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ALAN SORRENTI / ARIA
傑作1stアルバム
イタリアン・カンタウトーレ、ALAN SORRENTIの傑作1stアルバム。72年作。アナログのA面をすべて使った組曲「ARIA」での感情の起伏鋭い彼の歌は、聴き手すべての感情を鷲づかみにして「ぐわんぐわん」と揺さぶるような圧倒的な存在感。彼の持つ表現力を最大限に引き出す演奏もまた素晴らしく、特にゲスト参加のジャン・リュック・ポンティによるむせび泣くようなヴァイオリンは圧巻。CCCD。
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ANGELO BRANDUARDI / COGLI LA PRIMA MELA
イタリアのドノヴァンの異名さえ言い得て妙な夢幻のカンタウトーレ、79年作!
イタリアのドノヴァンの異名さえ言い得て妙な夢幻のカンタウトーレ、79年作!今回も地中海音楽の芳醇な香りがストリングスや管弦楽の響きに満ち満ちています。シンガーソングライターとしての「歌うたい」の精神と、イタリアらしい、キリスト教音楽の影響をふんだんに織り込んだ演奏が癖になるほどのメロディの反復に酔いしれて下さい…!カンタウトーレを聴いてみたい!という方には、まず70年代のANGELO BRANDUARDIは、外せません…!
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CLAUDIO FUCCI / CLAUDIO FUCCI
物悲しい歌声のカンタウトーレ、74年の唯一作にして優しい歌声に満ちた名作!
物悲しい歌声のカンタウトーレ、74年の唯一作にして優しい歌声に満ちた名作!何ともほのぼのしたアコースティック・ギターのコード・ストロークに合わせて呟くように優しく語り掛けるような素朴な歌声。そしてどこか哀感を感じさせるハーモニカのメロディによる間奏からオルガンの響きにのりながらその朴訥とした歌が紡がれて行きます。メロトロンもほんのりとあくまでも彼の歌を引き立てる演出。この悲しい物思いに耽るかのような叙情こそ、カンタウトーレの真骨頂と言えるのではないでしょうか…!大推薦の紛れない名作です!
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CLAUDIO ROCCHI / VIAGGIO
70年作
ストーミー・シックス脱退後、70年にリリースした1stソロ・アルバム。アコースティック・ギターによる弾き語りに、テープ逆回転などの実験的なサウンドがめくるめくコラージュされたプログレッシヴな作品。東洋的なエッセンスも聴くことが出来、プログレッシヴなサウンドと瞑想的なサウンドがたいへん心地よい。マウロ・パガーニがゲスト参加しており、数曲でヴァイオリン、フルートが聴けます。
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CLAUDIO ROCCHI / LA NORMA DEL CIELO VOLO MAGICO N2
72年作、3rd、アコースティック・ギターによる弾き語りをベースに、ストリングス・シンセ、ピアノ、フルート、ヴァイオリンなどが繊細優美なフレーズを奏でる幻想的なプログレッシヴ・フォーク作品
72年作、3rd。アコースティック・ギターによる弾き語りをベースに、ストリングス・シンセ、ピアノ、フルート、ヴァイオリンなどが繊細優美なフレーズを奏でる幻想的なプログレッシヴ・フォーク作品。静謐な雰囲気が全体を支配し、クラシック音楽のように格調高いサウンドは唯一無比。孤高の傑作。
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DONATELLA BARDI / A PUDDARA E’ UN VULCANO
清涼感のある伸びやかなハイ・トーンが魅力のカンタウトリーチェ、75年唯一作
Claudio RocchiやEugenio Finardiとのコラボなど、70年代に活
躍したカンタウトリーチェ。75年の唯一作。清涼感のある伸びやかなハイ・トーンが魅力の瑞々しい歌声はたいへん魅力的。米SSWのフレイヴァーが香る穏やかでいてタイトなリズム隊、地中海の光を浴びたたおやかなアコギ、繊細なフレージングで詩情を添えるエレピや管弦楽器。心温まる愛らしいカンタウトリーチェ作品です。 -
EMILIO LOCURCIO / L’ELIOGABALO
PIERROT LUNAIREがバックを担当、伊プログレ屈指の傑作
77年発表。PIERROT LUNAIREを含む3グループがバッキングを担当。ピアノの緊迫感ある旋律などは「GUDRUN」を彷彿とさせます。畳みかけるようなパートと静謐なパートを対比させたダイナミックなアンサンブルはかなりの出来で、その緊張感溢れる演奏にはただ圧倒されるばかり。特にメロトロンが印象的で、動のパートでの音圧は凄まじいものがあります。ロックのダイナミズムとクラシックの格調高さが絶妙にあわさった演奏は、数あるイタリアン・ロックの名作群の中でも抜群の完成度。傑作です。
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ENZO CAPUANO / STORIA MAI SCRITTA
MARIO PANSERI(Key奏者)が全面参加、プログレッシヴなカンタウトーレ作、75年作
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FRANCO BATTIATO / FETUS
72年作1st
サイケデリック・ロックの音楽性を持ちデビューし、現在はカンタゥトーレの重鎮となっているシチリア島出身のアーティストによる72年デビュー作。その内容はサイケデリック・ロック、ボーカル・ポップ、クラシック、アヴァンギャルド、現代音楽、エレクトロを混ぜ合わせた不思議なサウンドで彩られた個性的な作品であり、効果音などのサウンド・コラージュを散りばめた雰囲気はジャーマン・エレクトロ勢を想起させるも、なんと言っても、バルカンの叙情香る民俗色が大きく幅を利かせており、エスニックな地中海ロックのエッセンスをまぶしたバリエーションのある名盤となっています。
FRANCO BATTIATO / POLLUTION
72年作
サイケデリック・ロックの音楽性を持ちデビューし、現在はカンタゥトーレの重鎮となっているシチリア島出身のアーティストによる72年2nd。前作から矢継ぎ早のリリースと言う流れもあってか同じ色合いが感じられる作風となっており、デビュー作で見せたサイケデリック・ロック、クラシック、アヴァンギャルドといった音楽性を用い、また、前作以上にサウンド・コラージュやエレクトロ、効果音を巧みに使用しエスニックな地中海テイストでまとめています。実験的なセクションと音楽的なセクションのバランスが良く考えられており、デビュー作と合わせて必携の名盤でしょう。
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FRANCO BATTIATO / CLIC
伊プログから現代音楽、地中海音楽までをアヴァンギャルドに料理した鬼才による75年作!
