2016年6月23日 | カテゴリー:MEET THE SONGS,世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
カウンター・カルチャーの中心地サンフランシスコにあったライヴ・ハウスフィルモアは、60年代ロック・ミュージックが大きく変化し成長していく中で重要な役割を果たしました。
名プロモーターのビル・グラハムが、自身の所属する劇団の資金集めのためにフィルモア・オーディトリアムでコンサートを開いたのが65年秋のこと。このコンサートの成功を受けて、グレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプレインなど地元サンフランシスコのバンドが出演するライヴが定期的に開催されるようになり、フィルモアの歴史がスタートします。
フィルモア・オーディトリアムの評判が高まると、国内だけではなく、クリーム、ザ・フーといったイギリスなど海外のトップ・ミュージシャンも多く出演。
68年秋には手狭になったため場所を移し、フィルモア・ウェストとして営業を始めます。また同じ年にNYにもフィルモア・イーストをオープンし、世界のロック・シーンの中心地として熱いライヴが繰り広げられられました。
音楽だけでなく、有名なのがライブの告知ポスターです。ドラッグでの幻覚体験をヴィジュアル化した鮮やかな色彩やうねる文字が特徴のポスターが作られ、サイケデリック・カルチャーを世界に広く知らせました。まさに「60年代サイケデリック・カルチャーの中心地」と言えますね。
それではフィルモアでのライヴが収録された名ライヴ盤の数々をご紹介いたしましょう!
フィルモア・イーストといえば、まず思い浮かぶのがこの作品ではないでしょうか。
71年3月に行われた公演の音源を収録したライヴ盤の大名盤。
1曲目「Statesboro Blues」からブルージーな熱気あふれる演奏が繰り広げられ、ダイナミックかつ奔放に駆けめぐるデュアン・オールマンのギターはただただ圧巻です。
こちらも大名盤。68年9月フィルモア・ウェストでの公演が収録されています。
本作は、68年にマイク・ブルームフィールドとアル・クーパー、そしてスティーヴン・スティルスとでリリースした『スーパーセッション』に続いて企画されたもの。
オープニングの「The 59th Street Bridge Song (Feelin’ Groovy)」から情感豊かでブルージーなギターと切ないヴォーカルが心揺さぶる名演が繰り広げられます。
この曲はサイモン&ガーファンクルのカヴァーで、オリジナルは『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』に収録されている軽快な曲ですが、マイク・ブルームフィールドとアル・クーパーにかかるとこんなにブルージーになってしまうんですね!
次は68年リリースのこの大名盤!
スタジオ録音とフィルモア・オーディトリアム/ウィンターランド・ボールルームでのライヴを収録した2枚組。3人の個性と才能がぶつかり合うエキサイティングなプレイが圧巻です。
まだまだ60年代の熱いロック・シーンを伝える作品があります!
68年のフィルモア・ウェスト/イーストライヴを収録。
69年~70年のフィルモア・イーストでのニュー・イヤー・コンサートを収録。
71年のフィルモア・イーストでのライヴを収録。
また、ロックだけではなく、マイルス・デイヴィス、アレサ・フラクリン、オーティス・レディングなどといったミュージシャンのコンサートも行われました。
最後にその中からソウルの大名盤をご紹介いたしましょう!
71年3月に行われた3日間のライヴから収録。パワフルでソウルフルな歌唱力にロック・ファンも圧倒されたでしょうね~。
アレサ・フラクリンのバック・バンド、キング・カーティス率いるキングピンズによる前座を収録。プロコル・ハルムやレッド・ツェッペリンといったロック・ナンバーも貫禄たっぷりにカヴァーしています。
フィルモアで熱いライブが繰り広げられていたのはこんな時代。
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若者たちが感性を解き放ち、既成の社会や考え方に対するカウンターカルチャーが形成される中、ブルースやサイケデリックを飲み込みながら表現を拡大させていった「ロック」。もはやアーティストの表現はシングル盤だけには収まらず、アルバムとしてトータルに表現する時代が到来した1966年を特集!
オールマン・ブラザーズ・バンドならではの緻密なアンサンブルと奔放なインプロヴィゼーションを存分に楽しめるライヴ・アルバムにして、バンドの最高傑作。71年作。
68年8月発表の、スタジオ盤とライヴ盤を合わせた、彼らの唯一の二枚組みアルバムであり、最大の意欲作。スタジオにおける実験性や革新性と、怒濤の如く白熱した演奏が詰まったアルバムです。プロデュースは引き続きFelix Pappalardi。より脱ブルース色を狙ったロック・アルバムとなっており、時代の風を受けたカオスティックなジャケット共々、いかにも68年当時らしいサイケデリックな実験色の濃い楽曲を多く収録しています。今日においても決して解り易いとは言えない本作が、全米第1位を記録し得たことは、ロック史上特筆すべきことでしょう。内容の方はスタジオ編、ライヴ編が各1枚づつという2枚組。ライヴ感覚旺盛な後半ではERIC CLAPTONのギター・リフがカッコイイ超名曲「CROSSROAD」(伝説のブルースマン、ROBERTJOHNSON作)、前者のスタジオ編では人気曲「WHITE ROOM」が聴きどころ。ジャジーでブルージーなインプロヴィゼーションが冴え渡る屈指の大名盤です!
2枚組、デジタル・リマスター、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
ケース不良、解説無、帯無、ケースにシール剝がし汚れあり
サンフランシスコ出身、米西海岸サイケデリック・ムーヴメントを代表するグループ。バンドとして脂の乗り切った68年に伝説のフィルモア・イースト/ウェストで録音され、69年にリリースされたライヴ・アルバム。ポール・カントナーのエッジの立った痺れるリズム・ギター、ヨーマ・カウコーネンの自在に飛翔するようなギター、貫禄のグレース・スリックのヴォーカル!スタジオ盤以上に熱気ムンムンの名作。
廃盤希少、紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック3曲、インサート・内袋付仕様、定価2000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに小さい汚れあり
2枚組、未発表ライヴ音源13曲含む2枚組全16曲、デジタル・リマスター、定価2680+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
解説に若干しわ・帯に軽微な折れあり
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