2022年3月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
ただいま、ベル・アンティーク 紙ジャケット・シリーズ2月の新作、マンディ・モートン&スプリガンズ『マジック・レディ』が注目を集めています!そこで今回は英国エレクトリック・トラッドの名作を探求してまいりますよ~☆
サンディ・デニーとアシュレー・ハッチングスはいなくなりましたが、リチャード・トンプソンを軸とするあまりに芳醇で躍動感に溢れた演奏が素晴らしすぎる傑作。トラッドらしいピリッとした荘厳さもあって、英国トラッド・フォーク・ロックの魅力が凝縮された一枚ですね!
ジャズやフォークのブレンドから一旦離れ、トラッド音楽に真摯に向き合った70年作4th。B面を占める大曲「Jack Orion」を筆頭に、どこまでも繊細で格調高いエレクトリック・トラッドを鳴らします。
元Fairport Conventionのアシュレー・ハッチングス率いる、英国フォーク・ロックの最高峰バンド、Martin CarthyとPeter Knightを迎えて制作された2nd。71年作。鉄壁のアンサンブルにより築き上げたエレクトリック・トラッド孤高の傑作!
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ジャケットがたいへん印象的な2ndが有名ですが、70年発表の本作1stも劣ることない名作!タイトル・トラックでの叙情的なメロディーと繊細なフィーメール・ヴォーカルは言葉を失う美しさです。
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フィメール・ヴォーカリストMandy Mortonを中心とした英エレクトリック・トラッド・グループによる、サンディ・デニーへの追悼作3rd。哀愁極まるメロディ、むせび泣くフィドル、そして冷気漂うヴォーカル・・・。悲しくも美しいフォーク作品です。
マンディー・モートンのキャリアを包括したボックス・セットもニュー・リリースされましたね。SPRIGUNS OF TOLGUS、SPRIGUNS、ソロ作。DVDには79年ライブ映像が収録♪
元JACK THE LAD、DANDO SHAFTのメンバーらによるバンドってどんだけ激渋メンツ!?TREESファンからCOMUSファンまでにおすすめの英国エレクトリック・トラッド逸品!
このまま活動を続けていれば、フェアポートやペンタングル並の評価を受けていたかもなぁ。英サイケ・フォーク・ロック、女性ヴォーカルと管弦楽アレンジが美しい68年作。
最後は、英フォーク・ファンにも激レコメンドなユーロ・フォークをピックアップ!
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女性ボーカリストSandy DennyとギタリストRichard Thompsonを擁し、トラッド・フォークの最高峰の1つに上げられるイギリスのグループによる70年5th。名盤となった前作「Liege & Lief」をリリースした後、Sandy DennyとAshley Hutchingsが脱退、Dave Peggが加入して男性グループへとシフトした作品ですが、その内容はグループのフロントであったSandy Dennyの脱退を全く感じさせないブリティッシュ・トラッド・フォークの名盤となっており、特にRichard Thompsonのギターをはじめとしたバンドの緊張感溢れるパフォーマンスは、さすが全盛期の彼らならではのものです。
紙ジャケット仕様、01年リマスター、ボーナス・トラック5曲、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
特典帯付(紙ジャケに巻いてあります、若干汚れあり)、解説に小さい折れ・帯中央部分に色褪せあり
70年作の4thアルバム。アコーディオンやリコーダーが印象的な楽曲など、前作までの張り詰めた緊張感はなくなり、暖炉のように暖かみのあるサウンドが印象的。英トラッド・フォークの傑作。ジャッキー・マクシーの独唱による「When I Was In My Prime」は、鳥肌ものの美しさです。
FOTHERINGAYのTrevor LucasやMOGUL THRASHのメンバーが在籍していたバンド、68年の唯一作。BYRDSあたりに通じるタイトなフォーク・ロックをベースに、管弦楽器がゴージャスに彩り、男女ヴォーカルが洗練されたハーモニーを聴かせる。トラッド的な気品や格調高さもまぶしたサウンドはかなり完成度が高いです。残念ながら69年に解散してしまいましたが、活動を続けていれば、FAIRPORT CONVENTIONやPENTANGLE並の評価を受けていたかも、と思ってしまう実力を持つ好グループ。
LINDISFARNEのメンバーらと結成したバンドJACK THE LADのベース/ヴォーカルPhil Murrayや、DANDO SHAFTで活動した古楽器/弦楽器奏者Martin Jenkinsらが参加する英エレクトリック・トラッド・グループ、74年作。アタック感のあるアコギ、テクニカルな音運びのベースやスリリングに吹き鳴らすフルートらが織りなす、疾走感あるアグレッシヴなトラッド・フォークを持ち味とします。そこに乗る、豊かな低音で歌う男性ヴォーカルとかなりハイトーンの女性ヴォーカルによるコンビネーションも絶品。特に女性ヴォーカルは微かにハスキーな声質が神秘性を高めていて素晴らしいです。アコギの強いストロークとややヒステリックに歌う女性Voが緊張を煽るナンバーではCOMUSもチラつく狂気が見え隠れしますが、かと思うと次の曲では賑々しいフィドルが駆ける軽快なトラッドが鳴らされ、緩急自在なスタイルが魅力的です。TREESファンからCOMUSファンまでおすすめのトラッド・フォーク逸品!
オランダ産のエレクトリック・トラッド・バンド、77年唯一作。英フィメール・フォークのファン垂涎と言える澄んだ歌声の凛とした女性ヴォーカル(英詩)がまず特筆もの。アンサンブルも素晴らしく、英フォーク影響下の張り詰めたアンサンブルを軸に、アコースティック・ピアノやフィドルが舞踏音楽のように軽やかに躍動するユーロ的なフレイヴァーも混ぜ込み、英フォークとは違う色彩でサウンドを彩っています。4曲目では、フェンダー・ローズも使って、ジャジーなエッセンスも加えるなどイマジネーションも豊か。スティーライ・スパンなどの英フォークのファンは必聴と言えるユーロ・フォークの名作です。
世界のニッチなロックにフォーカスした膨大なディスク・レビュー、マニアック過ぎる特集、濃密なコラム。質・量ともに過去最大の読み応えとなった「不思議音楽館 ORANGE POWER」第6弾!!
不思議音楽館/不思議音楽館 ORANGE POWER VOL.6
ORANGEPOWER6(–)
2700円 (税込2970円)
在庫あり
わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク盤で、ジャケも地味なんですが、この儚く美しい調べはただごとではありません!ヘロンやイサカ、ゴーキーズのファンなら是非。
AACD062(AUDIO ARCHIVES)
1990円 (税込2189円)
在庫あり
メロウ・キャンドルにかなり影響受けてるな、なんて思ったら、発表年を見てびっくり!彼らより早いじゃないですか!!ライヴ会場を中心に50枚のみが配られたという正真正銘の「幻の逸品」。
MARIE CELESTE/AND THEN PERHAPS
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ジョニ・ミッチェルとリチャード・トンプソンが男女フォーク・デュオを組んだとしたら?なぜ、これほどの作品が500枚限定プレス!?英フォーク驚愕の幻の傑作。
BACK ALLEY CHOIR/BACK ALLEY CHOIR
BIGPINK95(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
ロッド・スチュワートとジョージ・ハリソンとニッキー・ホプキンスが一緒にやったら?って感じ!英ロックの旨味がつまりまくった英スワンプの名作です。
BIGPINK225(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
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