2010年10月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ:
71年に発表された、トランペット奏者ALAN BOWNのジャズ・ロックな一枚。キング・クリムゾンに在籍したメル・コリンズによるプロデュースはKING CRIMZONに在籍したMEL COLLINS。オリジナル・レコード・ジャケットは、ヒプノ
シスがジャケット・デザインを担当したダブル・ジャケット仕様でした。サックス、クラリネット、トランペット、フリューゲルホルンといったブラス・セクションとギンギンに映えるキーボードがサウンドの鍵を握っているといっても過言ではなく、ファンク、ソウル、R&Bと熱い曲と、クールな曲の狭間を行きつ戻りつする演奏表現力は、見事としか言いようがありません。ブリティッシュ・ジャズ・ロック・ファンは特に避けては通れない、名作です。
71年にDERAMレーベルよりリリースされた2nd。オーケストラをフィーチャーした1stに比べ、ピアノ、ギター、ベース、ドラムによるシンプルなアンサンブルが印象的。1stに引き続き、Ray Russelがサポート。弾き過ぎず、リリカルなヴォーカルに寄り添うような歌心溢れるギターが印象的。ムーディーな英国ポップ/ロックの名作。
大物ロック・ミュージシャンが大集結したスーパー・グループ、Blind Faithがたった半年という一瞬の活動期間に放った、大輪の華。Eric Clapton(g、元Yardbirds、Cream)、Ginger Baker(ds、元Cream)、Steve Winwood(vo、key、g、元Spencer Davis Group、Traffic)、Rick Gretch(b、元Family)という錚々たる顔ぶれもさることながら、Claptonの音楽的欲求がコンテンポラリー・ブルースへと向かっていたこの時期に、志を同じくしたTrafficのSteve Winwoodとその追求を目指したことが窺える作品と言えるでしょう。とは言え、互いに激しく火花を散らすような作風には程遠く、肩肘を張らない、ナチュラルなセッション・ユニットと言った風情のアルバム。「盲目的な信頼」と名付けられたこの皮肉めいたスーパー・グループは、69年6月、ロンドンのハイドパークにおよそ10万人!の観客を集め、アルバムはミリオン・セラー。その後の米国ツアーを経て、バンドはあっという間に解散。Eric Claptonはこの流れのまま、Delaney & Bonnieたちとの共作に続いて行きます。
72年にリリースされた3rd。ダンデライオン・レーベルでのラスト作。Andy Roberts、Dave Mattacks、John Martyn、Rick Sandersなどが参加。哀愁のペダル・スティールをフィーチャーしたメロウな楽曲、ディランのカヴァーなど、フォーク・ロック的なリラックスしたサウンドが印象的。美しいメロディーと芯の強さが感じられる繊細なヴォーカルとが絶妙にマッチしていて、あまりの美しさに時間が止まります。ヴォーカリストとしての魅力では本作がベストでしょう。
73年にUKヴァーティゴからリリースされたChris Simpson率いる英国フォーク・ロック・バンド4thアルバム。主要メンバーは、ヴォーカル・ギターのChris Simpson、スポークン・ワードにGlen Stuart、同じくヴォーカル・ギターのStan Gordonのトリオ編成。そしてスリーヴ・デザインは、ロジャー・ディーン。楽曲のプログレッシヴなアプローチも相まって、作品の雰囲気を良く捉えています。湿り気のある英国のフォーク・サウンドが粒ぞろいの楽曲に乗って心地よく風に吹かれるかのような作品。
Chris Simpson率いる英国フォーク・ロック・バンド、英Philipsから発表された物語形式の78年作!Roy Babbington(b)、Hennie Bekker(key)、BJ Cole(pedal steel-g)等、多くのバック陣を迎え、牧歌的で明瞭なブリティッシュ・フォーク・サウンドが秋の爽やかな風のような名品。「Wild Horses」、「Faces Of London」。「Song For John」等、この時期の彼らの特徴でもあった、メロディアスでメロウなサウンドは
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!