オランダのシンフォ新鋭バンドSILHOUETTEの2014年作『Beyond The Seventh Wave』が新入荷いたしました。
SILHOUETTEは、01年頃からメンバーチェンジを繰り返しながら活動を続け、07年にデビューしたオランダのグループ。
これまでに、
07年1st『A Maze』
09年2nd『Moods』
12年3rd『Across The Rubicon』
をリリースしていますので、『Beyond The Seventh Wave』は通算4枚目のアルバムとなります。
オランダらしい端正でメロディアスな前作『Across The Rubicon』が月間ベストセラーになるなどカケレコでも人気でしたが、本作では、透明感とともにダイナミズムが増し、よりモダンでドラマティックになった印象。
ドラマーの変更とともに、新たにギタリストが1人加わってツイン・ギター編成となったことで、タイトに迫力を増したリズム隊とハードかつ伸びやかなリード・ギターが、持ち味であるジェネシス/キャメル系の叙情美に、明瞭なエッジを加えてドラマを際立たせています。
管弦楽奏者も多数ゲスト参加していて、クラシカルな旋律が時に広がりと壮麗さを、時に深みと荘厳さをアレンジにもたらしていて絶品。
クリアでヌケの良いアンサンブルを背景に、ハイ・トーンのヴォーカルとオランダらしい歌心たっぷりのフックに富んだメロディも映えまくっています。
格調高くリリカルなピアノ、突き抜けるようにダイナミックに広がるシンセ、幻想のメロトロンなど、美しいキーボード・ワークも相変わらず特筆。
前作で極めたジェネシス/キャメル系シンフォ・サウンドから一気に覚醒して気品たっぷり&ドラマティックに突き抜けた傑作。
これはオススメです。
なお、KAYAKの中心メンバーでKey奏者のTon Scherpenzeelもゲスト参加しています。
<メンバー>
Gerrit Jan Bloemink / bass guitar
Brian de Graeve / Guitar and Vocals
Erik Laan / keyboards and vocals
Rob van Nieuwenhuijzen / Drums
Daniel van der Weijde / Guitars
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