2014年11月10日 | カテゴリー:ユーロ・ロック周遊日記
タグ: プログレ
フランス印象派サイケ・ポップ!?
ドイツとスイスとの国境近くにあるフランス東部にある町モンベリアルにて、AlainとTonyの CARBONARE兄弟を中心に、平均年齢20歳にも満たないミュージシャン4人で1970年に結成されたグループ。72年の唯一作。
ビートルズなど英ビート・ポップ・バンドのほか、ジョニー・アリディなどフランスのロック・シンガー、米西海岸のサイケデリック・ロック・ムーヴメント下のバンドや、バッハ/ベートーヴェン/ドビュッシーなどクラシックの影響の元でサウンドが練られたようで、なるほど、シド・バレット期のピンク・フロイドをアンニュイにして、バロック調のオルガンを入れ、英アンダーグラウンド・サイケのジュライのようなローファイ感もまぶしたような、そんな印象派サイケ・ポップと言えるような、もやに包まれたサウンドが印象的です。
ファルセットを中心としたナイーヴなフランス語によるヴォーカルと幻想性たっぷりな多声コーラスも素晴らしい。
ベースがゴリゴリと走るハードな曲は、英クレシダやグレイシャスあたりも頭に浮かびます。
彼らの出身地モンベリアルと言えば、神聖ローマ帝国時代の領邦国家「モンベリアル伯領」が置かれていましたが、伯領時代の面影が残るような、そんな気品と優美さに包まれた愛らしい名品です。
メンバーのAlain Carbonareは後にWURTEMBERGを結成しアルバムを残すとともに、ヴァイオリンなど楽器のルシアーとしても活躍します。
なお、WURTEMBERGというバンド名は、この伯領を当時収めていた「ヴュルテンベルク家」から由来しているようです。
ドイツとスイスとの国境近くにあるフランス東部にある町モンベリアルにて1970年に結成されたグループ。72年の唯一作。ビートルズなど英ビート・ポップのほか、米西海岸のサイケデリック・ロック・ムーヴメントや、バッハ/ベートーヴェン/ドビュッシーなどクラシックの影響の元でサウンドが練られたようで、なるほど、シド・バレット期のピンク・フロイドをアンニュイにして、バロック調のオルガンを入れ、英アンダーグラウンド・サイケのジュライのようなローファイ感もまぶしたような、そんな印象派サイケ・ポップと言えるような、もやに包まれたサウンドが印象的です。ファルセットを中心としたナイーヴなフランス語によるヴォーカルと幻想性たっぷりな多声コーラスも素晴らしい。ベースがゴリゴリと走るハードな曲は、英クレシダやグレイシャスあたりも頭に浮かびます。フランスの片田舎らしい、神聖ローマ帝国の伯領時代の面影が残るような、気品と優美さに包まれた愛らしい名品です。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!