2016年9月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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スタッフ佐藤が気になった中古CDをちょこっとご紹介しようというこのコーナー。
今回気になったのは、イタリアの新鋭プログレ・グループRANESTRANEによる11年作『SHINING』です。
RANESTRANEは、毎回有名な映画作品をモチーフにアルバムを制作しているイタリアの新鋭バンド。そこでタイトルが『SHINING』と来れば、もうおわかりですよね。スティーヴン・キング原作、ホラー映画の金字塔として知られるあの「シャイニング」を音像化した作品なのです。
ペーパーケース内側もご覧のとおり。雰囲気抜群ですね。
気になるサウンドのほうは、シャイニング本編映像に合わせてライヴ演奏しているコチラの動画をご覧ください。
狂気に駆られた父親が斧を手に迫ってくる緊迫のシーンを見事に表現していると思いませんか?
映画とイタリアン・ロックの繋がりで言えば大先輩バンドGOBLINが思い出されますが、この演出力と表現力、まさに彼らこそGOBLINの後継者と言えるバンドなのかもしれません。
まだまだ残暑厳しい今日この頃、背筋の凍るような彼らのサウンドでヒンヤリと過ごしてみるのもいいかもしれませんね。
なお彼らは他にも「吸血鬼ノスフェラトゥ」や「2001年宇宙の旅」などをテーマに作品を制作しており、こちらもかなりの力作となっていますので、気になった方は是非チェックしてみてください☆
13年の「イタリアン・ロック・フェス」ではIL ROVESCIO DELLA MEDAGLIAのバック演奏を務め、17年にはマリリオン来日公演のサポート・アクトも務めた、イタリアの新鋭シンフォニック・ロック・グループ、18年作。13年作と15年作に続く『2001年宇宙の旅』の音像化第3弾が本作。リーダーDaniele Pomoによるタイトに打ち込むダイナミックなドラミング&よく通る明朗なイタリア語ヴォーカル、歌心あるフレーズが耳を引くベース、エッジの鋭さと気品高さを併せ持つギター、空を駆けるようにスケール大きなシンセ。それらが一体となって作り上げる、モチーフに負けない宇宙的な広大さを感じさせるサウンドが大変感動的に響きます。SEを多用したモダンかつストーリー性に満ちた音作りに、彼らの手本ともなっているマリリオンへの憧憬を感じさせるのも特筆。そのマリリオンからはスティーヴ・ホガースとスティーヴ・ロザリーが参加しているのも注目ポイントです。「名作映画に新たな解釈によるサウンドトラックをつける」というコンセプトのもと活動するだけあって、映像が浮かび上がってきそうなドラマチックなサウンドを楽しませてくれます。マリリオン・ファンにもオススメのハイクオリティなメロディアス・プログレッシヴ・ロックの秀作。
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