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勝手に「不思議音楽館」~新鋭編!



スタッフ佐藤です。

『不思議音楽館 ORANGE POWER vol.4』、読んでも読んでもまだまだ未知の作品が紹介されていて、プログレ好きとして至福の時間を送っております。

その『不思議音楽館』では60-80年代の作品が主に取り上げられていますが、カケレコが得意としている90-00年代以降のユーロ/辺境プログレにも、この機会に是非ご注目いただけばなぁと思いました。

そんなわけで、今回は「勝手に『不思議音楽館』」(!!) と題しニッチな国々の新世代プログレたちを厳選してピックアップ、70年代プログレへの熱いリスペクトとモダンなセンスを巧みに融合させた実力派揃いでお送りしてまいります!

こんな国に現役のプログレが!?と驚きながらお楽しみいただければ嬉しいです☆

まずは比較的馴染みがありそうなイタリアから。と言ってももちろん本土ではありませんよ?

イタリアの島々

ALCANTARA/SOLITAIRE

シチリア島出身プログレ・バンド!

え… でもこの湿っぽさと陰影、英国のバンドとしか思えない…。

繊細なメランコリーとヴィンテージな浮遊感に包まれたフロイド直系グループです!

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HOMUNCULUS RES/ANDIAMO IN GIRO DI NOTTE E CI CONSUMIAMO NEL FUOCO

こちらのシチリア島出身バンドは、なんとカンタベリー・フィーリング溢れるジャズ・ロック新鋭!

ポップさと牧歌性と、スパイシー&ユーモラスな実験性が合わさったサウンド、ケヴィン・エアーズのファンもグッと来そう。

超カケレコメンドです!

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ERGOT PROJECT/BEAT-LESS

今度は、名カンタゥトーレFabrizio De AndreやMauro Paganiらもその風土や伝統音楽を愛したサルデーニャ島のプログレ新鋭。

意表を突くビートルズ・カヴァー・アルバムになっており、アンニュイかつエモーショナルな女性ヴォーカルが歌う「Dear Prudence」が実に良い~!

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MALIBRAN/LE PORTE DEL SILENZIO

サルデーニャ島と言えばこのバンドは比較的知られているかもしれませんね。

まるでGENESISとBIGLIETTO PER L’INFERNOを合わせたような感じ!?

ロマンたっぷりのキーボードやフルートとビシバシと性急なリズム隊の組み合わせが、実にドラマティックだなぁ。

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ギリシャ

CICCADA/A CHILD IN THE MIRROR

ギリシャはアテネ出身のプログレ新鋭、その女性ヴォーカルの名はエヴァンゲリス。
美しい響きの名前どおりの澄み切ったハイトーンに心奪われます。

ゲスト参加した伊チェンバーの注目グループYUGENのメンバーもさすがの好演を披露。

これは至高の一枚!

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JARGON/FADING THOUGHT

これはビックリしました。

まさかロシアのLittle Tragedieに比肩する完成度のクラシカル・プログレが、現代ギリシャに生まれるとは…!

あのセンス抜群の新鋭VERBAL DELIRIUMのキーボーディストだと聞いて、うむ納得。

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アイスランド

LUCY IN BLUE/IN FLIGHT

フロイド譲りのサイケ&ブルージー&メランコリックさに「宮殿」を思わせるメロトロンが雪崩れ込む、ひんやりと幻想的なアンサンブルが心地良い…。なんと、アイスランドの新鋭グループ!

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マルタ共和国

DIFFERENT LIGHT/BINARY SUNS(PART1 – OPERANT CONDITION)

シチリア島にほど近い島ということでイタリアの一部かと思ってしまいますが、実は英国領に属する自治国なんです。

そのマルタ出身でチェコを拠点とするこのグループ、MOON SAFARIばりのポップで親しみやすいメロディがとめどなく溢れてきて至福の一言。

四半世紀の活動歴を誇るバンドとは思えないサウンドの鮮度に驚かされる愛すべき一枚!

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ハンガリー

MINDFLOWERS/NUANCES

現ハンガリーが誇るテクニカル・フュージョン/プログレ・バンド!

