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2016年5月のカケレコ月間ベストセラー

2016年5月の月間ベストセラーを発表いたします!

全国のディープなプログレ&ロック・ファンから注目を集めたニッチ&ディープな作品をどうぞお楽しみください!

1位:ALPHA RALPHA / ALPHA RALPHA

タイ・フォンの弟分!?

タイ・フォンのキーボード奏者が結成したバンドで、フランスらしい独特の色彩感覚を持ったアーティスティックなシンフォ傑作。

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2位:MEMORIANCE / L’ECUME DES JOURSE: D’APRES BORIS VIAN

70年代末に残されたフレンチ・シンフォの秘宝。

ジャケには秘宝感ないですが、奥ゆかしく叙情的なシンフォニック・サウンドはいかにもフランスならではで秘宝感ぷんぷん。

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3位:SINTESIS / SINTESIS

キューバに同名バンドが居ますが、こちらはアルゼンチンのバンド!

アルバムのどこを切り取っても立ち上る秘宝臭。

雰囲気たっぷりジャケから受ける期待通りの秘宝!

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4位:TAI PHONG / LIVE IN JAPAN

タイ・フォンの2014年の初来日公演を収めたライヴ盤が登場!

2枚組でライヴを完全収録!

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5位:IRON DUKE / FIRST SALVO

デンマークにこんな心躍るクラシカル・キーボード・ロック・バンドが居たなんて!

トレースやコレギウム・ムジカムあたりのファンはウキウキしちゃうはず。

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6位:ZARTONG / ZARTONG

西にトルコ、東にカスピ海、南にイランと接する東欧の国アルメニア生まれのプログレ、聴いたみたくはないかい?

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7位:MESSAGE / SYNAPSE

ジャズ・フュージョンの流麗さ、ファンキーさ、シアトリカルさ、猥雑さなどのゴッタ煮。

恐るべしクセとアクはこれぞジャーマン。

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8位:SAMURAI OF PROG / LOST AND FOUND

「70年代プログレの遺産の発見」というテーマで、PAVLOV’S DOG、CATHEDRALといった米シンフォ名バンドの未発表曲を、バンドのオリジナル・メンバーをゲストに迎えて録音しちゃおう、という愛すべき企画!

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アコースティック・ブルースを基調に、タイト&グルーヴィーなスワンプ風味が加わった演奏が良いなぁ、と思ったら、なるほどグリース・バンドやフランキー・ミラー・バンドで活躍の名手達がバックについてるのね。

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10位:ANIMA MUNDI / I ME MYSELF

とても「キューバ」とは思えない深遠な響きにびっくり。

「幻想」と「リアリスティック」の振幅が生む圧巻のドラマ。

なんというスケール・・・。

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11位:XII ALFONSO / DJENNE

アフリカの都市ジェンネをモチーフに、マンドリンなどの民族弦楽器やパーカッションをフィーチャーしたサウンドは、トライバル・シンフォニック・ロックとでも言えそう!?

12位:LETHE / LETHE

ジャケからプンプン臭ってくるプログレ秘宝臭。

さぁ、音の方はどうかと言うと・・・瑞々しい響きの管弦楽器、シャープに躍動するリズム隊、クラシックとジャズの両方の素養を感じさせるキーボード。

溢れるイマジネーション、たまらん・・・。

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13位:LA SECUELA / TELEPROMPTER

なぜにそのジャケットにしたのさ!?

SERU GIRANなど70年代のアルゼンチン・ロックの名バンドへのオマージュに溢れた演奏、そして、清楚な女性ヴォーカル。

悪趣味ジャケと正反対の美麗なるプログレ傑作っ!

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14位:ETERNAL WANDERERS / MYSTERY OF THE COSMIC SORROW

QUORUMのメンバーによる別プロジェクトの2015年作なんですが、ほの暗い幻想美を軸に、クリムゾンDNAのヘヴィネスあり、近現代クラシック直系のチェンバー・ロックあり、70年代的なメロディアス・シンフォあり、表現の豊かさは特筆もの!

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15位:MANDRILL / MANDRILL

強烈なマンドリル・ジャケに負けない音からほとばしるエネルギー!

ラテン~アフロのエッセンスをフィーチャーしてるけど、R&B~ブルース~ソウルのコクが濃厚で、ブラス・ロックやスワンプ・ロックのファンもこれ必聴!

