2017年12月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ増田です。
いよいよ大晦日も目前!大掃除など何かとせわしない年末ですが、その合間にでも休憩を兼ねてカケレコでロック探求を楽しんでみてはいかがでしょうか?
さて今回は、誰もが知っている!?大物ミュージシャンをゲストに呼んだゴージャスな作品を色々なジャンルの中から集めてみました。
まずはこちらのブルース・ロック作品から。
後にJEFF BECK GROUPやKEEF HARTLEY BANDに参加するメンバー達による英国産ブルース・ロック、70年作。
ゲストは元FREETWOOD MACのピーター・グリーン!
ファンク・テイストも取り入れたオシャレでグルーヴィーなサウンドがたまらなく格好いいです!
元STREWBSの英SSWによる72年の1stソロ。
ギターにKEEF HARTLEY BANDのミラー・アンダーソン、ドラムにCOLOSSEUMのジョン・ハイズマン、ベースにロジャー・グローヴァー、ピアノにリック・ウェイクマン…と英ロックファンにはたまらない豪華メンバーが参加!
サウンドも言わずもがなの素晴らしさ。特にリック・ウェイクマンの流麗なピアノは絶品です。
SPOOKY TOOTHのオリジナル・メンバーでKey奏者のゲイリー・ライトによるソロ作。
3rdとして録音されつつもお蔵入りになった幻の一枚で、なんと友人のジョージ・ハリスンも参加っ!
一部の曲でおなじみのスライド・ギターを披露しています。
なんとジミ・ヘンがプロデュース&ギターも披露している68年のサイケ作品。
アーニー・グレアムがヴォーカルを務めているうえに、ロバート・ワイアットとノエル・レディングがゲスト参加って!?
英米の一筋縄ではいかないサイケ人脈が集ったミラクルな一枚!
MAGMA~ZAOで活躍した名ピアニストによる78年作ソロなのですが、WEATHER REPORTのベーシスト、ミロスラヴ・ヴィトウスが参加しています。
まさしくMAGMAの神秘性とWEATHER REPORTの流麗さを掛け合わせたような、緊張感みなぎるジャズ・ロック。圧倒的な完成度…!
80年代から活動しているスウェーデンのグループ。97年の1stアルバム。
暖かくファンタスティックなサウンドはENGLAND『GARDEN SHED』を彷彿させますが、なんとそのENGLANDのドラマーJode Leighがゲスト参加!しかもロイネ・ストルトやパル・リンダーまで!?これは北欧シンフォ・ファンはマストな一作。
東欧を代表するハンガリーのプログレ・グループ、99年のライヴ盤。
クリムゾンの「STARLESS」もカヴァーしているのですが、まさかのご本人ジョン・ウェットンがゲスト参加!これは嬉しいです。
現イタリアのジェネシス系シンフォ・バンドの筆頭格と言えるグループによる17年作7th。
スティーブ・ハケットの「The Hermit」をカヴァーしており、こちらもご本人がゲスト参加!
オリジナル曲もジェネシスに匹敵する叙情美とドラマ性、ポップな聴きやすさをセンス良く詰め込んでおり、流石の一言。
こちらは英国のシンフォニック・ロック新鋭による16年作。
同じくS.ハケットに加え、アンソニー・フィリップス、TIGER MOTH TALESのピート・ジョーンズをゲストに呼んでいます。
音はジェネシス系と思いきやフロイド色も濃厚で、メランコリックで内省的なシンセが包み込むサウンドにジェネシス的叙情美を加えた感じ。これはドラマチック!
ベルギーのベテラン・スタジオ・ミュージシャンによるデュオ・ユニットによる17年作!
本作でも相変わらずの気品ある幻想的なサウンド・プロダクションが冴える高品質プログレ・ポップを聴かせます。
彼らの憧れであるアラン・パーソンズ御大が1曲で参加!
