2019年10月3日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
スタッフ増田です。
音響的なシンセサイザーをメインに据えた作品というと、どうしても起伏が少ないイメージがありプログレやロックのファンからは敬遠されがち。
ですが今回はそんなシンセをフィーチャーしつつ、旋律や展開などドラマチックさも盛り込んだ、プログレ・ファンにおすすめの作品をご紹介いたしましょう。
まずはGENESISの初代ギタリストとして活躍したアンソニー・フィリップスによる90年作。
シンセ主体の演奏ながら、紡がれるサウンドは温かく芳醇で人間味に溢れた素晴らしいもの。
往年と変わらぬアンソニー・フィリップスらしさが確かに息づいた名品ですよね。
初期GENESISつながりで、ピーター・ガブリエルの片腕として活動した米国人Key奏者Larry Fastによるプロジェクトをピックアップ。
特に76年の『シーケンサー』はイエスにも通じる開放感と音の力強さがあり、シンセ主体ですがプログレやシンフォ・ファンにもおすすめの一品。
こちらは75/76/78年の初期作品に特典ボックスが付いた紙ジャケセット!
こちらはkey奏者とドラマーからなる仏シンフォ・ユニットが残した79年作。
煌びやかなシンセ・ミュージックと暖かみのあるキーボード・プログレが交差したようなサウンドが印象的で、SYNERGYやSEVENTH WAVEのファンにもおすすめ!
エレクトリック&クラシカル!?ポーランド産隠れ名盤の85年作。
ASHRAやTANGERINE DREAMなどジャーマン・ロックからの影響が感じられるシンセを軸に、東欧ならではのもの悲しいクラシカルなエッセンスを加えたサウンドが持ち味。
新鋭からもご紹介いたしましょう!
アンビエント/エレクトロニカに通ずる洗練された音響と、メランコリックながらも暖かみに満ちた優美なメロディの対比が美しいなあ。
透明感溢れる女性ヴォーカルをフィーチャーした英国新鋭19年作。
昨年のデビュー作で高い評価を得た英国アンビエント/プログレ・グループによる19年作2nd!
アンビエントの要素を盛り込みつつ、前作以上に豊かな美旋律&ドラマティックな展開を活かした壮大なサウンドに感動必至…。
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ジェネシスの初代ギタリストとして活躍し、70年代後半以降はソロ・ミュージシャンとして英国的叙情性に満ちた質の高い作品をリリースしてきた彼の、通算15作目に当たる90年作。LPの性質上「PART1」と「PART2」に分けられてはいるものの、実質はおよそ50分の大作1曲のみを収録しています。シンセサイザー、サンプラー、エレクトリック・ドラムなど電子楽器を大々的に導入した作風は初期の瑞々しいアコースティカルなサウンドと大きく離れたものかと思いきや、どこまでも繊細で温もりある音像は往年と少しも変わりがなく驚きです。アンソニー・フィリップスというミュージシャンが元来持つ味わいは露ほども失われていません。湧き上がるようなストリングス系の音色から主旋律を紡ぐ柔らかな音色まで主役となっているのはシンセサイザー。ギターはそれを繊細なタッチのプレイで支えます。全体にニューエイジにも通じる滑らかな音像ではあるものの、生オーケストラも交え劇的に盛り上がっていくパートも用意されていて、飽きさせない構成の魅力は流石です。シンセサイザー・ミュージックという言葉では片付けられない哀愁や芳醇さ、豊かな人間味が滲んだ名品です。
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