メタリックな硬質さ、アコースティックなふくよかさ、フュージョン由来のなめらかさ・軽快さが違和感なく融合した素晴らしき快作です。

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YESTERDAYS/SENKI MADARA

ルーマニア国内にあるハンガリー人が暮らす地域というニッチなスポットで活動しているこのグループも現東欧シンフォ界の注目株。

東欧で今最も繊細でイマジネーション豊かなサウンドを鳴らすこの新鋭グループと断言したい、ファンタスティックすぎるシンフォ・アンサンブルと息をのむような女性ヴォーカルのコンビネーションが珠玉。

全シンフォ・ファンの皆様へ、カケレコが自信をもってオススメ!

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ポーランド

ORGANIC NOISES/ORGANIC NOISES

ポーランドのグループですが、アルメニア民族音楽に魅せられた女性管楽器奏者がその普及を目指し立ち上げたグループ。

アルメニアの伝統音楽とジャズ、ロック、メタルを融合させた「コーカサシアン・エスノ・ジャズ・ロック」が衝撃的!

力強くさの中に粛々とした神秘性が秘められた、堂々の19年デビュー作!

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ブルガリア

コンスタンティン・ジャンバゾフ/トーキング・トゥ・マイセルフ

現代ブルガリアにこれほど才能あふれるギタリスト/マルチプレイヤーがいたとは!

GNETLE GIANTやQUEENからの影響を感じさせる目まぐるしく展開しながらも、手工芸品のように精緻に組み上げられた一人多重録音プログレ・ハードが素晴らしすぎっ!

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ベラルーシ

WORM OUROBOROS/ENDLESS WAY FROM YOU

CAMELの豊かな情感はそのままにより緻密でテクニカルにしたような、ヴィンテージ色たっぷりのシンフォニック・ロックがもうとにかく素晴らしい。なんと東欧はベラルーシ出身のグループ!

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インド

COMA ROSSI/COMA ROSSI

アジア・プログレ最後の秘境(?)インドから登場した素晴らしい新鋭バンド!

PORCUPINE TREEやMARILLIONあたりからの影響を感じさせる重厚でダークな色調のシンフォニック・ロックはかなり完成度高し。

時おり顔を覗かせるオリエンタルなフレーズがまた堪らない♪

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インドネシア

DEWA BUDJANA/MAHANDINI

現インドネシア最高峰ギタリストによる19年作!

J.ルーデスやM.ミンネマンといったプログレ人脈の猛者をメンバーに迎え、かつてなくプログレ/ロック・テイストあるパンチの効いたサウンドを展開します。

なんと世界屈指のモンスターバンドを率いたあの人もゲスト参加!

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キューバ

ANIMA MUNDI/INSOMNIA

これがカリブの島国キューバのバンドだって?このシリアスさと深いダークネスは、ヨーロッパのバンドと言われても信じちゃいますね。フロイド、クリムゾンも取り込んだ、奥行ある幻想性と肉感的ヘヴィネスが渦を巻く会心作!

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チリ

PLATURNO/INSANO

魔人〇ゥかマシュ〇ロマンかというジャケは率直に言って意味不明ですが、サウンドは実にかっこいい。

鋭角に切り込むリフ&ロングトーンを多用したアヴァンギャルドな音運び、まさしくロバート・フリップ影響下のギタープレイに痺れます。

『太陽と戦慄』や『ディシプリン』の遺伝子を受け継いだチリの新鋭!

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イスラエル

MUSICA FICTA/A CHILD AND A WELL

クラシックからジャズ、民族音楽まで幅広い音楽性を取り込みつつも洗練味を失わないセンス、安定感抜群のテクニックなど、SHESHETらイスラエル・ロックの遺伝子を確かに受け継いだ新鋭!透き通るような女性ヴォーカルも特筆です。

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ANAKDOTA/OVERLOADING

あまりに流麗で技巧的なピアノがリードするアヴァン・ロックがとにかく快感!一方シャープな切れ味のリズム隊を伴いオルガンとエレピが舞うパートでは70sジャズ・ロックの香りも漂ってきて、洗練されつつヴィンテージ感もたっぷり。なんとイスラエルの新鋭!

