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【ユーロロック周遊日記・番外編】ICONOCLASTA『Concerto De Aniversario 35 Anos』(メキシコ/2022)

1970年代の名盤と呼ばれる作品たちがすべて発売から50年を迎える2020年代は、プログレッシヴ・ロックにとってはアニバーサリー続きの10年になりそうです。

アニバーサリーは作品だけではなくバンドについても同じで、70年代に結成されたプログレ・バンドが50周年を迎えてなお元気な姿を見せてくれるのは、ファンとしてはとても喜ばしいことですよね。

今回ご紹介するのは、メキシコを代表するプログレ・バンドのひとつ、ICONOCLASTAです。

1980年に結成されたICONOCLASTAは2020年に結成40周年を迎えましたが、結成35周年にあたる2015年に記念のコンサートを開催しました。

そのライブ・レコーディング作品が2022年、満を持して2枚組のボリュームでリリースされたので、チェックしていきましょう!


●ICONOCLASTAについて

メキシコシティで結成されたICONOCLASTAは83年、『Iconoclasta』でアルバム・デビューしプログレ・シーンに登場しました。

メキシコのプログレ・バンドと言えば、現在ではCASTが代表格というのがプログレ・ファンの共通認識になっていますが、アルバム・デビューはICONOCLASTAのほうが先(CASTは78年結成、94年アルバム・デビュー)なんですね。

ちなみに83年はMARILLIONやIQのデビュー・アルバムが発表された年なので、イギリスではポンプ・ロック(ネオ・プログレ)の時期。

ずいぶん微妙な時期という印象を持つかもしれませんが、これはプログレッシヴ・ロックのムーヴメントが各国に伝播し、その影響下にある作品が登場するまでに時間がかかっているためです。

同じ南米で言うと、ブラジルのBACAMARTEがデビュー・アルバム『Depois Do Fim』をリリースしたのが83年で、SAGRADO CORACAO DA TERRAの登場は85年になります。

デビュー・アルバム『Iconoclasta』時のメンバーはギタリストRicardo Moreno、エレキ・ギタリストRicardo Ortegon、女性ベース・ヴォーカリストNohemi D’Rubin、女性キーボーディストRosa Flora Moreno、そしてドラマーVictor Baldovinosの5人編成。

テクニカルで躍動感のあるシンフォニック・ロックに若干ジャズ・ロックのテイスト、そしてラテンの伝統的なリズムをブレンドした音楽性が持ち味になっていました。

なお、彼らの作品に関して、83年の1st『Iconoclasta』と85年の2nd『Reminiscencias』、87年の3rd『Soliloquio』と同年のEP『Suite Mexicana』は、それぞれ2in1CD仕様でCD化されているので、作品を探す際には参考にしてみてください!


●アニバーサリー・ライブ盤

ICONOCLASTAの2022年作『Concerto De Aniversario 35 Anos』は、バンドの結成35周年を記念した2枚組のライブ・アルバムで、録音は2015年12月のメキシコシティ。

普段なら、評価の高いアルバムや最新アルバムを押さえたあとで、興味があればライブ・アルバムも聴いてみようかという流れになるかと思います。

しかし、本作はICONOCLASTAの音源を聴いたことがある方はもちろんですが、むしろ彼らのスタジオ・アルバムを聴いたことがない方にこそオススメできます!

というのも、本作のようなアニバーサリー・ライブ盤は各時代から代表的な楽曲が満遍なくセレクトされることが多いので、ベスト盤のような聴き方ができるんですね。

ICONOCLASTAはこれまでに10枚以上の作品をリリースしているので、スタジオ・アルバムを1枚1枚聴いていくよりもまずは本作の中から好みの楽曲を見つけていただき、その楽曲が収録されたスタジオ・アルバムを聴いてみるというのはいかがでしょうか。


●2022年作『Concerto De Aniversario 35 Anos』

本作のポイントは、グループ結成35周年記念コンサートの模様を収めたライブ盤であること、そして、グループ結成時のオリジナル・メンバーが全員このコンサートのために集結していることです。

ベース・ヴォーカリストのNohemi D’RubinとキーボーディストのRosa Flora Morenoはグループを離れていましたが、このコンサートではブランクを感じさせない演奏を披露しています。

本作は2枚組仕様で、「CD 1」では現在のところの最新作である2013年作『Movilidad』、そして、ひとつ前の2009年作『Resurreccion』の楽曲が取り上げられています。

ここでは、現メンバーの女性ベース・ヴォーカリストGreta Silvaがコンサートに参加しているようです。

詳細については、Track 1,3,4,5,6,9,10が2013年作『Movilidad』収録曲、Track 2,7,8,11が2009年作『Resurreccion』収録曲となっています。

では、7曲目に収められた「Deidad Solar」を聴いてみましょう。

Deidad Solar

試聴 Click!

