2020年6月8日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ青山です。
今日はモータウンのサブ・レーベルRARE EARTH RECORDSをピックアップいたします。
ロックが若者のカルチャーとして爆発的に広がっていった1960年代後半。ポップ・ミュージックのヒットを多く生み出していたモータウンも、拡大していくロック市場参入を試み、新たに設立したレーベルRARE EARTH RECORDSから白人ロック・バンドの作品をリリースしました。
一番の大きなヒットは、レーベルと同名のバンド、デトロイトで活動していたブルー・アイド・ソウル・バンド、RARE EARTHによる「Get Ready」。今なおクラシック・ディスコ・ソングとして知られています。
名前が一緒と言ってもバンド名の方が先。まだレーベル名が決まっていなかった時にバンド・メンバーが冗談で「RARE EARTHはどう?」と言ったことからそのままつけられたそうです。何事も言ってみるものですね!
不慣れな分野だったためか、その後は大きなヒットは出せずに70年中頃にレーベルは終わってしまいますが、60年代後半~70年代にリリースされた作品は、ソフト・ロック、アート・ロック、またソウル・フレイヴァー感じるファンク・ロックだったりと、ジャンルの融合や機材の変化によって表現方法が拡大していくロック・シーンを感じることが出来ます。
それでは、さっそくRARE EARTH RECORDSの作品をご紹介してまいります。
まずはレーベル名になったデトロイト出身、ブルー・アイド・ソウル・バンド、69年作。「Get Ready」!
オランダのサイケ・ポップ・グループが、米RARE EARTHよりリリースしたベスト・アルバム。
1曲目「Marian」から流麗なストリングスに乗ってヴォーカルが伸びやかに歌う名曲で、サイケ・ポップ/ソフト・ロック・ファンなら早くも心を奪われること間違いなし!
米ミシガン州のサイケデリック・ロック・バンド、71年作。
タメの効いたリズム・セクションにファンキーなギター、ルーズなボーカルが繰り広げるそのサウンドは、アーシーで心地よいグルーヴ感にあふれています。
アメリカのブルース・ロック/スワンプ・ロック・バンド、71年唯一作。
タイトなリズム隊、ヌケの良いアコギのストローク、無骨なエレキのバッキング、男らしいヴォーカルと憂いたっぷりのメロディ&ハーモニー。
哀愁がそこかしこから溢れ出でてきて、ぐっと来てしまいます。
マイアミ大学の学生たちによって結成されたブラス・ロック/ジャズ・ロック・バンド、71年唯一作。
ホーンが心地よく効いた、粘っこくグルーヴィーなサウンドを展開しています。
のちに『地獄のライダー』をヒットさせ、『ロッキー・ホラー・ショー』等に出演する俳優となるミートローフもこのレーベルからリリースしているんですね~。ミュージカル仕込みのデラニー&ボニー!?といった感じのドラマチックなストーニーのボーカルと、貫禄たっぷり「肉厚」なミートローフの踊れるグルーヴィーなスワンプロック、71年唯一作!
モータウンがあるデトロイト出身のオルガン・ロック・グループの71年1st。初期ストーンズでお馴染みのアンドリュー・オールダムのプロデュースです。ジャケットの雰囲気とは違い、叙情味溢れるメロディにのるオルガンやピアノ、ソウルフル&メロウなヴォーカルとコーラスが美しい極上のオルガン・ロック!
SPOOKY TOOTHのGary Wrightがプロデュースを務めたデトロイト産ロック・グループ、72年唯一作。
PROCOL HARUMにも通じる英国的な繊細さも湛えつつ、それでいて本場アメリカのノリの良さや爽やかさもたっぷりと感じさせるサウンドはまさに英米いいとこ取り。
英米スワンプ好きやSPOOKY TOOTH好きには是非オススメしたいグルーヴィー&ソウルフルな名品です。
英国人メンバーによるブルース・ロック/スワンプ・ロック・バンド、RARE EARTHレーベルより米国盤もリリースされた71年の唯一作。タイトなリズム隊、ヌケの良いアコギのストローク、無骨なエレキのバッキング、男らしいヴォーカルと憂いたっぷりのメロディ&ハーモニー。このオープニング・ナンバー、CCRが好きなら間違いなくたまらないでしょう!その他の曲も、バーズを彷彿させる12弦ギターのアルペジオが泣けるフォーク・ロックから、ファズ・ギターが炸裂するブルース・ロックまで魅力的。ジャケ裏に写る硬派なごついルックスの通り、哀愁がそこかしこから溢れ出るグッとくる好盤です。
のちに『地獄のライダー』をヒットさせ、『ロッキー・ホラー・ショー』等に出演する俳優となるミートローフと、ボブ・シーガーやエリック・クラプトンのサポートメンバーとしてその歌声を披露するストーニー・マーフィーのデュオ、1971年唯一作。70年代初頭、ブロードウェイミュージカル「ヘアー」のキャストだった2人。ドラマチックに、パワフルに、時にセンチメンタルに歌う表情豊かなストーニーのボーカルが圧巻で、ミートローフの「肉厚」なボーカルとも相性ばっちり。モータウンのエンジニア、RUSS TERRANAによるプロデュースによりアルバム全体に華やかなグルーヴ感が漂っています。デラニー&ボニーの1STをオマージュしたかのようなジャケといい、ファンキーなスワンプロックを聴かせてくれます!
ご紹介したようなオールタイムのプログレや60s/70sロックのCDで聴かなくなったものはございませんか? 査定の正確さ・高額買取で評価いただいているカケレコの中古CD買取、是非一度お試しください!買取詳細&買取査定額の一例はコチラ↓
http://kakereco.com/about_assess.php
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!