2020年7月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは。スタッフ増田です。
本日の寄居は梅雨の晴れ間で、朝からすがすがしい青空が広がっていました。お昼休みに近くの公園に散歩に出かけたのですが、道がぬかるんでいて転びそうになりました…。
さて、新入荷や売れ筋の中からおすすめの作品をカケハシていく「日々是ロック」。本日は70年代に活躍or結成したイタリアン・ロック・グループが、ここ最近リリースした新譜やリイシュー作をご紹介。
まずはこちらのリイシュー盤。Claudio RocchiやEQUIPE 84の作品に参加したギタリストによる、地中海の風が吹いてくるような77年作!
Claudio RocchiやEQUIPE 84の作品への参加で知られるイタリアのセッション・ギタリスト、77年作。
地中海音楽のエキゾチズムや祝祭感を感じさせる美しく芳醇なカンタゥトーレ作品!
こちらは70年代に結成されつつ、作品を残さずに解散したグループの20年作2nd!
70年代に作品を残さず解散したイタリアン・ロック・バンド、小説『モンテ・クリスト伯』をモチーフにした復活後第2弾!
熱くエネルギッシュなギター&オルガン、強烈な巻き舌でまくしたてる「これぞイタリア」なダミ声ヴォーカル。ヴィンテージ感満載のイタリアン・ハード・ロック!
こちらもまだまだ注目です!メロトロン名盤で知られる名グループ、貴重音源収録の20年作!
メロトロン溢れる76年の名作で知られ、19年にはまさかの2ndアルバムを発表したイタリアの名グループの、未発表音源を含む20曲アーカイヴ集。
サンレモ音楽祭参加曲として制作されたバラード・ナンバーがとにかく出色!
こちらはそんなCELESTEのkey奏者が78年に録音していた、まさかのシンセサイザー作品!?19年初リリース作です。
イタリアの名バンドCELESTEのキーボーディストが、78年に録音していた未発表作!
8種類のシンセサイザーを贅沢に使って描き出されるスケール大きくもファンタジックで叙情性も帯びた、愛すべきシンセ・ミュージックの逸品。
昨年の作品でしたらこの辺りも注目です。バンドではありませんが、LOCANDA DELLE FATEで活躍したkey奏者の傑作ソロ!
イタリア屈指の名バンドLOCANDA DELLE FATEのkey奏者による19年ソロ作!
この1曲目、LDFの1stオープニングナンバーを思い出さずにはいられない、気品と情熱がとめどなく溢れ出す大名曲!ドラマーにはKING CRIMSONのGavin Harrisonが参加!
昨年はこのレジェンドによる新作もありましたね。ただいま中古在庫もございます!
四半世紀ぶりに届けられた、イタリアン・ロック最高のグループによる19年スタジオ作!
モダンに洗練されたサウンドに、初期を彷彿させるミステリアスな音使いがちゃんと生かされていて素晴らしいです♪
こちらは70年代の名バンド達による久々の復活作。
70年代に活動したイタリアン・ロックの好バンドが、44年ぶりに復活!
いい意味で19年作とは思えない、あの時代の伊ロック特有の芳醇な歌心が溢れ出してくる名品ですよ!
72年の『オオムカデ』でおなじみの伊キーボード・トリオ、26年ぶりの再復活作!