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いかがだったでしょうか?
70年代プログレの遺伝子を受け継いだ新鋭グループたちに、今後もご注目いただければ嬉しいです♪

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  • YESTERDAYS / SENKI MADARA

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  • DIFFERENT LIGHT / BINARY SUNS(PART1 – OPERANT CONDITION)

    マルタ出身でチェコを拠点とする新鋭グループ、20年作、ビックリするほどポップでファンタスティックな傑作!

    94年結成、地中海に浮かぶ島国マルタ共和国出身で、現在はチェコを拠点とする新鋭グループによる2020年作。これは素晴らしいです!全編を彩る流麗なピアノ、叙情たっぷりのフレーズを次々と奏でるドラマチックなギターが印象的なメロディアス・プログレなのですが、特筆はビックリするくらいにポップで親しみやすいメロディ。少年のような実直さと優しさを感じるヴォーカルに瑞々しいコーラスが絡むスタイルは、メロディの良さも相まって、MOON SAFARIも想起させるほど。そんなサウンドを雄大に盛り上げるメロトロンの使い方も見事です。21分の大作は、GENESIS的な英国叙情やSPOCK’S BEARDに通じる洗練されたモダンな構築性を発揮しながら、ひたすらキャッチ―なメロディが紡がれ続ける名曲で興奮必至です。演奏面ではピアノの存在が大きく、全Ben Foldsばりのピアノ弾き語りポップスにシンフォニックな味付けをしたようなスタイルとも言えるかも。四半世紀の活動歴を持つバンドとは思えないサウンドの鮮度に驚かされる愛すべき一枚。カケレコメンド!

  • MALIBRAN / LE PORTE DEL SILENZIO

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    シチリア島出身、90年にデビューしたイタリアン・プログレ・グループ。93年作2nd。サックス/フルート奏者が在籍しているのが特徴で、時にたおやかにリリカルにメロディをつむぎ、時に軽やかに躍動するフルートが魅力的。サックスもこなす二刀流で、ここぞではサックスの流れるようなソロで楽曲を彩ります。スティーヴ・ハケット譲りの繊細なタッチでメロディを紡いでいくギターや幻想的にたなびくキーボードなど、アンサンブルは全体的にジェネシスからの影響が強いですが、どこか中世的なロマンが香ってくるような荘厳さやクラシカルなピアノによる格調高さや気品はいかにもイタリア的。バタバタと手数多く疾走するリズム隊もイタリアならではの性急さたっぷり。BIGLIETTO PER L’INFERNOあたりの70年代イタリアン・ロックが好きならグッとくるでしょう。FINISTERREと並ぶ90年代のイタリアン・ロックの名作です。

  • ANIMA MUNDI / INSOMNIA

    注目のキューバ出身シンフォ・グループによる18年作、フロイドやクリムゾン色を取り入れたダークな幻想と肉感的ヘヴィネスが渦を巻く会心作!

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  • LUCY IN BLUE / IN FLIGHT

    アイスランドの新鋭プログレ・バンド19年作、フロイド&クリムゾンからの影響をアイスランドらしいひんやりとした幻想性で包み込んだ好盤!

    アイスランドの新鋭プログレ・グループ、メジャー・デビュー作となった19年作。北国らしい幻想的でひんやりとした音像と、翳りに包まれた沈鬱なメロディ。ファジーに歪んだギターや厚みあるシンセ&オルガンをフィーチャーした、ヴィンテージかつサイケデリックな浮遊感のあるサウンドはPINK FLOYDを強く意識させます。かと思えば硬質なリズム隊が手数多くテクニカルに畳みかけるスピーディーなパート、またゆったりとしたメロディに乗せて悲愴感のあるメロトロン風キーボードが空間一杯に鳴らされるパートなどはかなりKING CRIMSONを彷彿。両者からの影響をモダンさとヴィンテージさがバランス良く配されたアンサンブルに昇華させた、センスの良い逸品です。

