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MEET THE SONGS 第135回 BADGERの74年作2nd『WHITE LADY』

今日の「MEET THE SONGS」は、YESのオリジナルkey奏者Tony Kayeによるグループとして知られるBADGERの74年作『WHITE LADY』をピックアップいたしましょう。

Tony Kayeは、ご存知YESのオリジナルメンバーとして知られるキーボード奏者。YESの初期3作品に参加、その後はDavid Bowieのツアー・サポート、英米混成のハードロック・グループDETECTIVEへの参加、そしてBADFINGERにメンバーとして加入するなど、様々なバンドを渡り歩きます。83年にはTREVOR LAVIN主導による再結成YESへ再度参加し、83年の傑作『90125』~94年作『TALK』まで在籍。現在はBilly Sharwoodと06年に結成したグループCIRCAで活動しています。

そんな彼が、71年にYESを脱退した後に結成した、自身をリーダーとするグループがBADGERです。

多彩なキーボードを弾きこなし演奏に広がりや色彩を加えるようなプレイをYESが求めたのに対し、オルガン・プレイヤーに徹する姿勢を崩さなかったために、事実上の解雇を言い渡されたKaye。

翌72年、60年代にはあのGarvitz兄弟とともにKNACKとして活動していたことで知られるギタリストBrian ParrishとともにBADGERを結成します。

73年にはロジャー・ディーンのアートワークを採用したデビュー作『ONE LIVE BADGER』をリリース。本作はYESのライヴのオープニングアクトとしての演奏を収録したものであり、彼らのライヴ機材を借りて演奏されています。ハモンド・オルガンをアグレッシヴに弾きまくるプレイはYES時代には聴かれなかったもので、なかなか新鮮なんですよね。

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そして、その翌年74年にリリースされたのが2作目でありラストアルバムが、今回ご紹介する『WHITE LADY』です。

ロジャー・ディーン・ジャケットということも手伝ってよく知られるのは1stのほうですが、この2ndは何より参加ミュージシャンが特筆。デビュー当時のBEATLESと深い親交を持ち、後にはアップル・レーベルの契約アーティストとなったJackie Lomaxがヴォーカルとして加入、米R&Bシーンの大物プロデューサー/ミュージシャンAllen Toussaintによるプロデュース、そして1曲でJeff Beckが参加と、とにかく豪華な布陣によるレコーディング。

参加メンバーから分かるように、1stのブリティッシュ・ハードロック志向からR&B/ソウル色が強まったアメリカナイズドなサウンドへと大きく変貌を遂げていますが、ホーンを効果的に用いた流麗で洗練された楽曲展開にブリティッシュらしい哀愁が適度に散りばめられた、完成度の高い作品に仕上がっているんです。それでは本作からのナンバーをどうぞ♪

3.LISTEN TO ME

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5.JUST THE WAY IT GOES

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いかかでしたか?
「MEET THE SONSG」は、定番からニッチ盤まで僕らのロック・ミュージックを紹介しています。
また明日、お会いいたしましょう。


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