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10/30「新未来派 (Nuovo Futurismo)~現代音楽とロックの今」ライヴレポート

10月30日に東京のGARDEN新木場FACTORYで開催されたプログレ・フェス「新未来派 (Nuovo Futurismo)~現代音楽とロックの今」に行ってまいりました!

副題にもある通り、現代音楽×ロックの先端を行く7組のアーティストが出演。
いずれ劣らぬ素晴らしいパフォーマンスを披露してくれましたよ~!

フェス出演アーティストの紹介動画はコチラ。

試聴 Click!




なお4日18:00より、本フェスの有料配信が開始しております。
本当に素晴らしい内容でしたので、ご興味のある方は是非ご覧いただければと思います!

詳細は下記URLをクリック
https://zaiko.io/event/352162




最初のステージはプラスチック・ドッグス
サックス・フロント、Wギター、ドラムスという変則的な4人組グループです。

リーダーは、吉田達也とのユニットやアシッド・マザーズ・テンプルとの共演などで知られるサックス奏者、小埜涼子さん。

地元の名古屋を拠点に活動しており、バンドとして関東方面に来て演奏するのは今回が初との事でした。

のっけから凄まじい強度のヘヴィ・プログレが炸裂してビックリ。

Wギターなだけに音圧が凄いのは納得なのですが、それに一人で対抗できるノイジーに荒れ狂うサックスの存在感がもうとんでもない!

そのサウンドから真っ先に浮かんだのが、【キング・クリムゾン+「Palepoli」オザンナ】というワード。

MCでしゃべってる感じは何の変哲もない女子なのですが、演奏に入ると途端に恐ろしいほどに重量感あるプレイで主役を張っていて圧巻でした。

変拍子を自在に叩き出すドラムもカッコ良かったし、終盤の激しいギターバトルも盛り上がりましたね~。

すでに2枚のアルバムをリリースしており、サウンドはこんな感じ。
気になった方は是非チェックしてみてください!

試聴 Click!




ステージ転換中には主催の岩本晃一郎さんと、ゲストで「タルカス」のクラシック編曲でお馴染みの作曲家・吉松隆さんが対談。

吉松さんの実績を通じ、現代音楽(クラシック)とロックの関わりの歴史と今後について、とても興味深いお話を聞くことが出来ました。

そしてその流れで登場したのが、吉松さん作曲の「アトム・ハーツ・クラブ組曲」を演奏するためにN響のメンバー14人によって結成されたアトム・ハーツ・クラブ・アンサンブル

「タルカス」冒頭そのままのスリリングなオープニングから持っていかれました。

編成は純クラシックでありながらも確かなロック・スピリットを感じさせてくれる、優雅さと躍動感に満ち満ちたパフォーマンスが実に素晴らしかったです。




次はベテラン高円寺百景が登場。

プログレ・ファンにとっては言わずと知れたグループかもしれません。
鬼才ドラマー吉田達也をリーダーに91年から活動する人気アヴァン・プログレ・バンドですね。

もう彼らを表現するには「和製MAGMA」、これに尽きるのではないでしょうか。
この表現がまったく過剰ではないというのは、彼らの楽曲を聴いたことがある方なら誰もが納得するところでしょう。

猛烈な手数で叩きまくりながら時には異星の言語で歌う吉田達也氏のパフォーマンスはもはや異次元レベル。
そんなドラミングに難なく追従するベースももちろん聴きモノです。

狂乱の渦を生み出すサックス、キーボード、ギター、そしてオペラの素養を生かしたとんでもない声量&声域を誇る女性ヴォーカルという類稀な個性がぶつかり合い、極めてMAGMA的アプローチでありながら決して高円寺百景以外では体験できない強靭にして摩訶不思議な世界観を形成します。

ラストの超速クラシック・メドレーも痛快でした!




この時のステージ転換中にも対談が挟まれ、今度は現N響の指揮者で吉松さんとのコラボレーションでも活躍中の原田慶太楼さんも加わって、クラシックとロックについての熱い談義で盛り上がります。

前編と合わせてわずか30分程度、これ単独でイベントをしてほしいと思うくらいもっと聞いていたい面白さでした。




続いての登場が黒田亜樹&神田佳子

イタリア在住のピアニスト黒田亜樹さんと、パーカッショニスト神田佳子さんのデュオで、ご両人とも普段は現代音楽のフィールドで活躍されています。

黒田さんはかつて「タルカス&展覧会の絵」というアルバムで、ELPの現代音楽アレンジに挑戦、キース・エマーソンから熱い賛辞を受けた経歴の持ち主。

ということで今回のステージでも、「ピアノ協奏曲」「ホーダウン」「展覧会の絵」、そして目玉の「タルカス」とELPナンバーの数々を2人で演奏してくれました!

