2015年2月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
プログレ新鋭グループによる新譜に往年のニッチ&ディープ盤のリイシュー盤に、注目の作品が続々と入荷しております。
その中から、特にカケレコメンドな作品をピックアップしてご紹介いたしましょう。
まず1枚目は、デビュー作がカケレコ月間ベストセラーとなったスペインの新鋭による待望の2ndアルバム!
クラシカルな素養を感じさせるピアノをはじめ、ギターもリズム隊もテクニック抜群だし、それ以上に、アレンジセンスが並大抵ではないし、メロディアスなパートは、びっくりするほどの格調高さでメロディ・センスも抜群だし、コーラスも巧みだし、いやはや恐るべしなグループ。
クイーンからディープ・パープル、果てはLAメタルやビック・バンドまでを素材に稀代の諧謔精神で「プログレ」に仕立てあげるスペインの新鋭による、1stに続き、いやはや恐るべしな奇天烈プログレとなった2014年作2nd!
ベテランとは思えない微笑ましくも尖ったジャケのイメージ通りの音の切れ味!
ドライヴ感たっぷりの古楽諧謔プログレここにあり!
中世/古楽的ロックを追求するデュオ「VITAL DUO」でも活躍する双子のPayssan兄弟Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心に80年代から活躍するフランスのプログレ・バンドによる、09年作から6年ぶりの2015年作で2枚組の大作。
「陰」と「陽」、「静」と「動」がめくるめく、洗練されていない詰め込み気味のサウンドはまるで70年代イタリアン・ロックの発掘盤!
バンコやレ・オルメやイルバレから影響を受けた新鋭による愛すべき15年作2nd!
Key兼VoのEmanuele Tarasconiを中心に2010年に結成され、12年に自主制作したEPがあのFabio Zuffantiの目に留まり、彼のプロデュースで2013年にデビューしたイタリアン・プログレ新鋭バンド。
ムゼオ・ローゼンバッハなどヘヴィ・シンフォやレ・オルメなどキーボード・プログレのファンは心躍りまくりのサウンドで冒頭から畳み掛け、聴き手を圧倒!
ヴィンテージスタイルの新鋭として屈指と言えるグループに成長した2015年の傑作2nd!
まるでカンタベリーの名バンドGILGAMESHのキラメキと精緻さをシンフォニック・ロックに仕立て直したような感じ!
北欧ISILDURS BANEに通じる映像喚起的なリリシズムや幻想性もあるし、これ本当にアメリカの新鋭!?
ジェントル・ジャイアントやジェネシスのDNAを継いだ米プログレ新鋭バンドMETAPHORのギタリストによる2014年作ソロ。
METAPHORのバンドメンバーの他、なんとあの元ANGLAGARDのドラマーMattias Olssonがゲスト参加。
カンタベリー・ミュージックのDNAを継いだフランスの新鋭グループ、2015年デビュー作。
ナショナル・ヘルスやクリムゾンからの影響をベースに、フランスらしいエレガントな感性でまとめあげたサウンドはかなりの完成度!
WHITE WILLOWのギタリスト、YUGENのKey奏者の他、MINIMUM VITALやSTORMY SIXのメンバーも参加。
70年代的なサウンド・プロダクションも印象的だし、ずばりユーロ・アヴァン・プログレの傑作!
ここからは、注目のリイシュー盤をピックアップ!
ポップフィーリング溢れる楽曲の中で轟々とメロトロンを鳴らす英ロックの名作が新規リイシュー!
オリジナル・マスター・テープからの2015年デジタル・リマスターで、シングル・バージョンや別バージョンや未発表曲など6曲を収録したボーナスDISC付き2枚組!
JUDAS JUMPやBOXERとも関連する面々によるグループというだけあって、アーシーなだけでなく、ひねりもあって、それがまたいい塩梅で、こりゃ英ロック・ファン必聴!
