英米ロックファン注目のニッチ&ディープな作品を続々と紙ジャケでリイシューしている韓国のレーベルBIG PINKより新譜が届きましたのでご紹介いたしましょう。
どうぞ試聴しながら、お楽しみください!
ソロ・アルバムもリリースしている英SSWのJoe Brownと、彼の奥方で、後にエルトン・ジョンをはじめ数多くの作品にバック・ヴォーカルで参加したりソロ作も残す女性ヴォーカルのVicki Brownを中心とする英ロック・バンド。VERTIGOレーベルより74年にリリースされた2nd。
キャロル・キングとザ・バンドのロビー・ロバートソンが組んだらこんなサウンドになるかも!?
そんな想像も楽しい英フォーキー・ロックの逸品!
ピート・タウンゼントもファンだったという米SSW。
ナッシュビル録音で、ディランの作品にも参加したナッシュビル屈指のスティール・ギター奏者Pete Drakeのプロデュースで制作された、74年にリリースされたソロ名義の2作目となるラスト作。
7分を超える「Magic Magician」なんか、デヴィッド・クロスビーのバックにクリムゾンなどでお馴染みのキース・ティペット(key)が参加したような、そんな幻惑の世界が繰り広げられていて、でもルーツ・ミュージックの芳醇さは確かにあるし、いやはや凄いアーティストです。
後にソングライターやプロデューサーとしても活躍するイギリスのSSWによる71年デビュー作。
ディラン『ブロンド・オン・ブロンド』のポップな曲をイギリス的な木漏れ日感で包み込んだようなオープニング・ナンバー、最高!
オクラホマ大学の学生で結成され、67年からLAに出て活動し、71年までに3枚のアルバムを残したサイケ・ポップ・グループ。
68年のデビュー作。南部出身らしいR&B~ソウルのエッセンスを軸に、エコーたっぷりのまどろみ、管弦楽器のソフト・ロック・フレイヴァーなどをまぶしたサウンドが特徴で、まるでスタックスのソウル・バンドをカート・ベッチャーがプロデュースした感じ!?
ジャケットからして、原盤は高いんだろうなオーラがプンプン漂ってますね。
素直で可愛らしい歌声の女性ヴォーカルに心洗われる英フィメール・フォークの逸品。
トラッドに根ざしたアコギの凛としたバッキングも見事。
後にソングライターやプロデューサーとしても活躍するイギリスのSSWによる71年デビュー作。ルーラルな温かみと酔いどれ感とディラン的なしわがれ感とが絶妙にブレンドした鼻にかかった愛すべきヴォーカル、パーカッシヴなノリとともに陽光溢れるような歌心もたっぷりな絶品リズム・ギター、ニューオーリンズ的な軽快さがたまらないコロコロとメロディアスなピアノ、そして、ふくよかなリズム隊。オープニング・ナンバーから、ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』のポップな曲をイギリス的な木漏れ日感で包み込んだような楽曲のあまりの素晴らしさに思わず笑みがこぼれます。対照的に、ジャケのイメージ通りのオブスキュアなアシッド・フォークもあって「陽」と「陰」の振幅もまたこの人の魅力。メロディ・センスに溢れた佳曲ぞろいの好作品です。
ソロ名義で2作、STEVE BARON QUARTET名義で1作の合計3枚の作品を残した米SSW。ナッシュビル録音で、ディランの作品にも参加したナッシュビル屈指のスティール・ギター奏者Pete Drakeのプロデュースで制作され、74年にリリースされたソロ名義の2作目となるラスト作。伸びやかさとともにちょっぴりアシッド臭のあるヴォーカル、ブルースやカントリーやジャズやソウルのフレイヴァーが香る芳醇なメロディ。ルーツのコクとともに、たゆたうような浮遊感もあって、雰囲気たっぷり。演奏も凄くって、7分を超える「Magic Magician」では、カントリー・ブルース的なアコギの爪弾き、ニール・ヤングばりのザクっと粗いエレキ、ジャジーで流麗なピアノ、ソウルフルな女性コーラスなどが絶妙にブレンドした幻惑の音世界には驚くばかり。間奏では、ジャズ・ギターの速弾きが炸裂してプログレッシヴに展開。ピート・タウンゼントが彼のファンのようで、裏ジャケにメッセージを寄せていますが、それも納得の凄みがあります。メロディアスなナンバーも良い感じだし、これは素晴らしいです。名作。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!