色彩豊かなポップ性からクラシカルなエレガンスまで、70’sケベック・プログレにフォーカス!
ケベック・プログレ〜フランス語を公用語とするカナダはケベックで生まれた気品ある70sプログレをピックアップ!
MANEIGE
ケベックを代表するグループと言えばMANEIGE!最高傑作とされるのが76年作3rd!キャメルがカンタベリー出身だったら?そんな想像をしてしまう、技巧的で精緻でファンタスティックなサウンドが特徴。オリジナリティ溢れる好グループです。
POLLEN
ケベック産シンフォを代表する傑作。めくるめく変拍子、ドラマティックなキメ、フックに富んだメロディ。イエスやジェネシスやジェントル・ジャイアントのファンならグッときっぱなしでしょう!
OPUS5
POLLENと並んでプログレ・ファンに人気のケベック産グループ。ピアノやフルートによる叙情美、キレのある変拍子を自在に操るテクニック、そして10分ほどの曲を一気に聴かせる構成力。ファンタスティックなシンフォとして一級品!
BREGENT
アレアばりにエネルギッシュなジャズ・ロックあり、マグマばりの混声コーラスあり、ムーディーな哀愁あり、幽玄なフォークあり、このグループは一筋縄ではいきません!個性溢れる名作。
MANMADE
ピンク・フロイドに通ずるメロウなサウンドを土台に、ハモンドやソリーナやピアノやフルートがプログレッシヴに彩るというスタイル。東欧プログレにも通ずる沈み込むような雰囲気と秘境感がたまりません。
CONVENTUM
ケベックらしいチェンバー・ロック。ヴァイオリン、サックス、ヴィオラが行き交い、その中を男女混成の演劇的なヴォーカルが舞う、実験と伝統の交錯する、非常に鋭い知性を感じさせる一枚。ただただクール!
L’ENGOULEVENT
リリシズムの中にトラッドの静謐さや芯の太さを感じさせる雄大なヴァイオリン、流れるように美しいクラシカルなピアノ。センチメンタルな男性ヴォーカルと格調高く優美なメロディ。美しくも格調高い名作。
OFFENBACH
重厚なハモンド、荒々しくアクの強いヴォーカル、そしてブルージーでエモーショナルなギター。クラシックとトラッドが絶妙にブレンドした華麗かつ芯の太い逸品。
CHAMPIGNONS
ジャケはおどろおどろしいけど、音は、初期キャラヴァンやトントン・マクートあたりに通じる愛すべき木漏れ日ジャズ・ロック。気品と牧歌性はいかにもケベック産。サックス/フルートやオルガン奏者を含む好グループです。
MORSE CODE
後にYESタイプのバンドとして活動するケベックの代表バンドの一つ。この69年デビュー作では60年代末期の空気をいっぱいに含んだ軽やかでスウィートなポップスが印象的です。引きずるようなハード・ロック調の楽曲との対比が何とも痛快!
FRANCK DERVIEUX
KEY奏者を中心としたシンフォ・バンド72年作。浮遊感たっぷりの幻想パートからスピーディーに畳みかけるパートまで縦横無尽な曲展開が魅力ですが、そこに一貫して漂うクラシカルな気品こそケベック・プログレたる所以。
W.D.FISHER
個人的にケベックの秘宝的一枚と言ってしまいたいのがこちら。ジャジーさが香る洗練のアンサンブルに、ハスキーなヴォーカル&豊かなハーモニーが乗るプログレッシヴ・ロックを展開。この時代らしいオルガンのスモーキーな音色もたまりません。
VOS VOISINS
ケベック最初期のプログレ・グループ、71年唯一作。シアトリカルなヴォーカルが強烈なオルガン・ハードからVDGGばりのダークなヘヴィ・プログレ、そしてこよなく美しい壮大なシンフォニック・ロックまで、多彩で洗練されたサウンドを聴かせるハイレベルな逸品!
SLOCHE
多彩なキーボードをフィーチャーした歯切れの良いアンサンブルが気持ちいい、ケベック・ジャズ・ロック75年作。ほんのり香るファンタジーとエキゾチシズムは、さながらYESとRETURN TO FOREVERをミックスした感じでしょうか。
CONNEXION
ヌケの良いギター・サウンドを中心に展開するエネルギッシュなハード・ロックが特徴のケベック・ハード。見せ場を心得た巧みなリズム・チェンジが抜群に決まっております。これぞハード・ロックの中のハード・ロック!
UNGAVA
ケベック出身のギター・トリオ・バンドによる77年唯一作。流麗なフージョン・タッチのギターを中心に時に軽やかに時にドラマティックに展開するジャズ・ロック。運動性の高いベースにも注目。
BEAU DOMMAGE
男女二人のヴォーカルを擁するケベックのプログレ・ポップ・グループ。ケベックらしい詩情とリリカルさに包まれつつ、カントリー・ロック風だったりフレンチ・ガール・ポップ風だったり緻密な変拍子パートがあったり、一筋縄ではいかないサウンドが魅力。