2018年8月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
アルティ・エ・メスティエリやアレア、イル・ヴォーロあたりが代表格とされるイタリアン・ジャズ・ロック・シーンですが、
少し奥に分け入ると無名ながらもハイレベルなサウンドを聴かせるグループがゴロゴロ存在しているんです。
そんな猛者揃いのマイナー・イタリアン・ジャズ・ロックより厳選してご紹介してまいりましょう☆
ローマ出身のグループが74年に残した唯一のアルバムが本作。
『Third』あたりのソフツに仄かな民族音テイストを纏わせたような、渋くも躍動感あるジャズ・ロックが実にカッコ良し。
英ジャズ・ロック譲りの職人気質とラテン・ジャズのような奔放さが合わさったこのサウンド、他じゃなかなか聴けません。
こちらは比較的知られたバンドですね。
ツイン・キーボードの強みを生かし、クラヴィネット、エレピ、アナログシンセ、ハープシコード、ストリングスkeyなどをふんだんに散りばめたテクニカルなジャズ・ロックがお見事です。
タイトにビシバシ決まるリズムもカッコいい、隠れたユーロ・ジャズ・ロックの傑作!
イタリアのソフト・マシーンとも言えちゃいそうな知性派ジャズ・ロックを聴かせた73年作で知られる名バンド。
その全活動が明らかになる61曲を収録した、たまらんBOXがリリースしました!
ずばりアヴァン・ジャズ・ロック・ファンは必携ですよ~☆
後期PFMへの参加やLE ORMEのプロデューサーとしても知られるキーボーディストと言えば?
PFMやPERIGEOのメンバーらをゲストに迎え、キーボード、サックス、ヴァイオリンがスリリングなフレーズを応酬させるアグレッシヴなジャズ・ロックを繰り広げます。
名盤!
ソフト・マシーン『4th』収録の悶絶オープニング・ナンバー「Teeth」が好き? でしたら、このマイナーなイタリアン・ジャズ・ロック・グループ、気に入ってくれると思います☆
地中海の風に晒されたソフト・マシーンって感じ?
サックス、フルート、ピアノ、ギターらが時にエネルギッシュに時にリリカルにフレーズを紡ぎ、フリー・ジャズ色も加味しながら進行する演奏は、かなりのカッコ良さ!
地中海風のエキゾチズム香るメロディアスなパート、熱く畳み掛けるイタリアン・ロック然としたパートを行き来しながら紡いでいくダイナミックなジャズ・ロックは、前作から6年を経ても相変わらず魅力的。
哀愁あるジャケも良いなぁ。
78年にシングル盤のみをリリースした幻のイタリアン・ロック・グループ、HORUS。
そのシングル2曲に当時の未発表曲4曲を追加収録した編集盤なのですが、フリオ・キリコ・タイプの手数多いドラム、スリリングでテクニカルなギターな演奏はかなりのハイレベル。
フル・アルバムを作っていれば名作として語られていただろうなぁ。
最後は、73年に唯一作を残した伊プログレの隠れ名グループCAMPO DI MARTEが、その同年に変名でリリースした一枚!
ただでさえマイナーなCAMPO DI MARTEの変名バンドということでほぼ無名ですが、切れ味抜群のテクニカルなリズム・セクションと艶のあるサックスが印象的な絶品ジャズ・ロック。
ワルツ調のクールなジャズ・ナンバーから、熱いジャズ・ファンク・チューンまで、かなり完成度の高い楽曲が並んでいて驚き!
気になる作品が見つかれば幸いです♪
イタリアのグループ、81年作。手数多くシャープなドラム、時にリードも取るアグレッシヴなベース、軽快かつ流麗なインタープレイからグルーヴ感溢れるバッキングまで印象的なエレピ&ピアノ、グイグイと引っ張る力強いサックスによるジャズ/フュージョン・ロック。変拍子のキレの良さなど、テクニック抜群。4thあたりのSOFT MACHINEやBRAND Xなどの英ジャズ・ロックをベースに、地中海のヌケの良さを加えたサウンドは、かなりレベル高いです。クロスオーバー寄りのジャズ・ロックが好みの方は必聴のグループ。おすすめです。
イタリアはローマ出身、サックス/フルート奏者を含む5人組ジャズ・ロック・バンドが74年に残した唯一の作品。『Third』〜『Fifth』あたりのSOFT MACHINEに、パーカッションによる民族音楽テイストを纏わせたような、渋くも躍動感あるジャズ・ロックが個性的です。サックスとピアノによる即興風の緊張感ある掛け合いが、不意にパーカスを伴って陽気に舞い上がる展開が面白く、英ジャズ・ロック譲りの職人気質とラテン・ジャズのような奔放さが代わるがわる現れるスタイルは他ではなかなか聴けません。華麗でメロディアスなテーマが印象的なM1、スピーディなアンサンブルに乗ってヴァイオリンがスリリングに弾きまくるパートを持つM4などは、ARTI E MESTIERIも彷彿。『Third』期SOFT MACHINE好きの方には是非聴いてみて欲しいです!
73年結成、メンバーの顔に時計がコラージュされたジャケットでもお馴染みのイタリアン・アヴァン・ジャズ・ロック・バンドが残したほとんどの音源が収録された4CDボックスセット!73年1st『DEDALUS』、74年2nd『MATERIALE PER TRE ESECUTORI E NASTRO MAGNETICO』、99年にリリースされた75-76年録音の3rd用音源集『PEZZI 75-76』、そして自主レーベルからリリースされた97年作『PIA VISIONE』の4作品を収録。さらに各CDに73-74年・75年・94年・2015年の未発表音源も多数収録されています。謎めいた魅力を放つ知性派バンドDEDALUSのほぼ全活動が明らかになる全61曲!
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