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FUNKADELIC『MAGGOT BRAIN』【米ロック】-MEET THE SONGS 第165回   

今日の「MEET THE SONGS」は、FUNKADELICの『MAGGOT BRAIN』をピックアップいたします。

ジャケットが強烈なインパクトを放つこの作品は、ファンク・ロック・グループのファンカデリックがリリースした作品。

ファンカデリックは、P-ファンクと呼ばれる音楽ジャンルを作り出したジョージ・クリントンが率いるグループで、70年代を中心に活躍しました。

ジョージ・クリントンが率いるグループは、ファンカデリックとパーラメントという2組があり、この2つグループをまとめた呼び名、また、この2つのグループによる音楽をP-ファンクと言います。

実はファンカデリックとパーラメントは、名前は違いますがメンバーはほぼ一緒。
P-ファンクと呼ばれる集団が2つの名前を使って活動していました。

P-ファンク集団の始まりはジョージ・クリントンが50年代末に結成したドゥー・ワップ・グループでした。
パーラメンツというこのドゥー・ワップ・グループは、ジョージ・クリントンを含むシンガー5人からなるグループで、レコード会社をいくつか変えながら活動していました。
なかなかヒットに恵まれませんでしたが、67年にRevilotレコードから出した「(I Wanna)Testify」という曲が全米R&Bチャート3位にのぼります。

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この成功よってライヴやツアーを行うようになったため、ジョージ・クリントンは一緒に活動するバック・バンドを正式に作り、このバック・バンドをファンカデリックと名付けます。

この頃、レコード会社との契約上の問題で、パーラメンツは活動が思うようにできない状況でした。
そこでジョージはバック・バンドのファンカデリック名義で68年にWestboundレーベルと契約。シンガーの5人がゲスト参加するという形をとることで活動を続けます。

名前だけでなくサウンド面でもバンドを前面に出し、若いファンカデリックのメンバーが影響を受けていた当時最先端の音楽、サイケデリック・ロックを取り入れた音楽作りを展開。

70年にはパーラメンツの活動に関する契約上の問題が解決し、パーラメンツ改めパーラメントという名でファンカデリックとは別のInvictusレーベルと契約。
ファンカデリックとパーラメントは違うレーベルと契約しましたが、活動自体はシンガー達もバンドのメンバーも一緒だったので、1つの集団が2つのグループ名をもつという形になります。

しばらくは順調だったファンカデリックの活動が中心でしたが、ベーシストのブーツィ・コリンズなど後にソロでも活躍するメンバーを迎えてグループは発展。

そうしたメンバーそれぞれの個性を活かすため、70年代半ばから、ギターサウンドを前面に出したロック色の強いファンカデリック、そしてシンセやホーンを使ったファンク色の強いパーラメントというように2組の違いをはっきりと打ち出していきます。

P-ファンクは70年代に全盛期を迎えて80年代に入るとその勢いは失速しますが、現在活躍する多くのミュージシャンに影響を与え、また来月には来日が決まっていて今なお大きな存在感を放っていますね。

さて、冒頭でご紹介した『MAGGOT BRAIN』はファンカデリックの3作目で71年にリリースされました。

聴きどころは何と言ってもエディ・ヘイゼルのギター。
ファンカデリック結成当時エディは18歳で、サイケデリック・ロックやハード・ロックから大きな影響を受けており、特にジミ・ヘンドリクスのファンだったそう。

ジミヘンと同じくエフェクターを使った、トリップ感たっぷりでエモーショナルなギターが迫りくる幕開けは圧巻です。

Maggot Brain

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こちらはハードなギターがかっこいい!

Super Stupid

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最後の曲では、混沌とした当時の社会状況を映し出すような音のコラージュが大きなインパクトを残します。

Wars Of Armageddon

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いかかでしたか?
「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。またお会いいたしましょう。

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