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2016年5月のベストセラー

  • IRON DUKE / FIRST SALVO

    デンマークのキーボード・プログレ・バンド、74年のデビュー作、クラシカルなキーボードが躍動する名作

    デンマーク出身のキーボード・プログレ・バンド、74年のデビュー作。明るく華やかなトーンで広がるハモンド・オルガンとクラシカルなリードを奏でるムーグ・シンセを中心に、粒立ちの良いトーンの明瞭でメロディアスなギター、高音が際立ったゴリゴリとしたトーンでアグレッシヴにランニングするベースがめくるめく心躍るサウンドが印象的。ジェントルなヴォーカル、気品のある美しいメロディもグッときます。エドヴァルド・グリーグによる組曲「ペール・ギュント」をモチーフにした15分を超える大曲も聴きどころ。オランダのトレースやチェコのコレギウム・ムジカムあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。クラシカルなキーボード・プログレの名作です。

  • MEMORIANCE / L’ECUME DES JOURSE: D’APRES BORIS VIAN

    ジェネシスやキャメル影響下のフランスのバンド、79年作2nd、叙情的なユーロ・ロック名作

    ジェネシスやキャメル影響下のメロディアスなサウンドが人気のフランスのシンフォニック・ロック・バンド。76年のデビュー作と甲乙つけがたく人気の79年作2ndで、フランスの作家ボリス・ヴィアンによるSF青春小説『日々の泡』をモチーフにしたコンセプト・アルバム。前作から、ドラムが代わり、キーボーディストが加わってツイン・キーボード編成となって録音されています。ラインナップの変化はプラスとなった印象で、シャープに引き締まったドラム、左右チャンネルから鳴らされてシンフォニックに広がりドラマ性を高めるキーボード・アンサンブルは特筆。スティーヴ・ハケットやアンディ・ラティマーを彷彿させる繊細なタッチのリリシズム溢れるギターは相変わらず絶品だし、奥ゆかしさがフランスらしいヴォーカルもまた魅力的だし、ジェネシスやキャメルのファンにはたまらない「詩情」と「ドラマ」に満ちています。マイナーながら叙情的なシンフォニック・ロックの名作です。

  • ALPHA RALPHA / ALPHA RALPHA

    タイ・フォンのメンバーがゲスト参加するなど、タイ・フォンの弟分と言えるバンドによる77年作、叙情派シンフォの名作

    タイ・フォンのキーボード奏者が結成したフレンチ・シンフォニック・ロック・バンド、77年の唯一作。ジャケットのイメージ通りのほの暗いスペーシーなトーンで鳴るシンセ。繊細なタッチとサステインの効いた幻想的なトーンが魅力のメロディアスなリード・ギター。そんなシンセとギターを中心とするスペーシーかつ幻想的なパートを軸に、アコギの軽やかなバッキングとパーカッションをフィーチャーしたP.F.M.「セレブレーション」ばりに躍動するパート、クラシカルなアコギの爪弾きと格調高いピアノによる「春」を想わせるパート、マリンバをフィーチャーしたドリーミーなパートをはさむなど、イマジネーションがめくるめくアンサンブルが持ち味です。独特な音の色彩感覚はいかにもフランス。ゲスト・ヴォーカルとして、タイ・フォンのKhanh Mai、Tai Sinh、Jean-Jacques Goldmanが参加しているのも特筆で、壮麗な多声コーラスも聴きどころ。フランスらしい魅力に溢れたシンフォニック・ロック傑作です。

  • LETHE / LETHE

    オランダのシンフォニック・ロック・バンド、81年作、クラシカルかつプログレッシヴな逸品

    76年にイエスやフォーカスに通じるプログレ・ハードの名作『DAYBREAK』を残したMIRRORのギタリスト、ベーシスト、管楽器奏者が結成した、MIRRORの後継と言えるオランダのプログレ・バンド。81年の唯一作。小刻みなハイハットワークで軽やかに疾駆するドラム、ハイ・ポジションで動き回るベースによる躍動感いっぱいのリズムを土台に、クラシカル&ジャジーで洗練されたピアノのリード、粒立ちがよくハード・エッジでメロディアス&エモーショナルなギターのリードがめくるめくインスト・プログレが持ち味。優しくメロディを奏でるオーボエと格調高くリリカルなピアノによる穏やかな情景が浮かんでくるようなパートなど、溢れるイマジネーションも魅力です。フォーカスやフィンチのファンは必聴と言える逸品です。

  • ZARTONG / ZARTONG

    東欧はアルメニア出身のプログレ・バンド、79年唯一作、ペルシア地方の民族楽器をフィーチャーしたエスニックなプログレ

    アルメニア出身のプログレ・バンド、79年唯一作。アルメニアというと、西にトルコ、東にカスピ海、南にイランと接する東欧の国。ペルシア地方伝統の民族楽器であるKEMATCHA(弦楽器)とSANTOUR(打楽器)の他、フォルクローレ調の管楽器をフィーチャーしたエスニック色濃厚なサウンドが印象的。ファンキーとはまた違うノリながらよく動きまわるベース、スペーシーというか何ともほの暗いトーンのエレキ・ギターは、フランスのバンドに通じる味わい。辺境プログレの逸品です。

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