2020年1月26日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
1月23日より開催中の中古CDセールはすでにチェックいただいたでしょうか。
沢山あるのでなかなかすべてをチェックするのは時間がかかるかもしれません。
そこで、スタッフ佐藤が「これは!」という注目CDを厳選してご紹介いたしましょう。
まずは紙ジャケからピックアップ!
その名の通り、「ジギー・スターダスト」期のボウイを支えたメンバーがバンドとしてリリースしたデビュー作。ミック・ロンソンはいませんが、ケストレルの中心人物だったデイヴ・ブラックが参加、質の高いブリティッシュ・ロック作に仕上がっています☆
ロバート・パーマー、ジェス・ローデンと共に3大英国ホワイト・ソウル・シンガーと呼ばれる名ヴォーカリストと言えば?グリース・バンドやスプーキー・トゥースのメンバーを従え、英国版「スタックス・サウンド」に挑んだ傑作!
グリーンスレイドでお馴染みのデイヴ・ローソンが在籍した英ブラス・ロック・グループの記念すべき1st。カラフルな曼荼羅ジャケを反映したような、ジャジーでブルージーでオシャレなレイト60sサイケ・サウンドがGOOD!
まるで初期シカゴとキンクスとプロコル・ハルムがセッションしてるようなアルバム!?英国ロック・ファンにもアピールする叙情性とアメリカらしいヌケの良いサウンドを上手くブレンドしたような、フィラデルフィア出身グループによる73年作!
NYグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・クラブ出身のSSW。揺らぎある落ち着いた歌声と、優しく叙情的なメロディ。慈愛に満ちた内省的なアルバムですね。コーラスにはジョニ・ミッチェルが参加。
ビル・エヴァンスにも師事していた女性ジャズ・ピアニストが『ペット・サウンズ』に衝撃を受けポップSSWに転身!この68年作、ジョニ・ミッチェルばりの感性をママパパのピースフルさで包み込んだ、と言えば伝わるでしょうか。マジカル!
このソロ作品を聴けば、彼こそがYESサウンドを支えていたことがよくわかりますよね。この曲後半での、YES時代と変わらぬブラフォードとの超絶リズムセクションがとにかく素晴らしすぎ!
『ビッチェズ・ブリュー』へのスペインからの回答!?猛者ぞろいのバルセロナ産ジャズ・ロックにあって、技巧的フュージョン/ジャズ・ロックにサルサ・エッセンスを取り入れた個性際立つ逸品です。
なにっ!?フルート奏者を擁し、その肌触りの滑らかさとファンタジックなサウンドで、ドイツを代表するCAMELフォロワーの地位を確立だと!?フルートによる優美な旋律、シャープかつふくよかなリズム隊は前作と変わらず魅力的!
東欧はシンセの達人が多いですが、このバンドのうっすらとダークに広がるシンセも魅力的だなぁ・・・。チェコ語のエキゾチックな響きも映える~!
さすがは「アルゼンチンのYES」と称されるグループ。透明感のあるアコースティック・ギターと明るく伸びやかなシンセによる、艶と躍動感に満ちたアンサンブルが絶品!
ピアソラの楽団にも在籍したギタリストを迎えてのINVISIBLE名義最終作。スピネッタによる切なさと独特の浮遊感を合わせ持つメロディーメイクが素晴らしいですね。随所で鋭く切り込むテクニカルギターもたまらない!
まだまだ各国の秘宝盤がお得になっておりますので、引き続き探求をお楽しみいただければ幸いです!
旧チェコ・スロヴァキアのプログレ・バンド、82年発表の2nd。前作に比べ、よりタイトで力強くなったリズム隊を筆頭に、ギター、キーボードともにシャープでエッジの立ったアンサンブルを聴かせるようになった印象を受けます。とは言え、シンセが奏でるスぺイシーでダークな色調のサウンドは健在で、バンドの持ち味は少しも失われていないのが嬉しいところ。演奏にメリハリが加わり、レベルアップしたドラマティックな演出力の高さに胸を打たれます。チェコ語による哀愁たっぷりのヴォーカルも聴きどころです。前作とともに、東欧プログレ独特のダークな色調と陰影に富んだメランコリックさが堪能できる名作です。
ボストン大学でクラシックとジャズを学び、ビル・エヴァンスの教えを受けた経験も持つピアニストで、オーネット・コールマンとも親交するなどジャズの道でも期待されていた才女。そんな彼女が『ペット・サウンズ』、特に収録曲「God Only Knows」に衝撃を受けたことでポップSSWへと転向し、68年にリリースした1stソロ。可愛らしいジャケの通りに歌声はスモーキーかつクリスタルでうっとりですが、転調ばりばりながらキャッチーな曲には確かな音楽的素養がみなぎっています。ジョニ・ミッチェルやフリー・デザインのクリス・デドリックに通じる瑞々しい感性を、ママパパのピースフルな雰囲気で包み込んだ感じと言えば伝わるでしょうか。米ソフト・ロックの傑作であり、キャロル・キングやローラ・ニーロなどと比べても色あせない女性SSW傑作。
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