完全にカンタウトーレの枠を大きく乗り越えてしまっている、伊プログから現代音楽、地中海音楽までをアヴァンギャルドに料理した鬼才による75年作!VCS3というシンセサイザーを駆使した、当時最新鋭のサウンド・プロダクションは、怪しげで不穏な近未来サウンドを奏で、その実験的なドラムや、エレキ・ギター、キーボードの用い方は、透明感の中に妙な不安定さを醸し出しつつ、プログレッシヴ・ロックの先端で、数十年早すぎた、エレクトロ・ミュージックを展開しています。この鬼才っぷりは、筆舌に尽くし難いほどです!
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FRANCO BATTIATO / SULLE CORDE DI ARIES
地中海音楽と歌、現代音楽を統合する鬼才カンタウトーレ、73年3rd大名作!
地中海音楽と歌、現代音楽を統合する鬼才カンタウトーレ、73年3rd大名作!一見サイケデリックな音の万華鏡を展開しているようで、そこには、シーケンサーを通した楽器の反復音と変調を加えた弦楽器とパーカッション、突然鳴り始めるブラス等、ミニマル・ミュージックの実験性を備えながらも、あくまでコンセプチュアルに歌が導入されたりと、アルバム全体で、一つの音の現実を体現しています。カンタウトーレの枠を大きくはみ出した、イタリア発汎ワールド。ミュージック?最終曲は、東洋と西洋の音楽が混じり合った地中海音楽を基調に美しくも聴いたことのないようなプログレッシヴ・チューンを展開しています。絶対に聞いて欲しい、大傑作!
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LUCIO BATTISTI / VOL.4
71年作
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MAURO PAGANI / MAURO PAGANI
P.F.Mのヴァイオリニスト、1stソロ
イタリアを代表するプログレッシブ・ロックバンドPREMIATA FORNERIA MARCONIに参加し、バンドの顔となっていたミュージシャンの78年ソロ・アルバム。その内容はPREMIATA FORNERIA MARCONIのシンフォニックな音楽性とは違ったエキゾチックな作風であり、PREMIATA FORNERIA MARCONI、CANZONIERE DEL LAZIO、そしてAREAのメンバーらが集結し、テクニカルでスリリングなバルカン・ジャズ・ロックを奏でます。MAURO PAGANIはヴァイオリンの他、ブズーキ、マンドリン、フラウト・ディ・カンナといったエスニックな楽器も演奏しており、Demetrio Stratosの強烈なボーカル曲などをはじめ、個性的なサポート陣の名演も光ります。
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MAURO PAGANI / SOGNO DI UMA NOTTE D’ ESTATE
クラシック、地中海音楽のエッセンスを巧みに融合させた名作、83年作
83年作の2ndソロ。シェイクスピアの「真夏の夜の夢」のサウンド・トラックとして制作された作品。(帯に日本語が書かれていますが、輸入盤になります。)
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RICCARDO COCCIANTE / L’ALBA
唯一無二の悲壮感。抒情派カンタウトーレ、キャリア全盛の75年発表の最高傑作!
抒情派カンタウトーレ、キャリア全盛の75年発表の逸品がこちら。唯一無二の悲壮感漂う歌声には、なんとも言えない哀感が漂っており、聴く者の胸をどうしようもなく締め付けます。彼のキャリア史上の最高傑作の誉れ高い「Era gia tutto previsto」を収録。熱い想いをひた隠しにするかのような音数
の少ないピアノやギター、ベースといった最低限のシンプルな演奏に、彼の男らしい感情豊かな歌が大きくフューチャーされて行きます。力の限り歌を張り上げる彼の歌の持つ感情こそ、まさにカンタウトーレのひとつの指標と言えるのではないでしょうか。そして。この秀逸なジャケを眺めながら聴きましょう!大推薦です…! -
TITO SCHIPA JR. / ORFEO 9
イタリア、ロック・オペラの名作、73年作
73年作の1stアルバム。2枚組。主演したロック・オペラ「ORFEO 9」を録音した作品。イタリアを代表する女性ヴォーカリストLOREDANA BERTEや、スイスのオルガン・ロック・バンドBRAINTICKETのオルガン奏者JOEL VANDROOGENBROECKなど豪華メンバーが参加。オーケストラをフィーチャーし、クラシックからジャズまで、スリリングなアンサンブルから胸を打つ叙情性まで、起伏に富んだ展開が聴き所。オルガンと弦楽器が絡むドラマティックなサウンド、TITOとLOREDANAによる情感豊かなヴォーカル、哀愁溢れるメロディーなど、すべてがハイレベル。名作です。
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V.A. / 1979 IL CONCERTO – OMAGGIO A DEMETRIO STRATOS