2012年7月12日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは、スタッフKです。
スタッフ一押しの新譜をご紹介したあと、中古棚にダイヴして、関連する中古CDを取って戻ってきてご紹介する、こちらのコーナー。
今回は、ちょっといつもと趣向を変えて、「カケレコ在庫棚を、たまにはクラブ・カルチャー目線で《サンプリング・元ネタの宝庫》として眺めてみる」と題してお届けいたします。
ヒップホップ、テクノ、ハウスなど、まあいわゆる「打ち込み系」と昔から呼称されてきた、いわゆる「クラブ・ミュージック」(ロックでもジャズでもクラブで鳴らして機能すればクラブ・ミュージックですが)の手法として知られる、サンプリング。
調べてみると、プログレやオールド・ロックをサンプリングした楽曲が、驚くほどあるんですよね。
どこかで読んだエピソードでは、「ひとつのレコード会社が倒産すると、その会社の倉庫までかっ飛ばしては、サンプリングネタを探すために古いレコードやCDをほじくり起こすんだ、ガハハー!」なんて、イケない話もあるみたいですが…。
というわけで、その倉庫からほじくり起こしてきたネタなのか、元来ロック・リスナーとして好きだった楽曲からサンプリングしたネタなのか、そのへんは置いときまして、
1. カケレコ在庫から《サンプリングされた側の元曲》を、
2. そのあとに《その元曲からサンプリングして作られた楽曲》を、
それぞれ続けてご紹介いたします!
さあ、まずは…
デビュー前のジミヘンがこの人のバンドに参加していたことでも知られる、インディオの血を引く米国人ギタリスト/シンガー=Curtis Knightが70年に発表した傑作から「Hi-Low」!
それをサンプリングしたのが、DJ Shadow「Entropy」!
これは・・・サンプリングした本人に申し出てもらわないと、気づかないレベルですね。
きちんと元ネタとしてクレジットしたのか、それとも抜群に耳の良い人が気付いたのか。
まあまあ、お次は…
元GUNのPeter Duntonを中心に結成、メロトロンやオーケストラを導入したブリティッシュ・へヴィ・ロックの名グループ=T2の70年作から「J.L.T」!
それをサンプリングしたのが、Strong Arm Steady feat. Planet Asia and Fashawn「Questions」!
はい、盛り上がってまいりましたね?
お次は、なんと『宮殿』から、名曲「I Talk to the Wind」を大胆そのまま…
サンプリングしたのは、Kleine Jay「Leeeeef」!
いやぁ?、大胆!さて、では次の曲で、ラストといたしましょう。どちらも名曲です。
まずは、北欧プログレッシヴ・ロックの最高峰WIGWAMで活躍したベーシスト=PEKKA POHJOLAの74年ソロ作から「Sekoilu Seestyy」!
それをサンプリングしたのが、DJ Shadow「Midnight in a Perfect World」!
私事ですが、知人のヒップホップDJの十八番として耳にこびりつくほど聴いていたこのテーマが、
カケレコ入社後に田中店長のiPodから流れてきたときはビックリしたものでした…。
というわけで、立て続けにご紹介させていただきました。まあ賛否あるかと思いますが(笑)、彼らもサンプリングするほど気に入ったわけですから、当然、元曲やアーティストに対して、幾ばくか尊敬の念を持っていることでしょうね。そういった話を聞くのも一興ですが、サンプリングネタを見つけたときの「これだ!」と興奮している彼らの姿を、この目で是非一度見てみたいと思うのでした。
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