2011年10月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは、カケレコ・スタッフの柴田です。
皆さん、連休はエンジョイしましたか?
大体、晴れていたようですね。(←適当ですみません)
連休は実家に帰ってリフレッシュ、そして出社した私を待っていたのが
健康診断の結果(要:精密検査)!!
ドロドロ血みたいです。
偶然、通りかかった本日入荷の『KINKY FRIEDMAN/KINKY FRIEDMAN』(ディランのローリング・サンダー・レビューで名を馳せたカントリー系S.S.W.の74年作)の裏ジャケが気持ちを代弁してくれたところで始めますか。
さて本日、中古CD408枚入荷しました!
その中からイチオシをピックアップ!
今日はレアな70年代ジャーマン・ハード作品が揃って入荷していますので、
そちらをご紹介。
DEEP PURPLE、URIAH HEEPを始めとする英国のグループに強い影響を受けて、誕生したジャーマン・ハード・ロック・シーン。ドローンとした暗いサウンドと、サイケ、プログレなどを混ぜあわせたごった煮サウンドが特徴です。楽器ではオルガン、ファズ・ギターが多く使われるのもポイント。代表的なグループとしてはクラシカルなオルガン・サウンドからソウルを取り入れたファンキー・ロックへと移行したFRUMPY~ATLANTIS、ハード・ロック~プログレ~ポップ・ロックとスタイルを次々に変えて生き残ったLUCIFER’S FRIENDS、プログレッシヴなオルガン・ロックのBIRTH CONTROLなどが挙げられますが、最も有名なグループと言えば、やはりSCORPIONSでしょう。後に世界的なロック・バンドとなる彼らが濃厚なドイツ臭を放っていたデビュー作より「LONESOME CROW」をどうぞ。
『SCORPIONS/LONESOME CROW』1972年
疾走感抜群且つエネルギッシュな『BLACKOUTS』を作るSCORPIONSとは思えないシリアスさ。LED ZEPPELIN、URIAH HEEPなどの影響を見事に消化しており、英国アンダーグラウンド好きなら放っとかないサウンドですよね。
そんなSCORPIONSのデビュー盤と同時期の70年代前半に活躍していたアンダーグラウンドなジャーマン・ハード。2000年初頭、それら個性的な作品群をCD再発していたのがSECOND BATTLEというレーベル。その中の一枚からVIRUSの1stより、タイトル・トラック「REVELATION」をどうぞ。
原始的なパーカッション。ジョン・ロードを思わせる、もっと言えば「LAZY」の如く走るオルガン。メロディアスな旋律を奏でるギター。ダーク且つドラマティックなアンサンブルに惹きこまれます。後半部において、ケレン味たっぷりのオカルトな旋律から「PAINT IT BLACK」が挿入される流れは見事。
アンダーグラウンド・ジャーマン・ハード軍団、2曲目はNIGHT SUNの唯一作よりスピード感溢れるヘヴィ・ナンバー「PLASTIC SHOTGUN」!
BUDGIEの如くパワフルな高速リフとジミ・ヘン調ファズ・ギターを使い分けるギター。力の限り、シャウトするハイトーン・ヴォーカル。正統派ハード・ロック・スタイルですね。また、コンパクト且つタイトなドラムはRUSHを彷彿とさせます。非常にかっこいいです!
ジャーマン・ハード軍団のラストはスコットランド出身のメンバーを含むブルース・ロック・バンド、LIGHT OF DARKNESS。唯一のアルバムより「SOUL FRANSISCO」をどうぞ。
ハーモニカを交えたブルース・ロック。良く聴くとかなり黒いサウンドなのですが、ダミ声のヴォーカルとおどろおどろしいキーボードがオカルトな雰囲気を醸し出しています。まるでCRAZY WORLD OF AUTHUR BROWNのようですね。
まだまだ紹介しきれなかったグループもありますが、本日はここまで。
また明日お会いしましょう。
SECOND BATTLEより再発されたアンダーグラウンド・ジャーマン・ハードの在庫はこちら!
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