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【カケレコ中古棚探検隊】11月16日「録音文化の日」にちなみ、レコーディングにこだわり抜いた作品をピックアップ☆

こんにちは。カケレコ・スタッフの佐藤です。

調べたところ、本日11月16日は「録音文化の日」らしいです。
1878(明治11)年11月16日に東京大学に外国人教師として赴任した英国の物理学者ジェームス・ユーイングが、持参した蓄音機を使って日本国内で初めての録音・再生の実験を行ったとされます。

ちなみにユーイングは震度計の開発で主に知られる人物だそうです。

というわけで本日は、日進月歩の進化を続けてきた録音技術を駆使してレコーディングにこだわり抜いた作品をピックアップしてまいりましょう!

ミレニウム / ミレニウム・コンプリート・ボックス

カート・ベッチャー率いるカリフォルニア産ソフト・ロック/ポップ・サイケの伝説的グループ。68年の唯一作は、8チャンネルのレコーダー2台(計16トラック)に録音された、68年産とは思えないクリアで洗練されたサウンド・プロダクションを聴かせるソフトロックの大名作として知られます。本編に加え、この名盤が成立するまでの過程を堪能できる膨大な関連音源を収録した8枚組ボックスをご紹介!

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ボストン / ボストン

MIT卒の英才トム・ショルツが妥協を許さず作り上げたクリアで抜群に抜けの良いギターサウンドが絶品な傑作1st。「No Synthesizers Used」「No Computers Used」とわざわざ明記するところにも、ミュージシャンとして以上にサウンドクリエーター/エンジニアとしての矜持を感じさせますよね。

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アラン・パーソンズ・プロジェクト / アンモニア・アヴェニュー

アビーロード・スタジオでビートルズやピンク・フロイドのレコーディング・エンジニアとして手腕を振るったアラン・パーソンズを中心とするバンドによる、名作の呼び声高い84年作。職業柄レコーディングに対するこだわりも知られ、特に本作はサウンド・プロダクションの面でも彼らの代表作と言えます。大ヒットした代表曲「DON’T ANSWER ME」をどうぞ☆

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トッド・ラングレン / サムシング/エニシング?

2枚組中のおよそ3/4を多重録音によって一人で演奏した宅録王トッド・ラングレンの代表的一枚!とは言え、一人多重録音にありがちなこじんまりとした感じはほとんどなく、バンド演奏とも遜色ないクオリティを誇っているのが本作の凄いところ。トッド節の美しいメロディも満載だし、文句の付け所の見当たらない大名盤です。

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ROY WOOD / BOULDERS

一人多重録音ならイギリスのこの人も負けてません!MOVEや初期ELOでの活躍で知られる彼が放った記念すべき1stソロ作。トッドにも比肩する卓抜したポップセンスの持ち主なのはもちろんですが、演奏楽器の多彩さとジャケットイラストも自らが手掛けている分、一枚上手と言える?

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MIKE OLDFIELD / TUBULAR BELLS

一人多重録音の話題でこの作品を抜きにはできませんね。10種類を超える楽器を使いこなし2400回という鬼のようなオーバーダビングを重ねほぼ単独で作り上げた金字塔と言える本作はあまりに有名。当時冒頭のミステリアスな反復フレーズだけが切り出され広く知れ渡った本作ですが、そこを過ぎると英国の田園や丘陵地帯をイメージさせる雄大な音像が広がっているんですよね~。

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  • MIKE OLDFIELD / TUBULAR BELLS

    73年リリース、弱冠20歳の若き才能が多重録音を駆使してほぼ単独で作り上げた、英国プログレの金字塔

    多重録音という言葉が既に死語となりつつある現代においてさえ強烈な存在感と圧倒的な完成度を誇るイギリスのマルチ・プレイヤーの73年デビューアルバム。契約第1号アーティストのデビュー作としてヴァージンレコードの飛躍にも多大な貢献をした大名盤であり、また、本人の意図の範疇ではないながらも映画「エクソシスト」のテーマとしても有名な作品です。そのためおどろおどろしいイメージを持たれがちですが、実際はどこまでも美しく、雄大な自然を想起させる25分、23分の大曲2曲であり、膨大な数の地道なオーバーダビングを繰り返して作られた完全無欠の音像は70年代ロック史に深く刻み込まれています。

  • TODD RUNDGREN / SOMETHING / ANYTHING ?

    眩いばかりにキャッチーな名曲「I Saw The Light」を筆頭に、愛すべきToddスタンダードがずらりと並ぶ72年の大傑作3rd!

    米国出身天才作曲家兼マルチ・プレイヤー兼プロデューサー、1972年3rdアルバム。溢れるアイディアを詰め込んだ2枚組。DISC2の6曲目までを一人多重録音、7曲目以降を30人以上のミュージシャンを起用しての一発録り、とスタイルを変えて制作。持ち味でもある実験精神は控えめで、ビートリッシュなメロディが炸裂するポップな楽曲揃い。特にオープニングを飾る「I Saw The Light」は、メロディ・メイカーの才能が爆発した代表曲。シンプルながら心躍るイントロ、AメロもBメロもサビもすべてが完璧なメロディ、スウィートなヴォーカル。そして、控えめながら完璧なタイミングでメロディの魅力を引き立てるコーラス・ワークとスライド・ギター!聴くものすべてを希望の光で包み込む名曲です。その他の楽曲もフックに富んだメロディとキャッチーなアンサンブルを持つ佳曲揃い。いつ何時聴いても幸せな気分にしてくれる最高のポップアルバム。一家に一枚、是非!

  • BOSTON / BOSTON

    記念すべき76年作1st、ブラッド・デルプの声量豊かなハイトーンVo&トム・ショルツのメロディアスでヌケの良いギターサウンド、このコンビネーションは最強!

  • ROY WOOD / BOULDERS

    73年1stソロ、自身が一人で操る多彩な器楽群と魅力的なメロディーに溢れた英国ポップ名盤!

    サイケ・ポップ・バンドMOVEにてレイト60sを彩る数々の名曲を残し、ELOにてJeff Lynneとタッグを組んだ奇才。彼が、ギター、ベース、ドラムはもちろん、管弦楽まで一人でこなした驚異の一人多重録音作品。メロディがとにかくキレまくっていて、どの曲のどの部分を切っても驚くほど濃密なポップ空間が広がっています。水をパチャパチャ鳴らしたリズム・アレンジなど、遊び心にもワクワクさせられます。ポール・マッカートニーと比較されることが多いですが、好奇心旺盛なミクスチャー感覚、実験精神、ユーモアなど、センス的にはむしろジョンをイメージします。ロイ・ウッドの天才ぶりを証明するブリティッシュ・ポップの傑作です。

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