2019年10月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: ハード・ロック
スタッフ増田です。
前のめりに突っ走るスピーディーなハード・ロックも好きだけど、これでもかと「タメ」を活かしたブルース・ハードも良いっ!
そんな方々のために、今回は「もったり」しつつも大変痺れるブルース・ハード・ロックをピックアップいたしました。
まずはコチラの英国のグループ。一昨年43年ぶりの新譜が出、そして今年は新規リマスターでの再発が発売となりました。
これでもかと「間」を活かした必殺のギター・ワークに、後にサムソンでも活躍する巨漢ヴォーカリストNicky Mooreのシャウトが炸裂。これは腹に溜まります。
英米混成ハード・ロックと言ったら、カクタスだろうって? おいおい、俺らも忘れちゃこまるぜ。
ツェッペリンにも負けないソリッドさと、タメを活かしたブルージーさ。もう、文句なしですねえ~。
初期にはFREEのポール・コゾフとサイモン・カークが在籍し、アルバムには後にFOGHATで成功を収めるロッド・プライスが参加しているものの、アンダーグラウンドに埋もれてしまった英ブルース・ハードの70年唯一作。
タメを効かせた骨太のリズム、生々しくむせび泣く2本のギター。アンダーグラウンド臭ぷんぷんのヘヴィなサウンドがあまりにも格好良い・・・。
そんなBLACK CAT BONESを母体に結成されたLEAF HOUNDもご紹介。
相変わらずヘヴィかつ金切り声をあげるように鋭角的なギターに、ATOMIC ROOSTER、CACTUSで活躍するピーター・フレンチのシャウトが炸裂。骨太な名バンド!
ここで米国に行ってみましょ~。
なるほど、オハイオ産のバンドながら英ブルー・ホライゾンからリリースされたのも納得。
クリームジミ・ヘン、初期フリートウッド・マックを行ったり来たりするような8分を超えるオープニング・ナンバーからこれでもかと濃厚で、本格臭ぷんぷん。
イリノイ州出身のヘヴィ・サイケ/ハード4人組。68-69年に録音され72年にプライヴェート・プレスでリリースされた唯一作。
このヘロヘロとしたギターのなんとも言えず、キマらないこと・・・癖になる脱力感。
バキッ!としたハード・ロックが好きな方には「なんじゃこりゃ~」かもしれませんが、ブルージーなB級サイケ・ハードのファンには是非ともおすすめの一枚です。
英国出身ブルース・ロック・グループ70年発表、唯一作。メンバーであったポール・コゾフとサイモン・カークがFREE結成の為、脱退。バンドを再構成してDECCAからリリースされたのが本作です。タメを効かせた骨太のリズム隊が生み出すウネリに乗って、時に引きずるような重低音のリフを刻み付け、時に縦横無尽にむせび泣く2本のギター。閉塞感が迫りくるミドルテンポ中心のアンサンブルはFREEを彷彿させる部分もありながら、より強烈なアンダー・グラウンド臭を放っています。
JASON CRESTのTerry “Nobby” ClarkやKILLING FLOORの Mick Clarkeによってロンドンで結成されたハード・グループ。71年にアメリカで発売された唯一作。ツイン・リード・ギター体制でブルージー&スリリングなギターが左右チャンネルを暴れ回り、ヴォーカルが絞り出すようにシャウトを炸裂!引きずるようなヘヴィなリズムも文句なしの格好良さ。ZEPPELIN級のハード&ソリッドなサウンドが圧巻の名作。
74年にリリースされた彼等のデビュー作で、ブルースからの影響が強く感じられるブリティッシュ・ハード・ロック。Ray Smithのツボを押さえたギター・ワークと巨漢ヴォーカリストNicky Mooreの貫禄すら感じられるソウルフルなヴォーカルは必聴。1曲目がとにかくカッコ良くて、冒頭のハイハット一発で悶絶。タメとキレ味抜群のリズム隊はかなり良い感じ。「イェイ」の一声で全部持っていく存在感抜群のヴォーカル、空気読まずに弾きまくるギターも最高。フリーに比肩するアンサンブルで聴き手を飲み込む好グループです。
ヘヴィ・ブルース・ロック・バンド、BLACK CAT BONESを母体として結成されたグループ。本作はDECCAから71年にリリースされた唯一のアルバム。BLACK CAT BONES譲りのヘヴィ&ブルージーな演奏にピーター・フレンチの熱気溢れるヴォーカルが絡む骨太なブリティッシュ・ハード・ロック。
69年にオハイオで結成された4人組サイケ&ブルース・ハード・ロック・バンド。71年にリリースされた2ndアルバム。クリームと初期フリートウッド・マックを行ったり来たりするような8分を超えるオープニング・ナンバーから本格派ぷんぷん。低重心で手数多く叩きまくるドラム、ハードエッジな中にも憂いがたっぷりなアルペジオやリフ、くすんだトーンで早弾くハモンド・オルガン、そして、クリーム直系のメロディ・ライン。リズム・チェンジし、ブルース・ロックに展開した後のセクシーなトーンのリード・ギターはまるでピーター・グリーンばりの素晴らしさで特筆です。マイナーながらR&B〜サイケ〜ブルース・ロックの流れを汲み、ハード・ロックへと突入したサウンドは、クリームやスプーキー・トゥースやプロコル・ハルムのファンはたまらないでしょう。これは名作です。
なお、英ブルー・ホライゾン・レーベルからもオリジナルとは異なるジャケでリリースされており、本CDはブルー・ホライゾン版のジャケが採用されています
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