2020年3月4日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
今日はカナダ出身のSSW/フォーク作品を聴いてまいりたいと思います。
カナダには、豊かな自然のおかげか、ひんやりと冷たい空気のような、透き通るように美しいリリシズムに溢れた作品が多くあります。
どうぞお楽しみください!
カナダを代表するシンガー・ソングライターとして、今もなお多くのファンを獲得しているレナード・コーエン。
そのデビューは33歳と遅咲きでした。
カナダのケベック州モントリオール出身で、9歳の時に母親に勧められて詩を書き始め、大学時代に早くも詩集を発表しています。
卒業後にギリシャ移住などを経てニューヨークへと向かい、シンガー・ソングライターへの道を模索することに。
ジュディ・コリンズが「Suzanne」をカバーして評判を得たことにより、レナード・コーエン自身もデビューへと漕ぎ着けました。
こちらは67年にリリースされた1st『SONGS OF LEONARD COHEN』です。
ぼそぼそとつぶやくようなボーカル、翳りあるメロディをシンプルに紡ぐアコースティック・ギター、その上にストリングスや透明感ある女性ボーカルがかぶさってきて、この上なく美しいサウンドです。
次は、こちらもカナダを代表するシンガー・ソングライター、オタワ生まれのブルース・コバーン、71年作です。
続いてこちらもカナダを代表するシンガー・ソングライター、オタワ生まれのブルース・コバーン、71年作です。
ジャケットそのままのような、冬の冷気のように静かで澄み切ったシンガー・ソングライター作品です。
バークレー音楽院で学んだというジャジーなギター・プレイが素晴らしく、その洗練されたピッキングに唸らされます。
続いて、こちらもカナダならではの透明感が味わえる一枚です。
英国生まれカナダ育ちのSSW。
ピータ・アッシャーをプロデューサーに迎えて制作された今作は、少年のようなナイーヴなボーカルを中心に据え、アコギやピアノにフルート、ドラムを上品に配置した実にシンプルなサウンド。音と音の間に美しく隙間が存在しています。一人部屋で向き合いたいアルバムです。
カナダのSSW、76年作。
弦楽器やパーカッションを控えめに用いたアンサンブルの中に少し乾いたボーカルが響き、ジェイムス・テイラーやジャクソン・ブラウンにも通じる内省的なメロディを聴かせてくれます。
エミルー・ハリスに似た女性シンガー、KIM ERICKSONとのデュエットも素晴らしいです。
アーシーなバンド・アンサンブルに渋いボーカル。
土臭くなりすぎず、アコギの清涼な響きをベースにした澄んだサウンドなのがカナダのSSWらしいです。
BRAZDA兄弟を中心とするカナダのグループ。74年作。
憂いのある木訥としたヴォーカル、温かいメロディ。
ポップでいなたいフォーク・サウンドが好みの方は間違いなく気に入ると思います。
ニューヨーク出身でカナダで活動していたSSW、セルフ・レコーディングによる75年作。
木訥とした温かみが心に染みるヴォーカル、優しさがにじむアコギの爪弾き、鼻歌のようなエレキ・ギター・・・純粋無垢さに心が洗われます。
いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただければ幸いです。
カナダのシンガー・ソングライター。71年作2nd。とにかく1曲目「Happy Good Morning Blues」が絶品。Nick Drakeを彷彿とさせる繊細かつ芯の強いギター・バッキングと心に染み渡るリリカルなメロディ。この曲が流れた瞬間、部屋の中が「冬の朝の静けさ」に包まれます。ホット・ミルクのようなハート・ウォーミングな歌声も絶品。傑作。
カナディアンSSW、RAY MATERICKの記念すべき72年1stソロ・アルバムがこちら。良質なSSWを輩出するカナダらしい、洗練されたソングライティングが光ります。BRUCE COCKBURNやDOUG MCARTHURがお気に入りな方には、是非、このデビュー・アルバムから彼の歌を聴いて頂きたいと思います。72年にKANATA RECORDSからリリースされた本作は、「SIDESTREETS(「わき道)」の男の哀愁溢れるバラードからスワンプ・ソングが多々収められた力作となっています。紙ジャケット仕様。
カナダのメロウ・フォーキー・グループAIRBORNEのベーシストによる77年作ソロ。素朴なポール・マッカートニーと言えるような、イギリスで言えばClifford T.Wardあたりを彷彿させるような、そんな鼻にかかったハートウォームな歌声とメロディがとにかく素晴らしい。4曲目「Giving」なんて、ポール・マッカートニーもびっくりな美メロと美しいストリングス・アレンジが絶品な名曲で驚きました。AIRBORNEで聴けた洗練されたメロウ・フォーキーな楽曲もまた魅力で、この人ならではのスモーキーな雰囲気も加わっていて、英ロックのファンにもたまらないでしょう。10曲目「Waking Thoughts」なんて、ニッキー・ホプキンス『夢みる人』のリリカルな曲ばりの名曲だし、11曲目のタイトル・トラックの流れるようなアコギ爪弾きと気品すら漂うメロディには言葉を失います。この人はいったい何ものなんでしょうか?驚愕のクオリティ。SSWファンはもちろん、英ニッチ・ポップのファンも必聴。自信を持ってオススメします!
BRAZDA兄弟を中心とするカナダのグループ。74年作。原盤は激レア。憂いのある木訥としたヴォーカル、ハートウォーミングなメロディ、60年代フォーク・ロックを引きずったタイトかつ歌心溢れるアンサンブルが印象的なサイケ・フォーク。牧歌的かつファンタスティックなキーボードと丁寧に音をなぞる歌心いっぱいのリード・ギターによるドリーミーな味付けも素晴らしい。とにかくメロディ・センス抜群!ポップでいなたいフォーク・サウンドが好みの方は間違いなく気に入ると思います。オススメ!
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