2013年12月11日 | カテゴリー:ユーロ・ロック周遊日記,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。
本日は、ISLANDやCIRCUSらと並び、スイス・プログレ・シーンの代表的バンドであるDRAGONFLYの81年唯一作『DRAGONFLY』をピックアップいたしましょう。
DRAGONFLYは、ギタリストのMarcel EgeとキーボードのMarkus Husiを中心として、チューリッヒ近郊で70年代中頃より活動を開始した5人組シンフォニック・ロック・グループ。81年に本作をリリースし83年には解散してしまいますが、その唯一作がYESの流れを汲むシンフォニック・ロックとして、かなりハイレベルな逸品なのです。
躍動感いっぱいの演奏とキャッチーなメロディラインが絶妙に組み合わさった必殺のオープニングをお聴きください♪
『サード』もしくは『究極』の頃のYESをハードロック寄りにしたような、ドライヴ感溢れるアンサンブルが素晴らしいですよね。
太い音色でワイルドに鳴るギター、スペイシーなシンセ、バタつくドラム、スクワイアタイプのアグレッシヴなベースなど、ベースを除けば各楽器は必ずしもYES的ではないのですが、これらが一斉にアンサンブルを紡ぎ始めるとYESの思わせる飛翔感が生まれてくるのが何ともたまりません。
キレのあるヴォーカルも、ファンタジックさとハードなエッジを併せ持つ演奏に絶妙にマッチ。
グループ名そのままのジャケには若干ギョッとしますが、ユーロ圏のYESフォロワー・バンドとしては、突出した完成度を持つ作品ですね。
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