MANの中心メンバーで、HELP YOURSELFにも一時参加したミュージシャンと言えば?なんて言っても知らないよね~。
ニッチ・ポップ・ファンにんまりな佳曲がずらりで、ギターも歌も味があってグッときちゃうスルメ名盤なんだけどな~。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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後にTHE SPIDERS FROM MARSに参加することとなるDave Blockが在籍したグループであり、非常にポピュラリティーのある楽曲とプログレッシブな感性を絶妙に同居させた稀有の音楽性で名盤を作り上げたイギリスのプログレッシブ・ポップ・ロックグループの75年作。その音楽的な骨格はプログレッシブ・ロック版THE BEATLESなどと言われる通りキャッチーなポップ・ロック・サウンドですが、プログレッシブ・ロックとしての旨みはDave Blockのワイルドなギター、そしてキーボードのJohn Cookによるオルガン、メロトロンの洪水にあると言えるでしょう。適度に英国然とした湿り気と叙情を帯びている点も魅力的であり、プログレッシブとポップという相容れにくい要素の融合を果たした名盤です。
オリジナル・マスター・テープからの2015年デジタル・リマスター。シングル・バージョンや別バージョンや未発表曲など6曲を収録したボーナスDISC付きの2枚組
カンタベリー・ミュージックのDNAを継いだフランスの新鋭グループ、2015年デビュー作。エレピやピアノによるミニマルなフレーズがタペストリーのように折り重なったまるでナショナル・ヘルスのようなパート、ビル・ブラッフォードばりに疾走するビートとテンションみなぎる凶暴なリズム・ギターによるクリムゾンを彷彿させるパート、そして、精緻に紡がれるピアノやエレピの中をヴァイオリンが艶やかに舞う室内楽的なパートなどがめくるめく10分を超えるオープニング・ナンバーから圧倒的な演奏力とイマジネーションに驚きます。メロトロンも全編で幽幻に鳴り響いていて特筆。ナショナル・ヘルスやクリムゾンからの影響をベースに、フランスらしいエレガントな感性でまとめあげたサウンドはかなりの完成度と言えます。WHITE WILLOWのギタリスト、YUGENのKey奏者の他、MINIMUM VITALやSTORMY SIXのメンバーも参加。70年代的なサウンド・プロダクションも印象的。ユーロ・アヴァン・プログレの傑作です。
中世/古楽的ロックを追求するデュオ「VITAL DUO」でも活躍する双子のPayssan兄弟Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心に80年代から活躍するフランスのプログレ・バンド。09年作から6年ぶりの2015年作で2枚組の大作。中世トラッドや古楽、地中海音楽や南欧トラッドミュージックを織り交ぜながら、イエスやグリフォンやマイク・オールドフィールドからの影響を感じさせるサウンドは80年代のデビュー時から変わらず魅力的。オープニング・ナンバーからエネルギッシュで、性急に畳み掛けるリズム隊や前につんのめるようなシャープなエレキ・ギターによるドライヴ感とともに、古楽器が圧倒的なテクニックで格調高くも軽やかに鳴らされます。全体をシンフォニックにまとめあげるヴィンテージなキーボードもいい感じ。ベテランとは思えない、微笑ましくも尖った諧謔センスたっぷりのジャケのイメージ通りに切れ味バツグンな音楽センスがみなぎるさすがの快作。これは名作です!
Key兼VoのEmanuele Tarasconiを中心に2010年に結成され、12年に自主制作したEPがあのFabio Zuffantiの目に留まり、彼のプロデュースで2013年にデビューしたイタリアン・プログレ新鋭バンド。2015年作の2nd。バロック建築が目に浮かぶようなクラシカルなピアノ、そして、荘厳に鳴り響くハモンド・オルガンやウネリを上げるムーグ・シンセや叙情が溢れるメロトロンなどヴィンテージ・キーボード。タメの効いたファズ・ギターや唐突な変拍子で前のめりなダイナミズムとキレを生むリズム隊など、60年代末のサイケからハード・ロックの移行期に充満していた空気感までも受け継いだような引きずるようなヘヴィネスもあり、ムゼオ・ローゼンバッハなどヘヴィ・シンフォやレ・オルメなどキーボード・プログレのファンは心躍りまくりのサウンドで冒頭から畳み掛け、聴き手を圧倒します。陽光が差し込んだようにリリシズム溢れるパートも巧みに配され、ちょっと線の細い男性ヴォーカルが、70年代の発掘シンフォ・アイテムのような雰囲気も醸していてたまらないし、フルートやストリングスのメランコリックな調べも絶品。70年代オマージュの新鋭ではLA MASCHERA DI CERAが筆頭格ですが、それにも肩を並べると言って過言ではない傑作!
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