味が湧いたのでこれから聞いてみようというかたは、この作品から入るのが良いのではないかと個人的には思っています。

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DAEVID ALLEN / SOLO @ THE AXIOM CHELTENHAM 1998

その後、しばらくは他のアーチストとの共演はありませんが、コンスタントにソロ作は発表しています。本作は1998年の文字通りギター1本でのソロ・ライヴを収録したもので、過去作の再演など内容は素晴らしいのですが、ジャケットはサイテーです。
70年代終わりから90年代にかけて音楽的に試行錯誤しコラボを繰り返していたアレンですが、この時期にリリースされたものはどれも元ヒッピーであるのを強く印象付けるような飾り気のないシンプルな作品になっています。

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試聴曲は「DAEVID ALLEN & KRAMER / Who’s afraid」の収録曲ですが、この曲のギター1本での弾き語りが収録されています。

DAEVID ALLEN WEIRD QUARTET / ELEVENSES

そしてアレンは2015年3月に亡くなってしまうのですが、晩年のそして最新のプロジェクトがこれです。

バンド名に「WEIRD = 奇妙」をつけて旅立っていった「奇才」デヴィッド・アレンをこの機会に振り返ってはどうでしょうか。

アレンが在籍していたゴングやソフト・マシーンなどカンタベリー・ロックの特集記事もよろしければご覧ください。

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