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ジミ偏愛世界一は誰だ?ファズ・ギター暴走のハード・ロックを求めて世界周遊

ようこそ、カケレコ・エアラインへ!
英米の名盤を出発点に、ディープな作品へと国内をご案内した後、ユーロ&辺境へと誘うワールド・ロック・ツアー。
申し遅れました、私、本日のツアー・コンダクターを務めます、芹沢聡一郎です。

今回のツアーは、『ジミ偏愛世界一は誰だ?ファズ・ギター暴走のハード・ロックを求めて世界周遊』。

ジミ・ヘンドリックスは66年に単身で渡英し、JIMIHENDRIX EXPERIENCEを結成。ファズ、ワウペタルを駆使した荒々しくも鮮烈なギター・ワークは世界中に衝撃を与えました。結果として60年代後半から70年代前半に掛けて、「〇〇のジミヘン」とその国ごとに形容されることになるギタリストが多数出没。今回は、ハード・ロック・シーンの活況に一役買った彼らに出会うべく、世界を駆け巡ります。

おっと、旅立つ前にまずは家元のジミ・ヘンドリックスをガッツリ聴かねばならないですな!「MY FRIEND」をどうぞ。

『JIMI HENDRIX/FIRST RAYS OF THE NEW RISING SUN』1997年編集

定番曲を外してみました。わたしもあまのじゃくなものですから。『ELECTRIC LADYLAND』制作時のセッションで録音されていたナンバーですね。酒場でのラフな演奏情景が思い浮かぶようなテイクで素晴らしいですね。穏やかなナンバーながら渋く味わい深いヴォーカルと、爪弾かれるギターの存在感はやはり唯一無二。気だるげな雰囲気にしばし茫然自失。

それでは世界に散らばるジミヘン・フォロワー訪問の旅にいよいよ参りましょう。最初の国はイギリス。わたしの自慢のジェットで行けばあっという間ですぞ。・・・・
もう着いてしまったか。おおっ、あれはプロコル・ハルムのギタリストとして活躍していたロビン・トロワーではないか。

『ROBIN TROWER/BRIDGE OF SIGHS』(1974年) より「TOO ROLLING STONED」

リフ、ピッキングと見事にジミヘンをなぞったギター・テクニック。サイケな質感は残しつつも、よりヘヴィーなエッジが加えることでソリッドなハード・ロックとしてまとめているところはさすが一流ギタリスト。特に中間部の陶酔ギター・ソロは圧巻!PROCOL HARUMでは発散しきれなかったジミ偏愛を爆発させた傑作アルバムです。

ロック酒場のママに凱旋門キーホルダーも買ったことだし、次の国に行くとしましょうか。おや、あれは!?