特に「2人タルカス」は壮絶の一言でしたね~。ピアノ一台にも関わらずあのオルガンの広がりやムーグのうねりが聴こえてくるような躍動感みなぎるプレイを聴かせる黒田さん、そして自身の周囲にぐるりと配された打楽器群を忙しなく動き回りながら演奏する神田さん。

ピアノ+打楽器という編成でも、そのサウンドはまぎれもなく「タルカス」で、圧倒的な光景を前に言葉を失ってしまいました。あれは是非ライヴで体験して欲しいパフォーマンスでしたね。

たびたび笑いが起こるMCも楽しかったなぁ~。




そして5組目は、岩本さんがプロデュースを務める気鋭のシンフォニック・ロック・グループAnna Hardy & The Lunatic Spells

元Mizuki Da FantasiaのピアニストAnna Hardy率いるグループで、2020年には1stアルバムをリリースしています。

持ち前のクラシックの高い素養を生かした劇的で気品高いシンフォニック・ロックは、ライヴでも変わらぬ魅力を放っていました。

ピアノ、オルガン、チャーチ(風)オルガン、シンセ、メロトロンといったキーボード群が贅沢に鳴りまくるパフォーマンスは、何度かライヴに足を運んできましたが、何度体験しても「鮮烈」。

脇を固めるYUKA & CHRONOSHIPでもお馴染みの演奏陣も、主役のピアノ&キーボードを抜群の安定感で支えつつ、ここぞではギターやセカンド・キーボードが前に出てテクニカルかつダイナミックに躍動。
さすがの好演を聴かせてくれていました。

荘厳なシンフォニック・ナンバーの合間にピアノ演奏されたシベリウス「樅の木」も、あまりに可憐で聴き惚れてしまいました。

2月には単独ライヴ、そして2ndアルバムのレコーディングも近く開始されるとの事で、今後の活動にも期待が高まります!




6時間超に及んだフェスのトリを飾ったのが、渋さ知らズオーケストラ

時間が押してのスタートだったこともあり、帰宅する人もちらほら。「すこし寂しいな~」と思いましたが、そんなことはものともせず、コール&レスポンスなどおとなしめの観客を巻き込んで熱~いパフォーマンスをみせてくれました!引き込まれるようにステージの近くへ向かう人もいましたよ。

「渋さ知らズは渋さ知らズしかできません!」という宣言通り、まさに唯一無二、この空間、この瞬間を楽しむステージでした!


長丁場ながらとにかくパフォーマンスの密度の高さが凄くて、時間の流れの早いこと。
まさに日本のプログレ/アヴァン・ロック・シーンの底力を見せつけてくれるフェスでしたね。

第2回もぜひ開催希望です!

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    ストレンジ・デイズの岩本晃市郎氏がプロデュースのほか作詞・作曲・アレンジ等にも全面参加している新鋭で、沖縄出身の若手女性ヴォーカリストMizukiとピアニスト/キーボーディストAnna Hardyを中心とするプログレッシヴ・ロック・グループ、17年のデビュー作に続く18年2ndアルバム。前作も70年代プログレへの憧憬を現代的なサウンドへと融合させた見事な一枚でしたが、本作はKING CRIMSONやPFMといったプログレの先人への思いはそのままに、さらに気高く洗練された世界観を提示する傑作!タイトで重みあるリズム・セクションに支えられ、深いエモーションを秘めた凛と美しいヴォーカルと、全編にわたって切ない哀感を添えるメロトロンの調べが華麗に交差するサウンドは、センチメンタルかつあまりにドラマチック。澄み渡る湖面をイメージさせるような格調高いピアノのプレイにも息を呑みます。2曲目をはじめ随所で聴けるFOCUSに通じる典雅な中世音楽エッセンスも、サウンドのイマジネーションを広げていて見事。ヘヴィでパワフルなパートも多かった前作と比べ、粛々とした抑えた表現を主とする印象ですが、それがかえって深みある叙情性を生んでいて、聴く者の胸を強く揺さぶります。シンフォニックな優美さを纏ったサウンドメイクが全編を貫いており、このプログレッシヴ・ロック・アルバムとしての完成度の高さは素晴らしいものがあります。前作以上の感動を呼び起こす、ジャパニーズ・プログレの新たな名作!

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