  • ANAKDOTA / OVERLOADING

    イスラエル出身の新鋭16年作、クラシカルで技巧的なピアノがリードを取るポスト・ロック調の洗練されたアヴァン・ロック、ピアノの圧倒的なプレイに息を飲みます

    イタリアのレーベルFADINGよりリリースの、イスラエル出身グループ16年作。男女ヴォーカル、キーボード、ベース、ドラムというギターレス編成。クラシックの豊かな素養を下地に持つあまりに流麗で技巧的なピアノがリードするポスト・ロック調の洗練されたアヴァン・ロック。ピアノによって次々と紡ぎ出されていくスリリングかつ美麗なフレーズの連続には思わず息を飲みます。男性ヴォーカルのナンバーではトリッキーに上下するヴォーカルメロディにしなやかに追従し、スキャットを交え切々と祈るように歌う女性ヴォーカルのナンバーでは純クラシカルで静謐なプレイで歌声に寄り添う、ピアノの表現力の高さには驚くばかり。これほどのピアノがいるなら、ギターレス編成も納得です。シャープな切れ味のリズム隊を伴ってヴィンテージな質感を持つオルガンとエレピが舞うパートでは、70年代ジャズ・ロックの香りも漂ってきて特筆。ピアノをリードに据えたロックとして圧巻の完成度を誇る名品です。

  • DEWA BUDJANA / MAHANDINI

    現インドネシア最高峰ギタリスト、19年作、メンバーにJordan RudesやMarco Minnemannを起用したプログレ/ロック・テイストの強い意欲作!

    90年代以降のインドネシアを代表するロック・バンドGIGIで活躍、00年代以降はソロ・ミュージシャンとして精力的に活動するギタリストの通算12thとなる19年作。主にジャズ・ミュージシャンを起用していた従来から一転プログレ人脈がバンドメンバーに名を連ねており、キーボードにJordan Rudess、ドラムにMarco Minnemann、そして共演したSteve Vaiも天才と絶賛したインド出身女性ベーシストMohini Dey(23歳!)という編成。1曲目のヴォーカル入りのダウナー気味なオルタナティヴ・ロックから異色ですが、聞き覚えのある雄々しい歌声はなんと元レッチリのJohn Frusciante!ギターも弾いていてソロでのDewaとのハモりも美しく決めています。他にも、Rudessのド派手なシンセソロをフィーチャーしたフュージョン+プログレ・メタルと言える2曲目、同郷のギタリストTohpati Bertigaの作風を思わせる妖艶な母国語の女性Voとスリリングなギタープレイが絡むオリエンタル・ジャズ・ロックの3曲目など、冒頭からこれまでになく多彩な音楽性を発揮。ポップ・ロック〜オルタナ〜ジャズ・ロックとジャンルを跨いで25年間活躍を続けてきたDewa Budjanaというミュージシャンの懐の深さが垣間見れます。音数多く攻めるテクニカル・フュージョンの5曲目では、もうひとりのゲストMike Sternが流石のシャープで流麗なソロを聴かせており、それに応じるDewaのプレイも非常にエキサイティング。このゲストとの間に生じる化学反応を目いっぱい楽しむかのような、どこまでも自由で色彩感に満ちたプレイこそ彼の持ち味です。ジャズ/フュージョンに傾倒していた前作までに比べ、よりロック・ファン/プログレ・ファンにアピールする内容となった意欲作!

  • KONSTANTIN JAMBAZOV / TALKING TO MYSELF

    ブルガリア出身ギタリスト/マルチ奏者による17年ソロ・アルバム、一分の隙もなく精緻に織り上げられるメロディアス・シンフォニック・ロック快作、すごい才能です!

