2016年11月30日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊
タグ: プログレ
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先の来日公演も好評だった、イタリアのELPとも呼ばれる名キーボード・プログレ・グループですね。その異名通りELPを下敷きにした多彩なキーボードを駆使しているのですが、ELPほどの圧倒的なテクニックはない分、哀愁いっぱいの伊語ヴォーカルを生かしたイタリアらしいロマンティックさが光るサウンドを味わわせてくれます。
古くよりイタリアン・シンフォニック・ロックの頂点に君臨する作品として愛されてきた名盤中の名盤。ダブルキーボード&ダブルギターという編成による、力強くもしなやかに紡がれるシンフォニック・アンサンブルは絶品の一言。繊細な演奏に対してダミ声に近い男性ヴォーカルには最初ギョッとするかもしれませんが、聴き慣れてくるとこれしかないといういい味わいになるんですよね~。
超人ドラマー、フリオ・キリコがアルティ・エ・メスティエリの前に活動していたキーボード・プログレ・グループによる73年の最終作。英語ヴォーカルでイタリアっぽさはさほど感じないものの、洗練されたキーボードワークを軸とする聴きやすいサウンドを本作によって完成させています。フリオ・キリコのドラミングは、翌年発表となるアルティの1st『TILT』ほどではないものの、ところどころで超絶プレイの片鱗を見せています。
プログレ最盛~フュージョン/クロスオーヴァーの隆盛という70年代半ばにおいて、フランスならではの耽美性や色彩感を織り交ぜ、芸術性みなぎるプログレを創り上げたフレンチ・ロック屈指の名バンドがアトール。この2ndは持ち前の映像喚起的な表現力が見事に発揮された薄暗くも美しいサウンドを聴かせる彼らの代表作ですね!
トルコ系フランス人のメンバーによって結成されたフレンチ・シンフォ・グループによる最終作2nd。メランコリックなフルートの旋律が印象的なキャメルに通じるシンフォニック・ロックながら、どこか全編にエキゾチックな哀愁が漂っている気がするのは、ほのかに中央アジア的なエッセンスが効いているためでしょうか。名品です。
仏プログレきってのモンスターバンドによる、全プログレファン必聴と言える究極のライヴ・アルバムですね!肉感的なダイナミズムを伴って迫る怒涛の演奏はスタジオ盤の音圧をはるかに凌ぐ凄まじさ。十代にして抜擢されたヴァイオリニスト、ディディエ・ロックウッドのスーパープレイが一際光ります。
リズムセクションを持たない異色のフレンチ・シンフォ・グループによる、名作の誉れ高いコンセプト作。優雅な広がりを持つキーボードサウンドの中を、丹念に爪弾かれるアコースティックギターとヴァイオリンが切なくも美しい旋律を描き出していきます。純度100%のクラシカル・シンフォニック・ロックを楽しみたいなら間違いなくオススメの一枚です!
のちにアシュラで活躍するドラマー、ハラルド・グロスコフが在籍したことで知られるジャーマン・シンフォ・グループの傑作。麗しくも緊張感みなぎるヴァイオリンをフィーチャーしつつも、ギターやキーボードはハードロック調のアグレッシヴなプレイを軸としていて、その絶妙なバランス感覚は、イタリアのロヴェッショ・デッラ・メダーリャの名作『汚染された世界』にも通じるサウンドと言えるかもしれません。
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単発ながらイタリアン・シンフォニック・プログレッシブ・ロックの頂点に君臨する名盤を生み出したグループによる77年作。テクニカルでタイトなリズム・セクションをボトムに、アコースティック・ピアノやアナログ・シンセサイザー、チェンバロ、ギター、フルートといった楽器がふくよかなサウンドを彩る作風であり、ツイン・キーボード、ツイン・ギター編成で聴かせるその叙情性とファンタジアはイタリアン・シンフォニック・ロックの中でも飛びぬけたクオリティーを誇ります。PREMIATA FORNERIA MARCONIやMAXOPHONEといった叙情性と牧歌的な雰囲気を持ったグループにも全く引けを取らない奇跡の1枚であり、且つスリリングな技巧に裏打ちされた名盤となっています。
構築的な楽曲アレンジ、美しいコーラス・ワーク、そして華やかな音像で「フランスのYES」などと評されている、フレンチ・シンフォニック・ロックを代表するグループの75年2nd。前作での構築的なサウンドはさらに磨きをかけながら、ギタリストChristian Beya、ヴァイオリンのRichard Aubertの新加入が大きくバンドに影響を与え、YESの構築美やジャズ・ロックアンサンブルに加えてKING CRIMSONの屈折したヘヴィネスまで織り交ぜて聴かせています。多少荒さのあった前作から比べると、フランス産らしい耽美な質感も現れており、まさしく彼らの代表作とするにふさわしい名盤です。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲。
70年代にLE ORMEなどと並んで、イタリアン・キーボード・ロックの名盤を生み出したジェノヴァ出身バンドの73年作2nd。その内容は脱獄劇「パピヨン」をコンセプトに製作された、前作同様スケールの大きなコンセプト・アルバムとなっています。キーボード・トリオ編成と言うことでやはりEL&Pからの影響が色濃く、オルガン、ピアノを中心に、ベートーベンの「悲愴」やヴァヴァルディの「四季」を取り入れたクラシカルなキーボード・ロックや、コンボスタイルのジャジーなサウンドまで堪能することが出来ます。さらにはオーケストラを大きく取り入れたアプローチも特筆すべきものであり、壮大なバラードにおける管弦セクションのクラシカルな彩り、室内楽風の弦楽奏、ソロを取るヴァイオリンなど、やはりシンフォニック・ロックとして一級品ですが、実は哀愁に溢れたボーカルのメロディーこそ彼らの一番の個性であり、インターリュードとしてたびたび登場する物悲しい歌メロをはじめ、イタリアならではのメロディーメイクのセンスが際立った作品とも言えます。
EDISONレーベル旧規格、解説元から無し、定価2920+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯ミシン目に沿って切れ、テープ補修跡、若干ケースツメ跡あり、小さいカビあり
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