伊プログレ界の奇才FABIO ZUFFANTI率いるHOSTSONATENが、『四季組曲』に続く作品として昨年発表した『RIME OF THE ANCIENT MARINER: CHAPTER 1』。
その舞台化作品の映像と音源がセットでリリース。
本作は、12年に発表された『RIME OF THE ANCIENT MARINER』を、役者(シンガー)とダンサーが、歌い、踊り、演じる物語を、映像と音源として収録したもの。
バンドも舞台上で演奏しており、音源だけでも十分にドラマティックだった本作が、舞台上で繰り広げられる歌い手、踊り手の演技によって、その深い世界観をさらに味わえるようになっています。
CDのほうは、バンドHOSTSONATENのライヴ作という聴き方をしてもやはり素晴らしい完成度。
ただでさえ数多くのプロジェクトを抱えるFABIO ZUFFANTI。その上、総合芸術の域まで活動の幅を広げようとするその才能に感服です。
彼の創造性の真髄を堪能したいという方には、是非ご覧いただきたい作品です。
その他のFABIO ZUFFANTI関連作品の試聴は、カケレコのジュークボックスで。
FINISTERREやLA MASCHERA DI CERAの中心人物Fabio Zuffantiによるプロジェクト・グループ。特筆すべきは、ニューレコーディングで、生のメロトロン、ムーグ、ベースが全編に加えられ、オリジナルのファンタスティックなサウンドが一層魅力的に響いています。丁寧に紡がれるアコギ・アルペジオをバックに、フルートやヴァイオリンがうららかに舞い、キーボードが柔らかくファンタスティックに広がる。そして、分厚く鳴らされるメロトロン!プログレ/シンフォ・ファンなら号泣もののサウンドがここにあります。文句なしの名作。
廃盤、紙ジャケット仕様、直輸入盤(帯・解説付仕様)、ボーナス・トラック1曲、定価2835
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
近年常にその動向が注目されるイタリアのシンフォニック・ロック・プロジェクト、HOSTSONATENの12年作。あまりに流麗な弦楽、繊細に奏でられるクラシカルなピアノ、きらめくような音色のアコギらが織りなす柔らかな美感に満ちたアンサンブルと、分厚いシンセを纏って力強く歩むアンサンブルとが入れ替わり立ち替わり現れ、雄大なストーリーを築き上げる圧巻のシンフォニック・ロック。熱い叙情が込められた渾身のギターソロや、汲めども尽きぬ泉のように湧きあがるメロトロンがアンサンブルを劇的に彩り、聴き手を感動へと導きます。曲展開に合わせて入れ替わるヴォーカルもそれぞれの個性を存分に発揮しており、全体を通してドラマティックな起伏に満ちたストーリーを紡ぐ効果を担っています。イタリアらしい零れ落ちるような叙情と情熱を帯びて躍動するアンサンブルがあまりにも素晴らしい、傑作シンフォニック・ロックです。
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