    90年代よりHMバンドTOTALのメンバーとして頭角を現し、近年はVIRTUEL、CLEARLAND、HADESなど数々のプログレッシヴ・ロック/プログレ・メタル・バンドを率い精力的に活動する、ブルガリア出身ギタリスト/マルチ・ミュージシャンによる17年ソロ・アルバム。全ての作曲と楽器演奏を彼単独で行なっていますが、とにかく素晴らしい才能です。流麗に駆け抜ける色彩感豊かなシンセサイザーと、熱い情感を込めドラマチックなフレーズを紡ぐ本職のギターが織りなす、目まぐるしく展開しながらも手工芸品のように精緻に組み上げられた一人多重録音アンサンブル、清涼感あるキャッチーに突き抜けたメロディ、ややハスキーで甘めのエモーショナルなヴォーカルとジェントル・ジャイアント彷彿のコーラスワーク、そして全体にうっすら感じられる初期QUEEN風の華のあるクラシカル要素。これだけ情報量の多いサウンドを一切淀みのないシャープな音像によってアウトプットする才覚には恐れ入ります。ギターのバッキングや一部ソロにはややHM/ネオクラ色を感じるものの、全体としてはスケール大きくファンタジックに編み上げられた極めて完成度の高いシンフォニック・ロック。A.C.Tあたりのモダン・プログレ/メロディアス・ハードがお好きな方にも響くサウンドでしょう。文句なしの快作!

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    イタリアはサルデーニャ島のプログレ新鋭、ビートルズのカヴァーに挑んだ意欲作、2016年作

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  • HOMUNCULUS RES / ANDIAMO IN GIRO DI NOTTE E CI CONSUMIAMO NEL FUOCO

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    イタリアはシチリア島出身、カンタベリー・フィーリング溢れるジャズ・ロック・バンドの20年作4th。CARAVANに通ずる牧歌的なポップ・センス&HATFIELDを思わせる淡い叙情性にまばゆい地中海色が交わった、愛らしく流麗なサウンドは本作も絶好調。さらに本作ではキレのある変拍子やちょっぴり奇抜なムーグ・シンセの音色を効果的に散りばめ、甘く爽やかなポップさとスパイシーな実験性が代わる代わる顔を覗かせるユーモアたっぷりの音世界を繰り広げています。この作風、Kevin Ayersのファンはかなりグッと来るはず…!本作もカケレコメンド!

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    伊シチリア出身の新鋭プログレ・グループ、20年デビュー作。PINK FLOYDやMARILLION影響下のメロディアスかつメランコリックな作風が特色で、ナイーヴな英詩男性ヴォーカルやエモーショナルなギターを中心としたサウンドは英国バンドかと錯覚するような湿っぽさ。良い意味で「くぐもった」スモーキーな感触のあるサウンド・メイクも印象的で、ドラマチックに激情を煽るようなパート、デジタル音響をさりげなく配したパートなど現代的な要素も取り入れつつ、それらをヴィンテージな浮遊感で包み込むことによってバランスの取れたアンサンブルを聴かせています。フロイド直系グループとして非常にレベルの高い好バンド!

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    マルチ奏者2人にドラマーという編成の、東欧はベラルーシ出身のシンフォ・グループ。13年のデビュー作以来、バスーン奏者/オーボエ奏者/打楽器奏者をゲストに迎え6年ぶりにリリースされた19年作2nd。冒頭14分超の大作で、70年代プログレ・ファンなら早くもハートを鷲掴みされること必至!ジャジーで技巧的なリズム・セクション、クラシカルで清らかに鳴るピアノ、叙情溢れるオルガン、メロトロン(シミュレーション?)、流麗で色彩感いっぱいに駆け巡るギターらがファンタジックかつメロディアスに紡ぐ美麗なアンサンブル。そして大半でリードを取る麗しさとオーボエのような温かみをあわせ持ったアルトフルートのプレイが絶品です。まるでCAMELの豊かな情感はそのままに、よりテクニカルにしたような大変に素晴らしい一曲。各楽器とも途方もなくテクニカルなのですが、モダンなヘヴィさに寄らず常にヴィンテージな味わいがたっぷりなのが堪りません。随所でアンサンブルを格調高く彩るオーボエやバスーンもいい仕事です。比較的「陰」のサウンドという印象が強い東欧プログレにおいて、ここまで「陽」のエッセンスに満ちたスタイルで聴かせるバンドはほとんどこれまでいなかったはず。スペインのKOTEBELあたりにも匹敵しうる超実力派と言っていいでしょう。70sプログレ、特にCAMELファンは必聴の逸品です!

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