往年と変わらぬ荘厳なハモンド&情熱的なヴォーカルに、ザクザク刻まれるモダンでヘヴィなギター。イタリアン・ヘヴィ・シンフォの旨味がたっぷりですなあ。
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続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆
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イタリアが誇る名シンフォ・グループLOCANDA DELLE FATEのキーボーディスト/ピアニストによる19年ソロ作!ドラムはKING CRIMSONの技巧派Gavin Harrisonが務めます。オープニング・ナンバーから、LDF1stの1曲目「A Volte Un Istante Di Quiete」を現代的な重厚さと共に蘇らせたような怒涛の名曲で驚愕!ダイナミックでタイトに刻むリズムに乗って、気品に満ちたピアノと優美に高鳴るシンセ、エモーションたっぷりのギターが一糸乱れず躍動するクラシカル・プログレ・チューンで、この1曲だけでもLDF1stを愛する方なら感動に満たされることでしょう。特に情熱的にしてリリシズムにも溢れたあのピアノのタッチに少しも衰えは感じられません。伸びやかな英語ヴォーカルが映えるキャッチ―な2曲目も素晴らしく、中盤で聴けるキーボードのオスティナートがさざ波のように押し寄せる演奏はまさにLDFを彷彿させます。これはイタリアン・シンフォニック・ロックの新たな傑作と言って問題ない逸品!!おすすめです。
60年代末に結成され、当時アルバムをリリース予定だったにもかかわらず解散したイタリアン・ロック・バンド、17年にデビューアルバムを発表した彼らの、再始動後の第2目となる2019年作。「巌窟王」として知られる小説『モンテ・クリスト伯』を題材にした作品で、ギターとオルガンが激しくも哀愁たっぷりに躍動する、劇的かつロマンティックなクラシカル・ハード・ロックを鳴らします。邪悪な表情を滲ませるシアトリカルなヴォーカルも濃厚な聴き応えで最高です。当時アルバムをリリースしていればきっと名作をモノにしていたであろうポテンシャルをひしひしと感じさせます。
ご存じ、PFMと共にイタリアン・ロックを代表する名バンドによる「シベリア鉄道」を題材にした2019年作!スタジオ・アルバムとしては94年作『IL 13』以来実に25年ぶりとなります。唯一のオリジナル・メンバーであるキーボード名手Vittorio Nocenzi、近年のMetamorfosiにも在籍するドラマーFabio Moresco、DORACORで活動するギタリストNicola Di Gia、そして14年に急逝したヴォーカリストFrancesco Di Giacomo氏の後任という大役を務めるTony D’Alessioら6人編成で制作された本作、ずばり傑作!凛と格調高いタッチのピアノと一音一音に存在感のこもったオルガン、キレのあるプレイでスピード感をもたらすギター、そして熱く歌いこむドラマチックな表情と優雅で繊細な表情とを自在に行き来するヴォーカル。さすがの洗練されたモダン・イタリアン・ロックを聴かせてくれます。でもそれで終わらないのが素晴らしいところで、最初期バンコに漂っていた少し前衛的でミステリアスな雰囲気が全編をうっすら覆っている感じが堪りません。その質感をもたらしているのは勿論キーボード。現代的な重量感あるロック・サウンドを繰り出す演奏陣の中で、クラシックに根差した息をのむようにアーティスティックな音運びが冴えわたっており、衰えは一切感じません。ヴォーカルは、ジャコモ氏とは全く異なるタイプながら、イタリアン・ロック然とした堂々たる歌唱を聴かせていて感動的。FINISTERREやUNREAL CITYといった新鋭の音に接近しながらも、バンコらしい芸術性の高さは遺憾なく発揮された一枚となっています。
ブックレット一体型デジパック仕様、ボーナス・トラック2曲
盤質:傷あり
状態:良好
軽微な圧痕あり
メロトロン溢れるイタリアン・ロック名盤として愛される76年作で知られるグループCELESTEのキーボーディストが、78年に録音しながらも未発表となっていた作品がこちら。CELESTEの作風とは大きく変わって、タイトルが示すとおりのスペイシーなシンセサイザー・ミュージックが広がります。ミニモーグ/ソリーナ/ARPといった8種のシンセサイザーにメロトロンを加えたキーボード群のみで作り上げられていますが、電子音楽特有の無機質感はなく、種々のシンセが丹念に折り重なって築かれていくサウンドにはファンタジックで叙情的な人肌の温かみが宿っていて素晴らしいです。CELESTEの名盤から2年後にこのサウンドというのは驚きですが、TANGERINE DREAM好きの方にはぜひ聴いていただきたい秀作です。
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