いかがでしたか?それでは皆様、よいお年をお迎えください♪
ストローブスのリーダー、デイヴ・カズンズのソロ。72年作の1st。リック・ウェイクマン、ロジャー・グローバー、ジョン・ハイズマン、ミラー・アンダーソンなど錚々たるメンバーがゲスト参加しており、各楽曲それぞれに魅力溢れるアレンジがなされています。特に素晴らしいのが「BLUE ANGEL」。リック・ウェイクマンの奏でる流麗なピアノは絶品の一言。デイヴ・カズンズの包み込むような歌声とともに、涙を誘う名曲。その他、ハード・ドライヴィングな「ACTOR」、サンディ・デニーもカヴァーした繊細なタイトル曲、独唱によるデイヴの歌声が重く響く「OCTOBER TO MAY」など、佳曲揃い。彼のソングライター、ヴォーカリストとしての魅力が余すところ無く発揮された名作です。
MAGMA〜ZAOで活躍した名ピアニストによる78年作ソロ。参加メンバーが豪華で、WEATHER REPORTのベーシストMiroslav Vitous、MILES DAVIS GROUPで活躍したドラマーJack Dejohnetteなどが参加。緻密かつスリリングな楽曲、弦楽器が彩るメランコリックな楽曲ともに圧倒的な完成度。仏ジャズ・ロックの名作。
JIMI HENDRIXがプロデュースを手掛け、自身もリード・ギターで参加したサイケデリック・ビート・ポップ・サイケな問題作!?あのERNIE GRAHAMがヴォーカリストとして在籍、ROBERT WYATT、NOEL REDDINGもゲストで参加!と英米サイケ・ロック人脈が妙な顔ぶれで集まってしまった68年作!ERNIE GRAHAMのいなたい英スワンプ作品をビート・バンド化させてサイケデリックなコーラス&サウンド・プロダクションを施したかのような、一枚で何度でも美味しい英米ブルース・サイケ/ビートのミラクルな玉手箱!これは絶対に外しませんよっ!」
現イタリアのジェネシス系シンフォ・バンドの筆頭格と言える彼らの17年作7th。霧の中から立ち上がってくるようなメロトロンとオルガンが幻想的に揺らめき、相変わらずのピーガブそっくりのヴォーカルが耽美にメロディを歌い上げ、ギターは往年のハケットのプレイをなぞるかのようにデリケートな美旋律を紡ぎ出します。折り重なる柔らかなシンセのトーンも美しく、従来にも増して70年代憧憬のヴィンテージ感が強まっている印象。とは言え他の多くのジェネシス系バンドのように大仰には展開することはなく、3〜7分台の楽曲にドラマ性とポップな聴きやすさを詰め込んだWATCHならではのセンスが光っています。そしてスティーヴ・ハケットの1st収録「THE HERMIT」のカバーには、ハケット本人がゲスト参加!古楽器のような典雅な調べを鳴らす12弦ギターでロマンティックに楽曲を彩っており好演を披露。シンフォニック・ロック然とした長尺ナンバーで聴かせることが多いジェネシス憧憬の新鋭とは一線を画する、よく練り上げられた無駄のない構成でスタイリッシュに聴かせてくれる力作です。
ベルギー出身、ベテラン・スタジオ・ミュージシャンが結成した新鋭プログレ・ポップ・ユニット。スタジオ・ミュージシャンとして活動していた1960年生まれのWilliam Beckers(キーボード、ドラム)と、80年代にはニュー・ウェイヴ・バンドで活躍もしたFrank Van Bogaert(ヴォーカル、キーボード、ギター)によるベルギーのユニットによる17年作4th。本作では2ndよりゲスト参加していたNick Beggsがバンドメンバーとしてベース/スティックをプレイしています。ARENA〜FROST*のJohn Mitchellもゲスト参加。そのサウンドは、ベールを纏ったようにまろやかで気品ある幻想美に包み込まれた、相変わらずの高品質なプログレッシヴ・ポップ。煌めくアコースティックギター、淡くセンシティヴに広がるシンセサイザー、美しいピアノ、そして優しく語りかけるようなハートウォーミングな歌声。すべての要素を丁寧に重ね合わせたような珠玉のサウンドメイクが今作でも光ります。そしてなんと、以前より憧れを公言してきたAlan Parsonsが1曲でバックコーラスとして参加!その曲「In The Key Of Silence」は、まさにAPP+FOFと言える幻想的にしてポップでドラマチックな名曲。なお本曲はAlan Parsonsがアビーロード・スタジオにてプロデュース&エンジニアリングを担当したという豪華ぶり。ますます磨きがかかった独自のサウンドメイクが素晴らしい、これぞ「珠玉」という言葉がピッタリとはまる作品!
言わずと知れたスプーキー・トゥースのオリジナル・メンバーでKey奏者/Vo。70年作の1stソロ『Extraction』、71年作の2ndソロ『Footprint』に続く3rdアルバムとして録音されながら、なぜかお蔵入りとなった幻のアルバム。特筆はジョージ・ハリスンが参加していること。ジョージの代表作『オール・シングス・マスト・パス』にゲイリーが参加して以来、つきあいがある2人で数曲でジョージのギターを聴くことが出来ます。ジャケットはラーガ調ですが、エキゾチズムはなく、エネルギッシュでいて陰影のあるソウルフルなヴォーカル、叙情的なメロディ、タメの効いたグルーヴィーなアンサンブルが魅力的なスワンプ・ロックが特長。英米スワンプのファンにはたまらない逸品です。
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