2021年8月5日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
韓国BIG PINKレーベルから新入荷したOKLAHOMAの77年唯一作、マイナーながら非常に素晴らしいサザン・ロックでした。
そんな彼らの所属レーベルは西海岸を本拠とするCAPITOL。
サザン・ロックと言えばオールマンズやレーナードはじめ主要バンドを数多く抱えたCAPRICORNレーベルが真っ先に思い浮かびますが、もちろんOKLAHOMAのようにCAPRICORN以外にも良質なサザン・ロックがたくさんあります。
今回はそんな、CAPRICORNのビッグネームに負けないニッチ・サザン・ロックを選りすぐってピックアップしましょう~。
マイナーなサザン・ロック・バンドですが、プロデュースは敏腕テリー・メルチャー&マーク・リンゼイ!
太くコシのある音色で気持ちよさそうにフレーズを紡ぐ極上リードギターと、抜けの良いコーラスを伴ったキャッチーなヴォーカルが爽快!
曲によっては西海岸テイストが漂ってきて何となくドゥービーズっぽくなるのも印象的だなぁ。
OKLAHOMAと同じCAPITOL所属のサザン・ロック・バンドによる逸品。
アラバマのマッスル・ショールズ・スタジオで録音され80年にリリースされた唯一作。
ヌケの良い王道サザン・ロックから、しとやかにキーボードが奏でられるバラードまで、さすがマッスル・ショールズ産と言える味わい深さ!
こちらもCAPITOL所属バンドですね。
この豪快なツイン・ギター&スライド・ギターの見事さは、ALLMAN BROTHERS BANDにも絶対負けてない!
ハイトーンの熱いシャウト・ヴォーカルと爽快なコーラス・ワークも魅力的な、突き抜けたサザン・ロック!
こちらはオクラホマ繋がりで同州出身のサザン・ロック・バンド。
ツイン・ギター・スタイルのサザン・ロック・バンドには、80年代初頭にも良いバンドがいますが、このバンドは特に一押し!
こちらはLYNYRD SKYNYRDの演奏の中に、突如へヴィー・ウェイト級のボクサーが乱入して来たかのような、アグレッシヴなサウンドがカッコいい力作です。
オクラホマ州には良いサザン・ロック・バンドが多いですね。
ファズのかかったギターが荒々しくリフを刻み、ノリの良いリズム・セクションは早足で駆け抜け、軽快なピアノがまぶされた哀愁あるメロディに載せて、どこかうらぶれた男の歌声が響く・・・
夕日の落ちるアメリカの片田舎をドライヴしているようです。
テキサスはダラスのスタジオでレコーディングされ、おそらくは自主制作でリリースされた知られざるサザン・ロック作品。
にしても左右チャンネルに分けれたギターの掛け合いのグッとくること!
タメの効いた泣きのフレーズの応酬でこれでもかと畳みかけてきます。アメリカものなのに、この哀愁・・・。あぁ、至福・・・。
最後も、79年に自主制作でリリースされたサザン・ハードの激レア盤をピックアップ。
ジャケは簡素ですが、これが鋭いキレ味とウェストコーストAORみたいなメロウさを併せ持った見事な逸品なんですよ~。
特にこの曲なんて、歌声といい芳醇なコーラスといい、とても自主制作とは思えぬ堂々たるサウンド!
いかがだったでしょうか。
オールマンズやレーナードら代表バンドを軸とするサザン・ロックの大きな流れを確認するには、こちらの「サザン・ロック特集」をご覧いただければと思います。
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ジョージア、アラバマ、テネシー、テキサス、フロリダ、オクラホマ、アーカンソー州といったアメリカ南部生まれのミュージシャンによる、ハードでいてヌケがよく、哀愁いっぱいのサザン・ロックをご紹介。
そして、ここで取り上げた作品も含むサザン・ロックの発掘リイシュー・レーベルCROSSROAD PRODUCTIONについては、こちらの特集でチェックしてみてください☆
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サザン・ロック奥の細道を歩き続けるCROSSROAD PRODUCTIONSのリイシュー作をピックアップ!
GRINDER SWITCH好きに大推薦!米アーカンソー出身の泣きのフレーズキメまくるサザン・ロック、79年唯一作がこちら!冒頭から男の哀愁を感じさせるツイン・ギターのフレーズと軽やかなピアノ、オルガンが切なさ全開の男泣きサザン・ロック・チューンを展開!一転、落ち着いたバラードの楽曲では、アコギのアルペジオとレイドバック感のあるスワンピーなギター・フレーズに、オルガンの音色がネバっこく絡みつき、雄弁なツイン・ギターのソロ・パートへと流れ込んでゆく様がまさにザッツ・アメリカン・サザン・ロック!ALLMAN BROTHERS BAND、HYDRAと言った、カプリコーン・レーベルのファンにも強くお薦めしたい作品ですね!
CROSSROA PRODUCTIONS5804(CROSSROAD PRODUCTIONS)
レーベル管理上、ジャケに若干不備がある場合がございます。ご了承ください。
CAPITOLに在籍した4人組サザン・ロック・バンドによる77年の唯一作。プロデュースは敏腕テリー・メルチャーと、PAUL REVERE & THE RAIDERSで知られるマーク・リンゼイの2人です。太くコシのある音色で気持ちよさそうにフレーズを紡ぐ極上のリードギターと、抜けの良いコーラスを伴いキャッチーなメロディを歌うヴォーカルが楽しめる一曲目「One More Round」からレーナードにも通じる爽快なサザン・ロックを聴かせてくれます。と思うと、2曲目「Whatcha Treatin Me So Bad For?」ではドゥービーズあたりも思わせる西海岸風のフレイバーも漂ってきていい感じ。このあたりはバーズやビーチ・ボーイズら西海岸グループを手掛けてきたメルチャーのテイストでしょうか。リード・ギタリストは基本的に一人のようですが、ここぞというソロパートではツインリードとなって、南部の乾いた青空にメロディアスなプレイを応酬させているかのようで痛快の一言です。マイナーながらこれは実にいいサザン・ロック・バンド。オススメです!
米サザン・ロック・バンド。マッスル・ショールズ・スタジオで録音され80年にリリースされた2ndアルバム。ザクザクと刻まれるリズム・ギター、ハイ・トーンのヌケの良いシャウトが魅力のヴォーカル、豊かなハーモニー、そして、キャッチーなメロディ。これぞ「サザン・ロック」と言えるノリが良くハード・エッジな佳曲がずらり。対照的に、しとやかにキーボードが奏でられるAOR的なバラードもまた魅力的です。さすがはマッスル・ショールズ産!
米オクラホマ州、タルサのサザン・ロック・バンド、80年唯一作。プライベートプレスでほんの少量リリースした作品とのこと。再生してみると、ファズのかかったギターが荒々しくリフを刻み、ノリの良いリズム・セクションは早足で駆け抜け、軽快なピアノがまぶされた哀愁あるメロディに載せて、どこかうらぶれた男の歌声が響く・・・夕日の落ちるアメリカの田舎をドライヴしているようです。LYNYRD SKYNYRDやMARSHALL TUCKER BANDのファンの方におすすめです。
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