2023年11月9日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
カケレコは実店舗を持たない通販のお店ですが、もちろん商品管理用の大きな棚があります。
そんな棚の中から、カケレコ・スタッフが気まぐれにオススメのアルバムをご紹介する「カケレコ中古棚ナビ」。
ちょうど2ヶ月前、今年9月に入荷した中古盤をカケレコ・スタッフと一緒に覗いてみましょう!
1枚目は、2008年にデビューしたイタリアン・ヘヴィー・シンフォニック・ロックの新鋭による3作目!
ゲストで、VAN DER GRAAF GENERATORのDavid Jacksonが参加しています。
2枚目は、あまり見かけない希少CDです!
イタリアン・ヘヴィー・シンフォニック・ロックの象徴的な存在のひとつ、MUSEO ROSENBACHの未発表作品集。
イタリアン・ロック・ファンならばマスト・アイテムでしょう。
3枚目は、フランスのWLUDによる79年のセカンド・アルバム『SECOND』。
ストリングス・キーボードを活用しつつ、フランスらしい色艶のあるシンフォニック・ロックを披露しています。
4枚目は、チェコ・スロバキアを代表するシンフォニック・ロック・グループ、PROGRES 2の傑作です。
東欧らしいコシの強いサウンドは、SYNKOPYやMODRY EFEKTらと並んで必聴ですね!
2枚組、21年デジタル・リマスター盤。
5枚目は、ノルウェーの新鋭プログレ・バンド、LAUGHING STOCKの作品。
PINK FLOYDのファンは要注目の内容となっています!
WHITE WILLOWでの活動が知られるJacob Holm-Lupoがゲスト参加しています。
6枚目は、アルゼンチンのESPIRITUによる82年作。
南米らしいサウンドはもちろん、歌心豊かなメロディーのセンスが素晴らしいですね。
7枚目と8枚目は、オーストリアの新鋭シンフォニック・ロック・バンド、BLANK MANUSKRIPTを取り上げます。
まずは2019年作の『KRASNA HORA』です。
オーストリアの新鋭シンフォニック・ロック・バンド、BLANK MANUSKRIPT。
2枚目は2020年作『HIMMELFAHRT』です。
このアルバムには、スウェーデンのDICEの傑作『黙示録の四人の御使い達』収録曲のカバーが収められています。
9枚目は、イギリスのCAPABILITY BROWNのデビュー・アルバムです。
ヒプノシスのアートワークによるセカンド・アルバム『Voice』が有名ですが、デビュー・アルバムもブリティッシュ・ロック・リスナー必聴です。
旧チェコ・スロヴァキアのプログレ・バンド、82年発表の2nd。前作に比べ、よりタイトで力強くなったリズム隊を筆頭に、ギター、キーボードともにシャープでエッジの立ったアンサンブルを聴かせるようになった印象を受けます。とは言え、シンセが奏でるスぺイシーでダークな色調のサウンドは健在で、バンドの持ち味は少しも失われていないのが嬉しいところ。演奏にメリハリが加わり、レベルアップしたドラマティックな演出力の高さに胸を打たれます。チェコ語による哀愁たっぷりのヴォーカルも聴きどころです。前作とともに、東欧プログレ独特のダークな色調と陰影に富んだメランコリックさが堪能できる名作です。
17年結成、3人のマルチ・プレイヤーによるノルウェー出身プログレ・グループの21年作。タイトルに冠された少年Zeroをめぐるストーリーを描いたコンセプト・アルバム。『狂気』で言えば「Us And Them」や「Brain Damage」あたりのPINK FLOYDのリリカルな音楽性を抽出したような、静謐でゆったりした幻想性が広がるサウンドが印象的。所々で軽快なフォーク・ロック・タッチやメタリックなサウンドを散りばめドラマチックな起伏をつけるセンスも特筆です。マスタリングにWHITE WILLOWで知られるJacob Holm-Lupoが参加。上記した「静」のフロイドがお好き方にはかなりおすすめです。
2008年にデビュー・アルバム『Tales from an Island – Impressions from Rapa Nui』と共に突如オーストリアから登場し話題となったプログレ・バンド、BLANK MANUSKRIPTによる2020年4作目のスタジオ・アルバム。その内容は、同年に世界で猛威を振るったCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)とパンデミックをきっかけとした、生死観を感じさせる重厚なコンセプト作となっています。ダンテの「神曲」などからもヒントを得て制作されているとのことですが、注目したいのはスウェーデンのシンフォニック・ロック・グループ、DICEの92年発掘作『黙示録の四人の御使い達』に収められた「戦い・疾患・貪欲・死」の組曲のうち、「死」のセクションにあたる4つのパートをカバーし、アルバムのオープニングとエンディングに配置している点でしょう。BLANK MANUSKRIPTはDICEをリスペクトし、とても丁寧にカバー曲をプレイしています。また、10分超えの大曲2曲を含むオリジナル曲も高いクオリティーを誇っており、KING CRIMSONをマイルドなバンド・アンサンブルでまとめ上げたような独自性の強いサウンドを提示。すべてのプログレ・ファンにおススメできる内容です!
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