カケミちゃん「芹沢さん、ハードロック島キャンペーン・ガール2012の私を差し置いてハード・ロックを語るとはどういうつもり?」

芹沢さん「いや、カケミちゃんのシマを荒らすつもりじゃなかったのだよ。」

カケミちゃん「・・・・・それならいいけど。それじゃあ、ここからはわたしも乗っけてもらうということでよろしく。ついでにそのキーホルダーももらっておいてあげる!」

芹沢さん「・・・・・・・」

カケミちゃん「さてロビン・トロワーとくれば、次はフランク・マリノね。カナダへ行くわよ!」

『MAHOGANY RUSH/STRANGE UNIVERSE』(1975年)より「TALES OF THE SPANISH WARRIOR」

カケミちゃん「やっぱり、ジミヘンなりきり度はフランク・マリノの方が上手な感じがするわ」

芹沢さん「フィード・バック・ノイズをうまく使って、スペイシーなサイケ感覚を加えているのが特徴だね」

カケミちゃん「4分過ぎから始まる炎のギター・ソロが1分足らずでフェイドアウトしちゃうのが残念ね、アウ!」

芹沢さん「そろそろ、次の国に行こうかな。カケミちゃん。」

カケミちゃん「はーい」

芹沢さん「芹沢ジェット発進!!!!」

・・・・・・

カケミちゃん「ここはイタリアね。ジミヘンとイタリアって接点無さそうだけど・・・」

芹沢さん「そんなことは無いよ、カケミちゃん。ジミヘン・ウイルスは世界中にくまなく広がっているだよ、あれを見てくれたまえ!」

『GARYBALDI/NUDA』(1972年)より「MAYA DESNUDA」

カケミちゃん「おーーー。確かにジミヘンね。しかも何だか濃厚。。。」

芹沢さん「フフフ。1分過ぎの畳み掛けるギターとヴォーカルはどうだい、燃えるだろうカケミちゃん。」

カケミちゃん「・・・・・・」(なんか今日の芹沢さんは鼻につくわ)

芹沢さん「ドタバタと荒々しいドラム、唸りをあげるオルガンを加えた王道アンサンブルは文句なしにかっこいいね。一旦休符を置いて再開するところなんかサイコーだと思わないかね?ん、あれ。カケミちゃんがいないなぁ。・・・・・・・あー、カケミちゃんがイタリアン・ボーイ×7名にエスコートされて映画館へしけこんでいるー!?」

カケミちゃん「芹沢さん、あたし用事が出来たから先に行っていていいよー。おみやげはハード・ロック島の住所にヨロシク。またねー。」

恐るべしイタリア。しかし、これでわたしのコーナーが荒らされずに済みましたよ。あの娘は放って置いて次の国へ行きましょう。

「芹沢ジェット発進!!!!」

・・・・・・・・・・・

いよいよ辺境エリアに来てしまいました。メキシコに到着です。こんな所にもジミヘン・フォロワーが居るのでしょうか?
むっ、このメロディーは間違いない!タコスの辛さにも負けないインパクト、そこに居るのは誰だ、出てきなさい!

『LA REVOLUCION DE EMILIANO ZAPATA/LA REVOLUCION DE EMILIANO ZAPATA』(1971年)より「EN MEDIO DE LA LIUVIA」

こ、これは!?フラメンコのリズムに乗ってジミヘン・ファズ・ギターが踊り狂っているではありませんか!?なんて情熱的なんでしょう。中盤に転調してメロウ・パートを挟むなどドラマティックな展開にこだわりを見せているのも素晴らしい。地を這うようなベース、マイナー・テイスト漂う女性コーラスなど独特の魅力を発揮していますね。

そろそろ、出発せねば。おっとタコス、タコス。あくまでもメキシコを楽しむことに余念が無い芹沢総一郎であった。。。と。

「芹沢ジェット発進!!!!」

・・・・・・・・・・・

どうやらこの国が今日の終点になるようですね。アルゼンチン。さすがサイケ特集の常連だけのことはありますね。
そして、彼がアルゼンチンのジミヘンことCLAUDIO GABISです!

『CLAUDIO GABIS/Y LA PESADA』1973年 Mas alla del Valle del Tiempo.

むっ、最後はこう来たか。これはまさに「LITTLE WING」の醸し出す哀愁ではないですか。ブルージーな泣きのソロのバックでかきむしられるバイオリンの音色。このカタルシスは間違いなく本物。いや、本物のフォロワー!ドタバタしたドラムも素晴らしい。ラストはサイケデリックの渦へと飛び込んでいく構成で、美しいラスト・ナンバーとなりましたね。

今回の旅行はいかがでしたか。実は旅行スケジュールの都合で途中何箇所か飛ばしてしまったのですが、
もっと多くの求道者に会いたいというあなたのためにジューク・ボックスも用意しましたよ。
このページで紹介しているアーティストも動画は違うものを入れております。
芹沢のサービス精神に抜かりはありませんぬぞ!

ジミ偏愛世界一は誰だ?暴走ファズ・ギターが彩るハード・ロック・サウンド大集結

ジミヘンに賭ける熱い情熱が伝わってくる作品群に触れているとエネルギーが漲ってきますね。
それではまたお会いする日まで。アルゼンチンから芹沢総一郎でした。アディオス!!

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