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カケレコ店長の「日々是ロック」 – カケレコ店長の「日々是ロック」 – THIEVES’ KITCHENの15年新譜、ナポリ産アヴァン・プログレSLIVOVITZ、ドイツのマイナープログレSATIN WHALEのリイシュー盤など

こんにちは、カケレコ店長の田中です。

先日、梶田隆章さんがノーベル物理学賞を受賞しましたが、僕が生まれ育った街の出身で、同じ高校の先輩でした。
やはり嬉しいですし、誇りに思いますし、刺激も感じます。
物理学によって社会に対して多大なる貢献をした梶田さんは遠い遠い存在ですが、僕も自分が選んだ仕事を通して、社会に少しでも貢献していきたい、とあらためて思いました。

音楽をきっかけに、もっと幅広く文化を探求していきたいですし、それによって音楽がもっともっと楽しめるようになればなお良いですし、そんな探求のワクワクをカケレコを通してお客様と共有していくことで、社会への貢献にもつながると信じております。

今日も世界のロック・ミュージックにつまったワクワクを発信してまいりますよ~。

【イギリス+スウェーデン】THIEVES’ KITCHEN/CLOCKWORK UNIVERSE

元アングラガルドのKey奏者が加入して一気に覚醒した英プログレ新鋭屈指のバンド。2015年作の6thが入荷しました。

本作では、現アングラガルドのベーシストJohan Brandとフルート奏者のAnna Holmgrenも参加していて、これまで以上に北欧プログレ的なクリアな幻想性と叙情美が印象的です。

さらに、そこにイエスやジェネシスやハットフィールド&ザ・ノースあたりのDNAを受け継いだ英国ならではの柔らかな叙情が合わさっていて、う~ん至福。

女性ヴォーカルの美声も特筆ですし、これは70年代プログレのファンは必聴の傑作!

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【ドイツ】SEVEN STEPS TO THE GREEN DOOR/FETISH

ジャケとPVのセンスは正直よく分かりませんが、スポックス・ベアード的な伸びやかな男性ヴォーカル、中世的な気品を漂わせる女性ヴォーカル、そして、ジェントル・ジャイアントゆずりのコーラスは実に素晴らしいです。

キーボードとギターとリズム隊が別々の拍子で切れ込んでくる、キレとグルーヴのある変拍子アンサンブルもまたジェントル・ジャイアントを彷彿させて特筆。

フックに富んだメロディとスリリングなアンサンブルに溢れたキャッチーなモダン・プログレ快作です!

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【イタリア】MALIBRAN/LE PORTE DEL SILENZIO

シチリア島出身で90年にデビューしたイタリアン・プログレ・グループが93年にリリースした2ndが新規リマスターでリイシュー!

そのサウンドは、ずばりジェネシスとBIGLIETTO PER L’INFERNOを合わせたような感じ。

ロマンたっぷりのキーボードや繊細なタッチのギターはジェネシスゆずりで、ビシバシと性急なリズム隊、躍動するフルートはBIGLIETTOを彷彿させます。

幻想性とイタリアらしい突き抜けた緩急とが組み合わさったアンサンブルは実にドラマティック。

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【イタリア】SLIVOVITZ/ALL YOU CAN EAT

ジャズ・ロックの好作品を続々とリリースしている米MOONJUNEレーベルから2枚新譜が届きましたので、ピックアップ。

1枚目は、イタリア南部はナポリで結成されたジャズ/アヴァン・ロック新鋭による2015年作4th。

ナポリならではの喧騒や哀愁をにじませる管楽器やハーモニカやヴァイオリン。ヘヴィなダイナムズムの中に、諧謔的なセンス、オリエンタルな香り、そして、時に中世的な気品まで感じさせて、こりゃ痛快!

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【インドネシア】DWIKI DHARMAWAN/SO FAR SO CLOSE

米MOONJUNEレーベルと言えばインドネシアのアーティストを次々に発掘していてどれも素晴らしい作品ばかりですが、本作も良いです。

インドネシアの名ジャズ/フュージョン・ロック・バンドKRAKATAUのKey奏者&コンポーザーとして知られるミュージシャンが、アメリカに渡って制作したリーダー作で、何とマハビシュヌ・オーケストラでお馴染みの名ヴァイオリン奏者ジェリー・グッドマンをはじめ、チャド・ワッカーマン(Dr)とジミー・ハスリップ(B)をバックに従えて録音されております。

ギターは、MOONJUNEより作品をリリースしている注目のインドネシアの名手2人、Dewa Budjana(5曲)、SIMAK DIALOGのギタリストTohpati(3曲)が参加。

参加メンバー通りのエキゾチック&テクニカルな熱演が繰り広げられる快作です。

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【カンタベリー】WILDE FLOWERS/WILDE FLOWERS

カンタベリー・ミュージックの源流と言えるバンドによるアーカイヴ音源集が、貴重音源を追加して2枚組でリイシュー!

ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、ヒュー・ホッパー、リチャード・シンクレア、リチャード・コフラン、ブライアン・ホッパーなど、後にソフト・マシーンやキャラヴァンで活躍する名ミュージシャン達による65年~69年の気鋭の音源がつまった、プログレ/ジャズ・ロックのファン必聴の音源集です。

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【ドイツ】SATIN WHALE/DESERT PLACES

アルバムの幕開けとともに鳴り響くフルート、こ、これはまるでジェスロ・タル!と思っていると、突如、クラシカルなハモンドやムーグが密やかになって、ドイツらしいロマンが香ったかと思うと、今度は、タメの効いたブルージー&メロウなギター、むせび泣くハモンド、早いパッセージのドラムによるクレシダの2ndあたりを彷彿させるドラマティックなオルガン・ハードを聴かせる。

ジェスロ・タルやクレシダやイタリアのヘヴィ・シンフォが好きなら、この超マイナーなジャーマン・プログレ・バンドはきっと掘り出しもののはず!

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MECKI MARK MEN/RUNNING IN THE SUMMER NIGHT

ジミ・ヘンやザッパのスウェーデン公演のサポート・アクトもつとめたスウェーデン・ロック黎明期の名サイケ・バンドによる69年作2nd。

本作より、ギターのKenny Hakanssonをはじめ、後にKEBNEKAISEを結成し活躍するメンバーが加入して、屈強なサイケ・ハードに磨きがかかっています。

そのクオリティは、英米の名作と比べても遜色なし。ロック・ファンにとってマイナーなバンドながら、これは掘り出し物の名作です。

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いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

またお会いいたしましょう。

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昨日は、一挙293枚の中古CDを放出いたしました。
(<小声で>さらに本日もアップ予定です)
中古CDの在庫も充実中ですので、リストをチェック是非。

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関連カテゴリー

日々是ロック

  • MALIBRAN / LE PORTE DEL SILENZIO

    シチリア島出身のシンフォ・グループ、93年作2nd、フルートとサックスをフィーチャーしたドラマティックな名作

    シチリア島出身、90年にデビューしたイタリアン・プログレ・グループ。93年作2nd。サックス/フルート奏者が在籍しているのが特徴で、時にたおやかにリリカルにメロディをつむぎ、時に軽やかに躍動するフルートが魅力的。サックスもこなす二刀流で、ここぞではサックスの流れるようなソロで楽曲を彩ります。スティーヴ・ハケット譲りの繊細なタッチでメロディを紡いでいくギターや幻想的にたなびくキーボードなど、アンサンブルは全体的にジェネシスからの影響が強いですが、どこか中世的なロマンが香ってくるような荘厳さやクラシカルなピアノによる格調高さや気品はいかにもイタリア的。バタバタと手数多く疾走するリズム隊もイタリアならではの性急さたっぷり。BIGLIETTO PER L’INFERNOあたりの70年代イタリアン・ロックが好きならグッとくるでしょう。FINISTERREと並ぶ90年代のイタリアン・ロックの名作です。

  • MECKI MARK MEN / RUNNING IN THE SUMMER NIGHT

    スウェーデン・ロック黎明期の名バンド、69年作2nd、ブルージーなサイケ・ハードの傑作

    Key奏者&ヴォーカルのMecki Bodemark率いるスウェーデンのサイケデリック・ロック・バンドで、ジミ・ヘンやザッパのスウェーデン公演のサポート・アクトもつとめたスウェーデンのロック黎明期の名バンド。69年作2nd。67年のデビュー作からMeck Bodemark以外のメンバーが総入れ替えし、ギターのKenny Hakanssonをはじめ、後にKEBNEKAISEを結成し活躍するメンバーを加えた4人編成となっているのが特筆。R&Bとサイケを通過した淡くメロウなオルガン、ジミヘンを彷彿させるソウルフルなヴォーカル、ずしりと重くタイトなドラム、ヘヴィなファズ・ギターによる屈強なサイケ・ハードが印象的です。圧倒的な音圧で迫るアンサンブルはかなりの完成度。これは名作でしょう。ジミ・ヘンのファンは必聴!

  • WILDE FLOWERS / WILDE FLOWERS

    ソフト・マシーンとキャラヴァンの母体となったカンタベリー・ロックの源流といえるバンド、65年〜69年に残した音源をまとめたアーカイヴ集

    ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、ヒュー・ホッパー、リチャード・シンクレア、リチャード・コフラン、ブライアン・ホッパーなど、後にソフト・マシーンやキャラヴァンで活躍する名ミュージシャン達が若き日に結成したいたカンタベリー・ミュージックの源流と言えるバンド。65年〜69年に残した音源をまとめたアーカイヴス音源集。後にロバート・ワイアットやデヴィッド・アレンがソロでカヴァーした若きヒュー・ホッパーによる佳曲「Memories」など、聴きどころ多いです。

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