この楽曲のスタジオ・テイクは、2009年作『Resurreccion』に収録されています。

イギリスのGLEENSLADEのポップなサウンド、あるいはイタリアのPREMIATA FORNEIA MARCONIの名曲「Celebration」を彷彿とさせる明るい楽曲で、南米叙情もふんだんに感じられますね!

ICONOCLASTAはキーボーディストのRosa Flora Morenoが脱退して以降、新たなキーボーディストが加入し活動していた時期もあるのですが、スタジオ・アルバムとしては専任キーボーディスト不在の状態が続きました。

各アルバムのクレジットによると、作曲も手掛けるギタリストのRicardo Morenoがキーボード・パートも兼任してきたようなのですが、専任キーボーディスト不在の編成でここまでシンフォニックな音楽性を維持してきたのはかなり特異なことです。

今回のライブ作ではRosa Flora Morenoがキーボード・パートを引き受けているので、近年の楽曲にも80年代のICONOCLASTAらしさが感じられるようになっていますね。

ICONOCLASTAのスタジオ・アルバムを聴かれる際には、そのあたりにも注目してみてくださいね!

引き続き、2枚組の「CD 2」は、2000年以前のアルバムの楽曲をオリジナル・メンバーで演奏しています。

Track 1,2,3は1994年作『De Todos Uno』収録曲、Track 4は2000年作『La Granja Humana』収録曲、Track 5,6,7は1983年作『Iconoslasta』収録曲、Track 8は1987年作『Suite Mexicana』収録曲、そしてTrack 9は、THE WHOの「Sparks」のカバーですね。

この「CD 2」からも1曲聴いてみたいのですが、ファンからの評価も高い87年のEP『Suite Mexicana』表題曲がいいですね。

Suite Mexicana

試聴 Click!

CD版では上記の通り『Suite Mexicana / Soliloquio』という2in1CDにスタジオ・テイクが収められています。

バタバタと躍動するリズム・セクション、南米叙情たっぷりのメロディアスなギター・ワーク、そしてストリングス・キーボード(Logan String Melody)の懐かしくも爽やかなキーボード・オーケストレーション!

やはりこの楽曲は、知る人ぞ知る南米プログレの名曲ですね!

ブラジルのBACAMARTEやSAGRADO CORACAO DA TERRAは何度も国内盤がリリースされ、南米プログレの定番として紹介されているため知名度も抜群ですが、ICONOCLASTAも楽曲の良さとオリジナリティーでは決して引けを取りません。

この機会に、ICONOCLASTAの過去作も是非チェックしてみてくださいね!



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ICONOCLASTAの在庫

  • ICONOCLASTA / CONCIERTO DE ANIVEERSARIO 35 ANOS

    80年結成、メキシカン・プログレの代表的グループ、2015年の結成35周年ライヴの模様を収録!

    80年に結成されたメキシカン・プログレの代表格と言える彼らが、35周年を記念して行なった15年のライヴを収録。デビュー時から変わらぬ洗練とは無縁のゴリゴリと熱く畳みかけるテクニカル・アンサンブルと、00年代から参加する女性ヴォーカルによるオペラ風の歌唱も交えながら厳かに歌い上げるパフォーマンス。両者が合わさって、他に例えようの無いICONOCLASTA独自のシンフォニック・ロックを存分に披露しています。演奏の臨場感が伝わってくる生々しい録音も特筆。

  • ICONOCLASTA / ALTER EGO

    メキシカン・シンフォの代表格、2人ユニット体制となって制作された23年作!

    80年の結成以来、メキシカン・シンフォの代表格として活動を続けるグループ、スタジオ・アルバムとしては10年ぶりとなった23年作。彼らと言えばテクニカルではありながらどこか洗練されない、ゴリゴリと勢いで突き進むスタイルが印象的でしたが、オリジナル・ギタリスト/マルチ・プレイヤーRicardo Morenoと女性ベーシスト/ヴォーカリストGreta Romeroの2人ユニットとなった本作では、そのサウンドは大きく変化しています。パーカッションやキーボードによる民族的なエキゾチズムを散りばめながら、ギターとベースが時に格調高く時にスリリングに、緩急自在なコンビネーションで旋律を紡ぎ出す個性派プログレを展開。かつてに比べると緊張感は和らぎ、たおやかでファンタジックな表情が主体となっています。合間に登場するアコースティック・ギターが主役のクラシカルなナンバーも素晴らしいし、数曲ながら美声で歌い上げるGreta Romeroのヴォーカルにも注目です。2人体制となったことで見いだされた新たな境地が新鮮に響く好盤!

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