2020年6月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。スタッフ増田です。
最近J.J.ケイルがマイブームで、仕事の行き帰りにずっと聴いています。1st『ナチュラリー』はもちろん、その後の作品も格好良いですね。ハードボイルドな雰囲気がたまりません…。
さて、直近の入荷や売れ筋のタイトルの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。
本日は昨日入荷したこちらの作品から、各国のアングラかつハイレベルな発掘盤をカケハシてまいります!
ジャケからして妖しいですが、中身も一筋縄では行きません。いきなりスペーシーなSEが飛び込んできたり、配管でフルートみたいな音を出したり、宅録ならではの実験精神がたっぷり。71~72年に活動した知られざる米コロラド州のサイケ・ハード・バンド、秘蔵音源集!
この新規発掘盤もまだまだ注目!美麗女性ヴォーカルをフィーチャーした英国のプライヴェート・プログレ盤!
ずばり「粗野なルネッサンス」!?生々しく躍動するギター、前のめり気味なドラムと格調高いピアノやオーボエ、アニー・ハズラムを思わせる美麗女性ヴォーカルの対比が新鮮だなあ。幻の英国72年作!
アングラ・プログレ盤ならこの作品もオススメ!フルートやサックスがむせび、ヘヴィなギターが暴れるジャーマン・プログレッシヴ・ヘヴィ・サイケ。
フルート&サックスがむせぶジャジーなナンバーから、 轟音ファズ・ギター&エレキ・ヴァイオリンが暴れ狂うヘヴィ・サイケ・ジャムまで。70年代初頭ドイツの薄暗い地下室から送るディープ盤…!
米国に戻りまして、この作品はもうチェックしました?シカゴのリサイクルショップから発掘されたという謎の本格ヘヴィ・サイケ盤…!
「名スルメ盤ですね、この作品は。何度も聴いているうちにドップリと気だるげなボーカルにハマります。」by レビュワー エアラコブラさん。バンド名やアルバム名以外謎に包まれた作品ながら、中身はブルージー&ドライヴィングな本格派ヘヴィ・サイケ!
こんな英アングラ・ハード盤も再入荷しております。ハード・ロック好きは要チェック!
後DARKで活動するギター/ヴォーカリストが率いた幻の英ハード・ロック・トリオ、71年~72年音源集。スピーカーが割れんばかりの轟音ファズ・ギターが轟く、幻の英サイケハード発掘盤!
こちらの作品は中古盤も入荷中♪ JETHRO TULLを思わせるサックスやフルートも炸裂するカナダ産ハード・ロック!
パワフルなハード・ロックだけど、フルートが叙情的だったりつんざくようなワウ・ギターが入ったりとバラエティ豊か!ハード・ロック・ファンのみならず、プログレ・ファンをも楽しませてくれるであろう1枚!
いかがでしたか?気になる作品が見つかれば幸いです。
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
「カケレコのとことん査定」、詳しくはこちら。
この後DARKで活動するギター/ヴォーカルMartin Weaverが率いた幻の英ハード・ロック・トリオが、71年から72年にかけて録音した音源を集めた編集盤。ヘヴィに歪んだリフ、ファズ・ギターによるリードプレイで終始押しまくる豪快なハード・ロック。2トラック一発録りによるサウンドは決して良くはありませんが、目の前で演奏しているような生々さがよく出ており、この手のバンドのサウンドとしては逆にいい雰囲気を醸し出しています。すべての音がひとつの塊としてまとまることで、バンドのパワフルな側面が大増幅されたようなサウンドは圧巻の一言です。
シカゴのリサイクルショップから発掘されたという未知のヘヴィ・サイケ盤が初の公式リリース!1969年頃に録音されたと思われるものの、バンド名やアルバム名以外の情報が全く謎に包まれたこの一枚。しかしながらその内容は、BLUE CHEERやSIR LORD BALTIMOREも彷彿とさせる実に重厚でドライヴィングなヘヴィ・ブルース・サイケ!粗くザクザクと鳴らされるギターにドッシリと力強いベース、スピーディーながらも安定感のあるドラム。けだるげ且つ哀愁漂うヴォーカリストの歌声も良いし、曲によってはkey奏者も参加してジャジーな雰囲気のある達者なピアノを奏でていたりと、決してアマチュアのデモ音源に留まらない本格派の香りがプンプン!オリジナル盤を救出した発見者の驚きが伺える、奥深き米サイケ・シーンの秘宝盤です。
ずばり「粗野なルネッサンス」!?原盤はメガレアとして知られる幻の72年英国プライベート・プレス作品!何と言ってもアニー・ハズラムを思わせる女性ヴォーカリストの美声が特筆。生生しいトーンで縦横無尽に躍動するギターや前のめり気味のドラムは「いかにも一発録り」というガレージ・チックな雰囲気ながら、そこに気品あるピアノや伸びやかな女性ヴォーカル、さらにオーボエやフルートといった管楽器が加わると、一気にルネッサンスを思わせる荘厳で神秘的な音空間に。その一方でレイト60’sの残り香たっぷりのオルガンをフィーチャーしたサイケ・パートあり、ピアノやギターやリズム隊が流麗でジャジーに絡み合うパートありと、振り幅の大きい自由奔放さも魅力的です。英サイケや知られざるブリティッシュ・ロックのファンは要チェックの逸品!
70年初頭にジミヘンのトリビュート・アルバム等を制作していたドイツのバジェット・レーベルKenが71年に残したアシッド・ブルース・プロジェクト盤。ミュージシャンのクレジットはありませんが、セッションにはGREENLIGHT、SPHINX TUSHといったハンブルグのバンドが参加していたようです。「Hey Joe」のカヴァーが収録されているなどジミヘン・ライクなヘヴィ・サイケが基本かと思いきや、リリカルなフルートとむせぶサックスがジャジーに絡み合う楽曲があったり、ハモンド&ヴァイオリンを加えたノリノリなロックン・ロール・ナンバーがあったりと、意外にも多彩でプログレッシヴなアプローチを取り入れた内容に驚き。単なるブルース・ロック・アルバムに留まらぬごった煮感と偏屈さは流石ドイツと讃えざるを得ません。さらに最終曲ではレッドゲージ振り切りまくりの轟音ファズ・ギター&並のギターを凌駕するほど凶悪に歪んだエレクトリック・ヴァイオリン(!?)がパワフルなリズム隊と共に暴れ回る狂気の沙汰のようなヘヴィ・サイケ・ジャムが飛び出してきてもう唖然。アングラ・サイケ・マニアはもちろん、コアなジャーマン・ロック好きも是非!
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