2016年8月18日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊
毎回、中古棚よりコレは!という名盤をピックアップしてご紹介するこのコーナー「カケレコ中古棚探検隊」。
リオオリンピックもいよいよ終盤となりましたが、種々の問題が囁かれたものの、蓋を開けてみればさすがの盛り上がりを見せていますよね。
というわけで、今回は中古在庫よりオリンピック開催国ブラジルのミュージシャンたちをピックアップしてまいりましょう!
オリンピックの開催地リオデジャネイロ州出身の大物と言えばやっぱりセルジオ・メンデス。英語詞なのと米ソフト・ロック調が取り入れられている部分はあるものの、ボサノヴァを下地とするこのオシャレなグルーヴ感覚はやはりブラジルならではですね。ひたすら心地よい音楽です。
こちらもブラジルのみならず世界的に支持を受けるブラジルの名ミュージシャン。セルフタイトル作が幾つかあるのでややこしいですが、こちらは86年のアルバムです。NY録音されたアコギ弾き語りスタイルの曲集となっており、南米らしい柔らかな陰影がかかったメロディと素朴で温かみのある歌声が大変素敵。うららかな休日の昼下がりにジャストフィット間違いなし。
ミナス音楽とも呼ばれるミナス・ジェライス州出身ミュージシャンらによる音楽一派が輩出した天才ミュージシャンがトニーニョ・オルタ。パット・メセニーと共演するほどの腕前のギタリストでもあり、瑞々しい歌声とジャズの素養を生かした流麗で技巧的なギタープレイが冴えます。
マイルスとの共演でも知られる、プログレ・ファンからも人気の高いジャズ・ミュージシャン/フリー・インプロヴァイザーですね。曲によってはやや難解な側面もあるものの、本作は多重録音曲を中心としたイマジネーション豊かなサウンドが広がる傑作。この曲、アマゾン奥地を思わせる野生の香り漂うようなサウンドが楽しいですね~。
ブラジル出身、才能に溢れ作品が高い評価を受けながらも若くして病死してしまったシンフォ系SSWによる82年作。アコギ、ピアノ、フルート、チェロなどが紡ぐ壊れそうな繊細さを持つアンサンブルは、アルゼンチン・ロックにも通じるものがあります。これだけの才能、もっと作品を残して欲しかったものです…。
ブリティッシュナイズドされたストレート&キャッチーなハード・ロック・バンドもいますよ!フックに富んだメロディとハイ・トーンのグッとくるヴォーカル、そこに彩を添えるハーモニーもたまりませんね。ただポルトガル語ヴォーカルだからか、やはりブラジル産だなぁと感じさせる陽気さがあって、そこもまたGOODなのです。
雰囲気抜群なジャケが印象的なブラジル出身シンガーによる72年作。熱気あるアフロなグルーヴに乗ってボサノヴァ調の涼しげなヴォーカルが飛び出してくるサウンドはなかなかの気持ちよさ。あまり詳しくはないんですが、これぞレアグルーヴ!というサウンドではないでしょうか。
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